概要
田村高広と表記されることもある。阪東妻三郎の長男。田村兄弟の長男である。
1953年父が死去した際に在籍していた松竹に入社し映画『女の園』でデビューした。
木下惠介監督品の常連となり、壺井栄原作の『二十四の瞳』を初め、『喜びも悲しみも幾歳月』、『笛吹川』に出演し、演技に磨きをかける。
1963年、松竹退社後はフリーとなった。1964年、大河ドラマの第2作目である『赤穂浪士』に出演した。
1965年の大河ドラマ『太閤記』に出演し、主人公である豊臣秀吉の軍師である 黒田孝高を演じ、阪東妻三郎13回忌としてNHKで製作された『破れ太鼓』で4兄弟が初共演を果たす。
1973年、必殺シリーズ第3作の『助け人走る』に中山文十郎役で主演。
1978年の舞台、『東宝二月特別公演 阪妻を偲ぶ』では父妻三郎の代表作である『無法松の一生』の無法松を演じた。
1981年、『泥の河』に出演、代表作の一つとなった。
1999年、長年の功績から勲四等旭日小綬章を受賞した。
2006年5月16日午前0時19分、脳梗塞のため急逝。77歳没。