死神覇王ブラックXENARCH
しにがみはおうぶらっくぜなーく
『王道篇 第2弾 カイザー・オブ・ハイパードラゴン』にて登場したダークロード。
少し変わったセルフ蘇生効果が特徴。
各ターン終了時に闇のマナがあれば、自分のタップ状態のクリーチャー3体をコストに復活する。
相手ターンに破壊されても復活できるが、この効果を能動的に使って序盤から出す方法が発見され、話題となった。
霊淵アガルーム=プルーフのハイパーモードを利用し、序盤から少しでも多く墓地を肥やし、チーム零のムゲンクライムも使用。
超化獣はコストとしてクリーチャーをタップするが、3体ものクリーチャーを寝かすのは容易ではない。
そこで肥やした墓地からムゲンクライムを使えば、並べたクリーチャーを即座にタップ可能。
特に那由多アストロ宙ノとのシナジーは無視できない。
アストロ宙ノは登場時に、自分のタップ状態のクリーチャーの数だけ手札交換が可能。
こらによってブラックXENARCHを墓地に仕込む可能性を高められ、後半の効果で制圧力を発揮していく。
このカードのコストが6なので、∞龍ゲンムエンペラーの無の効果を受け付けないのもシナジーが強い。
もう1つの効果は破壊かハンデス。
自分クリーチャーの登場時、または離れる時に相手クリーチャーを破壊し、できなければ手札を1枚削る、なかなか面倒な効果である。
相手が選ぶ形式なので、「相手に選ばれない」効果をすり抜けるが、マッドネスを踏むリスクが高い。
それでも、序盤からこのクリーチャーを出せれば、あとは手軽に相手のリソースを削り続ける。
このクリーチャーが出た時点で誘発し、2枚目をセルフ蘇生すれば更に誘発する為、相手の場と手札はボロボロになる。
その蘇生条件が判明した事で、緊縛の影バインド・シャドウが注目された。
バインド・シャドウはコスト1でタップして出るクリーチャーで、場に出る闇文明クリーチャー全てをタップさせる効果を持つ。
本来ならデメリットが気になるカードだが、ブラックXENARCHの早期着地に悪用できる為、19年前のカードが掘り起こされる事態になった。
全ての効果が零龍と噛み合っており、立ってるだけで破壊とハンデスを補助し、セルフ蘇生時に墓地に3体のクリーチャーが落ちる為、恐ろしいまでのシナジーに戦慄したプレイヤーも多かった模様。
そしてハイパーエナジーの登場で、更に使い勝手が良くなった。
このカードのセルフ蘇生の条件が、闇のマナがある事のみなのと、ハイパーエナジーによるコスト軽減に文明指定が無いので、多くのクリーチャーをタップしつつ、このカードを蘇生可能。
超暴淵ボウダン=ロウと相性が良く、墓地肥やしに加えて大量蘇生効果持ちなので、ハイパーエナジーに利用したクリーチャーをコストにしても、ボウダン=ロウの効果で使い回せる。
研究が進めば更に悪用できそうな、可能性に溢れたカードである。