概要
ドラえもん のび太のBIOHAZARDを無駄に改造した作品のことで、EasyType版をベースとして作られた。作者は125氏。
通称、無理のないバイオと呼ばれているのび太のBIOHAZARD改造版の一つである。
本家では黒幕だったドラえもんが味方として登場する作品の先駆けでもある。
完成済みのシリーズは現在、Ⅳまである。
また、いつの間にか、Ⅴを打ち切りが決まった後にもかかわらずその外伝も作られた。
- 無駄に改造版
言わずもがな無駄に改造版の第1作目となる。登場する警官がかっこよく、シナリオ重視の作品。
大まかな話の流れは本家と変わらないが黒幕だったドラえもんを含め裏切るキャラがいなくなっている。
ただ、アイテム配置にかなり変更が入っており、進行ルートにも追加や修正が多く入っているうえ(例えば今まで拳銃が手に入ったところで警棒(ゲーム中はトンファー呼ばわり)しか手に入らなかったり、同じエリア内では警棒で複数回叩けば通行可能とはいえ車で進行ルートが塞がれている)、中にはなんとそこらへんの敵モブの死体にアイテムが隠れている例(もちろん最初から死体なんてことはなくちゃんと倒さないといけないし、アイテム持ちと通常の敵モブに差異も存在しない)もちらほら見受けられる。ついでにお馴染みのキラキラ演出もない。
こうした悪くいえば意地悪な変更点について質問があったものの、作者は「無理じゃないからやるんだ」としか返していない。
- 無駄に改造版Ⅱ
ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版から5ヶ月後を描いたストーリー。無理のないバイオⅠでドラえもんと安雄が生存しているルートからの続編となっている。
舞台はR市(※ラクーンではないらしい)という架空の街。のび太達はアンブレラの手がかりを掴むためにR市に潜入していたがバイオハザードの発生により脱出を余儀なくされるというシナリオである。
ちなみに改造版から登場するキャラはのび太と聖奈のみ。
- 無駄に改造版Ⅲ-アウトブレイク
無理のないバイオⅡの続編ではなく無理のないバイオⅠからのIFシナリオとして作られた作品。
バイオハザードアウトブレイクをベースにシナリオが展開される。シナリオはアンブレラの手がかりを掴むためにR市に乗り込んだのび太達が再びバイオハザードにまきこまれ脱出を試みるというもの。再現されているが、ステータス画面で止めたりしながら、TPを特定のアイテムを使って回復することでゲームの最後まで生き延びれる様になっている。類似改造作品としてアウトブレイク版がある。
- 無駄に改造版Ⅳ 無理ありまくり
現時点で無理の無いバイオシリーズの最新作にして物議を醸した作品(後述)。
ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版Ⅱから1年7ヶ月後を描いた作品のためアウトブレイクの続編ではない。
ストーリーは以下の様にパート分けになっている。
物語の最初はU.B.C.S.(アンブレラ非正規部隊)セイカーの視点から始まる。一方、のび太達はある目的の為に廃墟となった故郷、ススキヶ原に潜入しようとしていた。
操作キャラはのび太とセイカーの2人。U.B.C.S.の軍人描写が非常に強く描かれているためか、架空戦記色の強い作品となっている。強制進行のイベントが多く、自由度は少ない。
無駄に改造版Ⅴ
無駄に改造版シリーズの集大成を飾る予定だった最後の完結作品。
ゲームはミッション制になっている。
集大成として作られると思われたが、作者が諸事情により挫折し打ち切りをした為、開発中止となった。
のび太のBIOHAZARD_TACTICS
通称:のびハザTで外伝作品。
起動するためにはツクールではなくSRCの本体ファイルのダウンロードが必要になる。
他ののびハザ作品とはゲームのジャンルが異なり、アクションゲームではなく戦術シミュレーションゲーム。
主人公は無理のないバイオⅡに登場した自衛隊員たちで、残念ながらのび太達ではないようだ。
作者曰く、無理のないバイオⅤの最新版では削除されていた自衛隊シナリオに相当するものらしいとのこと。
批判点
当初から「ドラえもん」「バイオハザード」と関係のないオリキャラを入れていることに対する批判は少なからずあり、また作者自身がゲーム中で悪い言い方をすると「自分語り」を頻繁に行っていたことも賛否あった。
さらに、一作目の時点で下品な感想に対してHPにて「そのような気持ち悪い感想を書かれるのなら以後製作しません」とわざわざ大文字で強調して言い出したことも当時から現在まで作者に対する批判点としてよく上がっていた。
その中でもⅣは特に物議を醸しているが、その理由はⅣから登場するオリキャラの存在である。
それまでも各シリーズともオリジナルキャラが登場するのだが、あくまでサブキャラ的な立ち位置であったが今作ではⅣから登場したオリジナルキャラによる版権キャラの蹂躙に始まり、これまでついてきた無理のないバイオファンに対する裏切りと言っても過言ではない結末を迎えてしまった。
一応難易度が上昇している2周目を遊べば全員救出エンドも見られるが、それでもやはりのび太達の扱いはやや雑。
これは実は1作目からであり、そちらも一周目は全滅エンドとなった挙句にオリキャラの自分語りで幕を閉じるという結末だったため、作者のHPには批判が殺到。この際にも作者は「2周目を頑張れ」とだけ返していた(2周目のグッドエンドでは確かに全員救出エンドとなる)。
またⅠから登場しているオリキャラも、製作者の個人HPで公開していたオリジナルゲームのキャラクターであるということが判明している。
一部のオリキャラを気に入っていたという声もあったが、匿名掲示板の書き込みでしかないため真偽は不明。
HP閉鎖前に批判するプレイヤーに対して捨て台詞を吐いていたという証言もあるがこちらも同様に真偽は不明。
オリキャラ関連を抜きにしても、Ⅰの時点で顕著な難易度の上げ方が雑すぎる(元ゲームから取得アイテムの位置を変える、その変更点がノーヒント、雑魚ラッシュに耐えるというイベントで銃弾のフォローがない等)という批判もあるが、前述したように作者はその意見を「無理じゃない、やるんだ」としか返していない。
「当時ののびハザの知名度に便乗して、自作の宣伝をしたかっただけではないか」と指摘する書き込みも多く(実際にⅠの公開時に誘導していたことが確認されている)、『のびハザ』そのものが封印作品となった現在も本作に関する顛末はよく語られている。
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ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版(スペース入りの表記ゆれ)
のび太のBIOHAZARD無駄に改造版(表記ゆれ)