「評価に値する。ガキの頃の俺より強い」
「しかし、10年後のお前よりも強いぞ。俺は」
「ここで諦めろ」
概要
世界征服を目論む超能力犯罪組織『爪』の第七支部に所属する幹部。他のメンバーよりも冷静な印象が強く、また後述する能力の汎用性も高い。
フルネームは“桜威遊介(さくらいゆうすけ)”だが、劇中では常に「桜威」呼びで、アニメでもフルネームが公開された事はない。
外見
片手に日本刀を携え、理知的な雰囲気を漂わせる眼鏡の青年。上下スーツにオールバックと、一見サラリーマンかヤクザの様にも見える。
他の幹部と同様に顔には「傷」があり、彼の場合は左頬に大きな傷跡が走っている。
性格
基本的に真面目且つ冷静であり組織の任務も的確にこなすなど、『爪』の個性的な面々の中でも幹部らしさが漂う青年。その性格故か、作中では寺蛇には良い印象を持っていなかったり、誇山の言動に呆れたりしている。
相手の実力をきちんと評価する面もあるが、それ以上に自身の能力に相当な自信を持っている。
能力
幼少期に両親から捨てられ、この世のあらゆるものを呪うようになり、呪いによってあらゆる物体に特殊な力を付加する能力を持つ“呪術者”となった。
彼の携帯する日本刀は巨大な斬撃を飛ばし、コンクリート壁も細切れにするなど非常に強力。しかし実はただのプラスチック製の玩具であり、長年帯刀し続ける事で呪いが込められ、本物以上の切れ味と絶大な威力を得る事となった。これらの武器は『呪玩(じゅがん)』と呼ばれ、他にも最強の威力を誇る『呪玩エアガン』が存在する。
しかしあまりに強大な力を持つ相手に対しては、何の威力もないただの道具として扱われてしまう。
このように、他の超能力者が肉体の強化や特殊な技術を用いるのに対し、彼は自分以外の物体に効果を付与するタイプの能力と言える。
上記の『呪玩』以外にも、強烈な眠気を誘う呪いを込めた香水や超能力を封じる封印部屋など、幅広い用途に応用可能。また、呪いがこもった道具を本人以外が使用しても効果が持続する点も特徴と言える。
作中の動向
『爪』第七支部の任務の下、密裏賢治の覚醒ラボを襲撃し(なお殺人は犯していない)、超能力を持つ子供たちを拉致する(ちなみに任務の前に誇山に呪いの香水を渡していた様で、誇山はこれを使用してモブから何とか逃げおおせている)。
モブ達が拠点に侵入した際には、邑機と共にテルを捕縛。超能力を封じる呪いの部屋に律・モブを含めた3人を閉じ込めた。
その後霊幻も巻き込み前面衝突が発生。テルと一騎打ちをする事となり、激しい戦闘を繰り広げた(この戦闘中に彼のカツラをカットした)。その最中、モブの暴走を止めようとする霊幻の背中を斬り付けるも、モブに力を託された彼には効かなかった。そして刀は折られ、銃は弾かれ、香水は取り上げられるなど、あらゆる手が封じられてしまう。そして他の幹部と共に彼の論を受け、組織としての目的も精神的に挫かれてしまった。
以降は『爪』を抜け、世の中で真っ当に生きようと努力している様子。『爪』本部との決戦では第七支部の幹部ほぼ全員でモブ達に助力。誇山と共にモブを車で迎えに行き、霊幻達と合流させた。なお、霊幻に取り上げられた香水が意外な形で役に立ったりもしている。
戦闘では味方の超能力者総出で島崎と交戦。刀は以前霊幻に折られてしまったため、呪玩エアガンを用いて戦った。