概要
海夫人ともいわれる島根県の出雲地方を始め、三陸海岸などの日本の沿岸地域の伝承に伝わる妖怪。
磯女の仲間で、海を棲み処とする赤ん坊を抱いた化け物であり、一説には長髪に人間の様な顔を持つ全身に鱗と指の間に水搔きを供えた半魚人の様な姿とされており、陸上でも数日間程度なら生き続けることができ、人間の言葉を話せる者も存在しているとされる。
その正体は海で溺死した女性の化身、海坊主の妻などなど諸説あり、出雲地方に伝わる伝承では人間を食らおうとするなど、凶悪な一面を持っている者もいるようだ。
ちなみに人魚の異名とする解釈も有るらしいが、全く異なる存在という指摘もあるという。