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白貌の伝道師

はくぼうのでんどうし

虚淵玄によるファンタジー小説。
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導入

夜盗に襲われたハーフエルフの少女アルシアは、謎のエルフの青年ラゼィルに救われる。
アルシアの故郷である谺谷と、アルシアの想い人アーウィン・メラネイドがいる人の街の諍いを知ったラゼィルは、その原因であるエルフの宝『樫の護り』の奪還に力を貸そうと提案する。
その代償は、アルシアを貰い受けること―――

人物

ラゼィル・ラファルガー
アルシアを救ったエルフの青年。エルフらしく、白い肌と尖った耳を持つ。しかし森に定住するのエルフの常識に反し、漂泊の旅を送っている。
その正体はエルフはエルフでも、地下に住み破壊と殺戮の神グルガイアを崇めるダークエルフ。それも屠龍の功によってアビサリオンの筆頭祀将にまで上り詰めた男である。
あるときグルガイアの神像の片目を抉り出してアビサリオンを出奔。以後、地上世界を流離っている。
グルガイア神像の目玉はラゼィルの腕輪にはめ込まれており、これを通してグルガイアは奉げられる供物を見届けるのである。
ダークエルフの肌は黒いのだが、エルフの骨から作った白粉で隠している。
彼はグルガイアの祀将であると同時に卓越した骸繰り(コープスハンドラー)である。
骸繰りとは、死霊使いのようにゾンビを使うのではない。死体に魂魄のうち魄のみを残して作り上げた純然たる生体機械を作り、用いる匠のことである。
死体の巨人バイラリンを馬に化けさせて乗っているほか、その功の源である龍の骸から作り上げた数々の武器を用いてグルガイアへの供物を奉げ続けるのである。

アルシア
ハーフエルフの少女。谺谷ではハーフエルフゆえに疎まれていたが、人の街の領主セオドア・メラネイドの孫アーウィン・メラネイドと恋仲になり、二つの種族を融和させることを夢見ている。
物語冒頭で野盗に襲われ、すんでのところでラゼィルに救われる。以後はラゼィルに従い、樫の護りの奪還作戦にも随行した。
実はラゼィルに救われてなどおらず、野盗に輪姦されて殺されていた。その死体に残った怨念に目をつけたラゼィルが戯れに操躯兵に仕立て上げたものであり、物語が進むごとにアルシアからバイラリナへと欠落していく。

アーウィン・メラネイド
人族の領主セオドア・メラネイドの孫。人とエルフ、二つの種族の融和を望むアルシアの恋人。
というのは偽りにすぎず、『樫の護り』を得るためにアルシアを騙して持ち出させ、『樫の護り』を手に入れた直後に野盗をけしかけてアルシアを殺させた。
エルフらとともに『樫の護り』を取り戻しに来たアルシアとの再会を喜ぶと見せかけて彼女を刺殺(もっともその時アルシアは既に死んでおり、傷もラゼィルによってすぐに修復されたが)。
谺谷への侵攻に参加するも、既にアルシアとしての感情をなくしたバイラリナによってあっけなく殺される。

愛の戦士

この作品を執筆するまで、虚淵玄はキューティーハニーと同じ『愛の戦士』を自称し、最後に愛は勝つ作品を送り出していた。(確かにそれまでは悲惨な展開こそあれ、最後はハッピーエンドであった)
しかしながら本作の執筆中に愛が惨敗するという自体に直面し、一度は執筆をやめた。だが後にいろいろあって完成にこぎつけ、ハードカバーとして出版されることとなった。

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