概要
茶州出身の元茶州州牧。十七歳から二十六歳まで十年間、これまでにないほど良く茶州を治めるが、実は国試はおろか準試すら受けずして州牧となった例外的な存在。
いつもは無精髭を生やした怪しい容貌(雰囲気はクマっぽい)の人物だが剃れば好青年。
左頬に十字傷があり、長い方は殺刃賊の晁蓋に、短い方は茈静蘭によって付けられた。
雑把かつ天真爛漫な性格で、どんなときもすべてを笑いとばす強さを持つ。
静蘭よりも年上。武術の腕は相当あり、棍を武器にしているが、彼が最も得意とするのは素手での格闘。
静蘭の過去を知る人物であり、彼からは「こめつきバッタ」などと呼ばれ、邪険にされている。
茶太保の遺志を叶えるため単身で貴陽に上り、秀麗と出会う。翌年(秀麗が国試を受けた年)に茶州の準試を受け、下から二番目というぎりぎりの順位で及第。州牧補佐(州尹)に任命されて秀麗と影月を助ける。また、秀麗と共に黄奇人の下で臨時に働いた際、戸部臨時施政官を務めた事もある。
茶州の邪仙教事件後、秀麗に人生を賭けてもいいと思い、国試を受けるために勉強中。州尹は辞して、秀麗を助ける必要のため制試を受ける事を口実に貴陽に来ている。その後、皇毅から御史台入りを薦められ一度断るも、結局蘇芳が御史に昇格したため空白となっていた秀麗の御史裏行の後釜を命じられる。
女性として秀麗の事を好いているようだが、他の者には気づかせておらず、現在気づいているのは悠舜と蘇芳のみ。
幼い時、自宅に押し入った殺刃賊に両親と兄弟姉妹を惨殺されるという過去を持つ。
師匠である南老師の借金を肩代わりさせられている。