意味
- 煮えて水分が(あまり)なくなる。煮えつまる。料理が完成に近づく。「なべのしるが煮詰まる」
- ものごとがつきつめられる。凝縮する。「自然の美しさが作品に煮詰まる」
- 上記1の用法が転じて、話が進んで<結論/終わり>に近づく。「議論が煮詰まる・日取りが煮詰まる」
- ものごとが限界をむかえ(て、進まなくな)る。「頭が煮詰まる(=働かなくなる)・捜査が煮詰まる」
参考:三省堂国語辞典第八版
補足
3と4は特に二十世紀後半に広まった用法。若い世代では4の用法が主流。4の意味を誤用とする辞書もいくつかあるが、近年広辞苑や岩波国語辞典や例解新国語辞典など、誤用の注記なしで載せるものも出てくるようになった。pixivでも、こちらのネガティブなイメージでの作品が多い。
ちなみに4は本来誤用だがこれは、グツグツと沸き立つ鍋の水分が減って、料理が失敗しかかっているというネガティブなイメージにつながり、「結論が出せない状態」という意味が連想されたものと考えられる(あるいは「行き詰まる」と混同しているか)。
関連タグ
騎士竜戦隊リュウソウジャー:教育的番組でなければならないスーパー戦隊シリーズで誤用をやらかした。
救急戦隊ゴーゴーファイブ:こちらも、誤用されかけたエピソードがあったが、同エピソードで他の人物がその誤用を指摘して修正している。