概要
通常警察署内に併設されており、逮捕されたての容疑者が最初に入れられる施設である。
基本的に2泊3日程度、警察による取調べのために容疑者が一時的に拘留されることを目的としており、基本的には最長21泊22日を目処に容疑者は起訴され検察に身柄を送致され、拘置所に入れられることとなる(ただし、例外もある。様々な事情により、代用刑事施設の名目で拘置所代わりにされることもある)。
このため拘置所や、刑罰の確定後に入れられる刑務所と異なり、施設は比較的簡素で、入り口は鉄格子となっており外から丸見えである。一方で殆ど全て独居房状であり、加えて一人当たりのスペースが拘置所や刑務所より広いこともザラである。
隣とのスペースもあまり空いておらず、共用の廊下部の前に看守が一人いれば全体を見まわせるような構造になっていることも多い。俗に言う「牢屋」「監獄」のイメージ通りの場と言えばわかりやすいだろう。
また、狭義の「ブタ箱」と言えば通常ここを指す。看守役が警察官なのもこの施設だけである。
俗に施設全体を「留置場」、一室一室を「留置室」と呼ぶ。よく間違えられるが、「留置所」は誤り。
最初から検察によって捜査、逮捕される事件の場合、その身柄も最初から拘置所に送られる。
保護室
留置室とは別に用意されており、泥酔した酔っ払いを保護するために警察署に同様に設けられた施設。トラ箱と呼ばれる。
俗に「泥酔したら警察に留置場に入れられる」と言われるが、それはこの保護室のことである。