知人のLINE物語の挿話に登場する主要人物を纏めた項目。
登場人物
Webコンサル会社
- 鈴木智仁
某大学OBだった天才SE。あらゆるファイヤーウォールを突破するハッキング力の持ち主。オンラインサロン『オタクガオ』を主宰。才能豊かな後輩には些細なアドバイスで助力し、時にはその知識や有能ぶりから依頼する事もあり、小学校のIT導入にも力を注ぎ、野で実力を発揮する侵入者をホワイトハッカーとして導く。
陰山教授や金沢美千子、草薙千歳、裕二、葵の父とは古い知り合い。学生時代に突然失踪した旧友英二の行方を追い続け、マコト達との邂逅により再会十数年振りに再会する。
亜久野グループに関する情報収集を続けているも、氷山の一角から切り崩す手段が見えていない。勇吾制作のファイヤーウォール『円卓の美女』を11突破出来る。
- 田中千尋
Webコンサル会社の社員。智仁や葵の父とも知り合い。紆余曲折の内に漸く智仁と婚約に漕ぎ着ける。
- 諸星塁
千尋が働く会社の後輩社員。アフロヘアーが特徴。年の離れた妹陽菜がいる。AIロボットのアオには懐かれている。
初登場時は千尋を見下すなどの自意識過剰な性格だったが、甘ったれた面を千尋に一喝されてからは改心し、智仁や千尋、友人の裕二の右腕となるまでに成長した。
ただし、戦闘面では敵の策略にすぐにはまったりとといいところはなく、アオのお仕置きを受けることもしばしばである。
心の強さによって出現する動物が変わる実体化ホログラムを実施した際に出現したのはザリガニであった。当然戦闘ではまるで役に立たずに逃げてしまったうえ、アオからはこれ以降、「ザリガニ先輩」と呼ばれるようになる。
たか子一家
- たか子
天然な主婦。夫直樹の後輩智仁にプロデュースされてYouTuberになった。天然ゆえに相手を地獄に叩き落す毒舌を悪気なしに吐くことが多く、自称ぶりっ娘などのDQNはたいてい、彼女の発言に翻弄されて自滅する。
10年後も容姿は変わらず、ユウキが10年前にタイムスリップする際の助言をしている。ただし、無事にタイムスリップに成功した際には某映画のテーマを口ずさむことが必須と教える等、天然ぶりも健在である。
心の強さによって出現する動物が変わる実体化ホログラムを実施した際に出現したのは鳥で本人の性格同様に自由に飛んで行ってしまう。その後、一定期間を過ぎるとホログラムは消えるはずだったが、たか子の鳥だけはその後も消えずに残り続けている。
- 葵
直樹とたか子の娘。スカッと小学校へ入学し、別のクラスの陽菜とは幼稚園からの付き合い。芽衣とは同じクラス。芸能界にスカウトされて子役デビューした。マンガやアニメの登場人物に成りきり、発する台詞を引用。瑠知亜もドラマで、その泣きの演技に感動。21年のクリスマス投稿では同級生達ら6人で詐欺師と対決。ドラマの撮影で、さつきと香奈枝と共演。10年後も若年組の中心人物として健在。パパっ子。
- 直樹
智仁とは大学時代からの友人。ソレナリカンパニー社長其也仁の友人。エイジの失踪後、自らも国外から情報収集を続けていた。
- アオ
AIロボット。その正体は古代人に製作されたオーパーツ。片言の言語を話すも、相互対話可能な人間は限定される。
たか子一家を気に入ったようで現在は同居しており、たか子を母として、葵のことは姉として慕っている。
たか子との関係はマコト曰く、「本当の親子に見えるから不思議」と評されている。
橘家
- 橘裕二
大学生。インターンシップ先のWebコンサル会社で千尋と智仁、その会社のWebCM制作の顔合わせでさつきと香奈枝と知り合い、後に付き合う。ある事件で犯人が使用したアプリのインストーラにアルファベット「E」・「I」が一瞬表示されたことを智仁に伝えた。智仁経由で美香子のWebライター企画をアドバイスする。多少なりともギャル嫁・優とも関わる。
- 橘一花
裕二と三花の姉。色々とブラコン気質。現在は教育実習を経て『スカッと小学校』の教員となる。所謂男難の相があり、DQNホイホイ状態に男運が悪い。空手の達人で、操の実家である道場の先輩。ここぞと言う時DQN相手に技を炸裂させる。新一年生になった陽菜と桃子、竜太郎と大芽の担任になる。正義感の強い瑠知亜の啖呵と勇姿を間近で感じリスペクトするようになる。
- 橘三花
一花と裕二の妹。当初は高校生だったが、現在はマコトと同じ大学の法学部を専攻し、弁護士を目指す為にマコトの祖父が所属する弁護士事務所でアルバイト。此処で彼女やアキと邂逅し、研究室に度々出入りする様になる。さつきと香奈枝とは兄の仕事で知り合い、友達となった。一花が濡れ衣を着せられ、四宮の弟子である広斗に依頼する。とある挿話で髪をボブにした。
モデル
- 愛村さつき
女子高生読者モデル。趣味は乏しく食べ歩き。現在は女優の仕事もしており、ドラマの撮影で葵と共演した。
- 及川香奈枝
さつきの読者モデル仲間で親友。通称『かなっぺ』。父親は有名な華道家で特技も華道。趣味は神社仏閣巡りなど。現在は女優の仕事もしており、ドラマの撮影で葵と共演した。紆余曲折の内に裕二と付き合う。
草薙家
- 草薙千歳(くさなぎ ちとせ)
元労働基準監督官の老婆。「ふぉっふぉっふぉっ」が口癖。夫の虎之助らと埼玉県で暮らしており、普段は有名アプリゲームをして余生を送っていたが、孫娘の涼子がブラック企業に務める嫌味上司のイビりと超過勤務労働で倒れたのを契機に腐敗し腑抜けきっていた労基へ向けて怒声と活を入れながら一時復帰を果たす。嘗ては若くして『労基の鬼女』と謳われた生きた都市伝説的な存在で、どんなに汚い黒塗りダークマター級のブラック企業をホワイトに塗り替えるとされる実力の持ち主。多くの資格持ちで、BBAでありながら地道な聞き取り調査から事務員や清掃員に姿を変え、潜入捜査までもこなし、ブラック企業に蠢く不正の闇を暴く。時には夫のコネも借りつつ徹底的に追い詰める。美千子や智仁、四宮とも古い知り合いでもあり、時々彼女達から依頼され、また力を借りている。とある挿話では猫子や江戸川ミナミを間接的ながらブラック企業の魔手から救う。後身に全てを任せ老後を考えようと感じ始めているが、闇深い巨悪が蔓延る今はその時期ではないとも思っている。
- 草薙涼子(くさなぎ りょうこ)
千歳の孫娘。とある会社に埼玉県から越境勤務するも、ブラック企業だった為に超過勤務で倒れ、それを知り怒った祖母の凸により会社が労基にガサ入れが入り倒産。別会社に転職するが、祖母譲りの行動力を開花させ、労働基準監督所へ入所後に『労基の魔女』の二つ名で呼ばれるようになる。普段使いのスマホは千歳に預かっている。最近は祖母の口癖が移ってきた。最近は込み入った案件を有している様子。
- 草薙虎之助
千歳の夫。現在は孫娘の涼子と埼玉に在住。「のんべんたらり」と畑仕事と体を鍛えながら余生を送る。
これでも元官僚で、『霞ヶ関の虎』の異名を持つ。引退した今も影響力は衰えておらず妻の能力でも介入できない悪徳政治家の権力を嘗ての人脈を用いて牽制する。美千代とも古い友人で、悪事に手を染めた政治家に対してコネを潰している。
四宮家
- 四宮マコト
心理学部の学生。陰キャでパーカーのフードを深く覆い被り友人アキに愚痴りながらも、卓越した頭脳と学んだ心理学を駆使し、大学内外で起こったトラブルを解決していく。化粧を施しドレスや流行の服を纏わせれば、たちまち美女へと変貌させられる容姿だが、自分の隠れた魅力に無頓着な処がある。
三花や周囲からは「大学の三大変女」のひとりと呼ばれ、後にアルバイト関連で邂逅する。幼い頃に朝比奈の実母からシロツメクサの栞を一緒に作った過去がある。
だが、暗躍する久々津と邂逅し、アメリカの闇組織がオーパーツを兵器として利用し、所有を巡り闇闘を繰り返す真実を語られ日頃の日常へ戻れぬ事実を突きつけられる羽目に陥る。軈て数々の著名人を擁する筆頭として祀り上げられ、亜久野陣営と対決姿勢(と云う名の対話)を執る。
- 四宮昇
あゆみとマコトの祖父。弁護士。広斗が新人時代に所属していた師でもある。凄まじい慎重派で何事も無くても防犯ブザーを与える程。所属する女性が休む事になり、バイト募集をかけ容姿が可愛い三花を採用。彼女のお陰で仕事も早く、切れ者ぶりも発揮される。孫娘が通う大学にも顔出しPVやYouTuberにも出演する。千歳とも知り合いで、孫娘の依頼で、とあるブラック企業へ是正させる様に依頼する。
野澤家
- 野澤舞花
理学部の学生でマコト・実と並ぶ「大学の三大変女」のひとり。元文具会社勤務の母と異母弟の三人家族。父勇悟は行方知れず。父親譲りの頭脳は天才的、外見は美女だが中身が中性寄りで発言が奇抜。周囲からは「理学部の女帝」と呼ばれ、一部の発明やアプリは市井に出回っているが、本来の用途が異なり自身の力が悪用される事に心痛める。能力が高く、四宮に機械音声の解析も依頼された。
- 野澤大芽
舞花の異母弟。スカッと小学校に通い、竜太郎らと同級生。ギフテッドであり、凄まじく達観している。父親と同じくプログラミングに興味が湧いているが、家庭を蔑ろにして状況を達観する彼に激怒し、会ったら会ったで何らかの制裁(対決の意味有り)しようとする。ただ姉弟間は淡白で、会話もそこそこ。「姉」「弟」と互いに呼ぶ始末である。巨悪との対決では理解出来ない人物達に噛み砕いて説明する。10年後は更に知的さを高める若者に成長。
- 野沢勇悟
舞花、大芽の父親で天才的プログラマー。凄まじい変人で、不器用な子供っぽさを残す男。高名だが、表向きは現在は行方知れず。実際は亜久野陣営に付き、オーパーツの謎を解き明かす作業と海底に沈んだ宇宙船のサルベージに従事し猫子の兄と奔走。
田中家
- 田中太郎
ごく普通の地方食品メーカーに勤めるサラリーマン。インターン学生でそのまま就職。東京への栄転を契機に美香子の近所へと家族揃って引っ越した。しのぶとは自社DQN社員との商談に聞き耳を立てての縁で邂逅。妻の尽力を惜しまないのを取り付ける。
- 田中瑠知亜(たなか るちあ)
太郎の妻。20代半ばの専業主婦。旧姓:鮫島。夫とは高校生時代の同級生で金髪に染めていた。元レディース『栖都炉辺利伊羽笛(ストロベリーパフェ)』総長の過去を持つ。勉強嫌いだが影に隠れて行うも理不尽、不条理な状況に遭遇すると通称:総長モードのスイッチが入り、持ち前の正義感から怒声を発し正論でDQNを成敗する(学校内外の抑止力として教師は素行は黙認)が、酒に弱く簡単にスイッチが入り、立ったまま泥酔。記憶の前後も無い。後に息子の竜太郎を儲け、駅前のパン屋でパート従業員として働く。美香子とも知り合いで、彼女や美千子の危機に際して他社の工作に関する裏をコネと力ずくで聞き出した。パート仲間の元夫が引き連れたチンピラ(用意したのは久々津操)をマリエと一緒に倒す。マリエから元夫が何者か(久々津)に催眠術のようなものをかけられたことを聞かされる。最近は小学校のママ友との交遊関係も増え、担任である一花にも一目置かれている。
心の強さによって出現する動物が変わる実体化ホログラムを実施した際に出現したのはゴリラであった。(瑠知亜本人はウサギではないことにショックを受けていたが、戦闘では大きく貢献している。)
- 田中竜太郎
太郎と瑠知亜の息子。両親の後ろ姿を見て育ち、二人の知性と正義感を身に付けている。スカッと小学校へ入学し、陽菜と桃子と同じクラスになる。マリエが非番の日には格闘技に近い護身術を学ぶ。とある挿話でマコトと舞花に会い、別の挿話で楽と邂逅。10年後は凛々しい若者に成長。
- 田中フミ子
太郎の母。美千子とは学生時代の友人。実家が大農園で、彼女が働きすぎで倒れ、他社の妨害工作の危機に陥った際、美香子の助っ人として助力した。息子の引っ越しには付いていかず、地方に残ったが、彼女の世代では有名な人物が多い。ある挿話で楽に監視された上、催眠術に掛かり偽警官の虚言に振り回されるが、実際は学生時代からDQNを破滅に導くシナリオを描く『ストーリーテラー』の異名を持ち、静すら戦々恐々する。
金澤家
- 金澤美香子
結婚数年の契約派遣社員。後に専業主婦になるも、とある詐欺事件を契機に投稿アニメの脚本担当のWebライターに。初登場時は20代半ば。物書きであった母親を幼くして失くし、以後父子家庭で育った。現在は夫純平と暮らしていたが、一人娘の桃子を授かる。日々DQNママ友や友人に振り回されるも、義母に当たる美千代に救われている。桃子の担任になった一花とも知り合いに。初期の動画では気弱でDQNに理不尽なことを言われても、なかなか反論したりできなかったが、美千代の影響か、最近の動画ではDQNに対してある程度、毅然とした対応を取ることができるようになる。瑠知亜や凉子とは美千代との関係で、千歳とは親友の危機に間接的に知り合う。マコトとアキとはレストランで知り合う。
心の強さによって出現する動物が変わる実体化ホログラムを実施した際に出現したのはラクダであった。戦闘面では役に立たなかったが、子どもたちを避難させるのに大いに貢献した。
- 金澤美千代
美香子の義母。中卒で、保険レディから独立後、自らの会社を立ち上げ、一流企業に成長させた腕利きの経営者にして代表取締役。今では複数の会社と土地を持つ資産家。座右の銘は『有言実行』。息子夫婦とは同居せず、嫁を厳しめに見る(脳内では義娘の何気ない言動にデレデレ)も、その危機には権力のコネによる身辺調査と正論で論破。敵対的会社や悪徳政治家を徹底的に潰す怒らせたら怖い人の見本。唯一の汚点はクズ夫の女癖の悪さから男運に恵まれていなかった事。孫娘の桃子が相応に成長した為に義娘共々可愛がるが息子には厳しめ。フミ子とは学生時代の友人。千歳&虎之助夫婦とは知り合い。智仁は企業の立ち上げからIT関係で協力関係にあり、詐欺事件では協力を惜しまない。
だが、超激務から風邪をこじらせ、その隙を突かれ他社に業務を妨害される危機に見舞われた。太郎の東京への引っ越しの資金、住宅探しは彼女が支出提供している。
とある敵対会社の契約事案で久々津と邂逅。催眠術に掛けられるも、後述のマリエが乱入してきたタイミングで、その強い精神力をもってはね除けた。アキ曰く「鬼神」だが、マコトは娘や孫に優しい事を見抜いている。以降は防犯ブザーを携帯。
嘗ては奄美大島に居る幼馴染金城まゆみと『コブラツイン』なる二つ名を馳せていた。
心の強さによって出現する動物が変わる実体化ホログラムを実施した際に出現したのはドラゴンであり、マコトや子供たちを驚愕させた。
- 金澤純平
美千代の一人息子で美香子の夫。女癖が悪く浮気をして自分と母を捨てた父孝平を憎んでおり、国税局査察部に彼が脱税した裏金を通報した。
別会社に勤務していたものの、DQN社長息子の数々の嫌がらせの標的にされた為に依願退職。母が立ち上げた会社『純コーポレーション』へ一平社員として転職(社長に成るべくして成立させた研修名目の従業員たったひとりの会社)した。前職での評判はそいつを除き好評価。後に自身が考案したお掃除グッズをヒットさせる。
- 金澤桃子
美香子、純平夫妻のひとり娘。見た目から想像できない位に活発な少女に育つ。母方の祖母の文才力も受け継いでもおり、異例の優勝、準優勝を受賞する。現在はスカッと小学校に入学し、陽菜と竜太郎と同じクラスになる。美千代を「みーさん」と呼んで懐き、労基の鬼女こと千歳とも知り合う。マコトとアキとはレストランで知り合う。
高木家
- 高木紘汰
某会社員。常日頃より筋肉を鍛え、スポーツジムに通う30代後半のマッチョマン。鍛えすぎて服の袖を何枚も駄目にする。高校時代は坊主頭で、手先の器用さによりその頃から指編みマフラーを編み、プロ並みのスイーツからワンピースまで作れる女子力高めな主夫でもあり、男女関係無く色々な職種から頼まれごとを相談され、飲食関係では試作品を幾つか考案する。何故か周囲には筋肉を鍛える同士が数多くおり、強いネットワークを持ち。マッチョポーズには並々ならぬ拘りも持っており、構えると周囲のマッチョマンも連鎖的にやってしまう。素人の暴力行為を受けても、鍛え上げた筋肉によりビクともしない。彼と関わった虚弱な人物は男女例外なく誘いを受けて前向きなマッチョになっていく。『ダメ夫 更正料理教室』を主催し、ギャル嫁・優夫妻と知り合う。
- 高木涼子
紘汰の妻。30代前半。自身が造った作品によるWebサイト販売を行う。クールで美人、DQNに対しても怒りを表す正義感の持ち主だが、生活レベルがズボラなオヤジクラス。家事も壊滅的だったが、努力して克服。得意料理は煮卵。夫の影響からジムにも通い、腹筋も鍛え上げている。美香子とも知人のレストランで交遊関係を持つ。夫が『ダメ夫 更正料理教室』を立ち上げ、その受講にギャル嫁・優夫妻も参加して知り合う。
- 高木芽衣
紘汰と涼子の一人娘。父親に似て手先が器用で、指編みのマフラーをいくつも編める程にマスターする。桃子とはアイコンタクトを取れる仲。スカッと小学校に通っており、葵とは同じクラスで、少年探偵団ではおっとりとした癒しキャラ。
また、神の舌と評される鋭い味覚の持ち主で料理の隠し味に使われている物もその味覚で瞬時に見抜く能力がある。
犬飼家
- 犬飼猫子(いぬかい ねこね)
大企業に就職して失踪したある兄羊を探す目的で派遣社員を続ける女性。あらゆるトラブルを回避する能力を持つ。たとえ正社員に誘われようとしても信念を貫く。某ブラック企業に回避不可の過酷な就労を強要させられていたが、偶然潜入捜査していた千歳と邂逅して救われ、その優秀な能力から労基にも勧誘された。後に亜久野グループが経営する亜久野スタッフに派遣登録。別の挿話では同じ派遣社員である江戸川ミナミに千歳の存在を教える。
- 犬飼羊(いぬかい よう)
猫子の兄。勇吾の友人。
大学
- 蔭山勝
マコトが通う大学の教授。元警視庁捜査一課の刑事で、その伝で相談される場合が多い。助教授など弟子を採らないのは嘗て利用された過去によるもの。マコトを掌で踊らしながら無理難題な課題を与えるも、時には助力する。
智仁とも交遊関係にあるも、影では何者かによって常に監視されているのを感じとっている。
英一が表舞台へ立った為に此方も本腰を入れようと智仁と連絡を取り合い、誤認逮捕の件で亜久野の内通者を搾る。
- アキ(稲瀬秋雄)
マコトの友人のひとり。所謂性同一性障害で、見た目は青年、心は乙女。バーでバイトをしており、彼女や学生達の悩みを聞き、アドバイスする。実家が道場をやっており多少の護身術は心得ているが、実践向きではないものの、並の大人では太刀打ちできない。
- 荻原実
医学部の4年生でマコト・舞花と並ぶ「大学の三大変女」のひとり。天才的な頭脳に極端に口数が少なく、いつも同じ服装。
スカッと小学校
- 猪狩源五郎(いがり げんごろう)
一花が教員を務めるスカッと小学校の校長。元々『千尋のラボ(現千尋のスカッと)』の挿話巻末で初登場している。前校長が金持ち生徒の評価値への贈収賄に関わった理由から解雇・逮捕され、その後釜として赴任してきた。教育委員会とも強力なコネを持つ。「全ては未来ある子供たちの為」を表簿。容姿は当然この人そのもの。いつも一花や他の教師から「イカリ」と呼び間違えられて訂正するも聞き流される。陽菜と葵のカリスマ性と行動力の活躍を聞き、「末恐ろしい」と評価する。
- 諸星陽菜
諸星の年の離れた妹。元々『千尋のラボ(現千尋のスカッと)』の挿話巻末で初登場している。スカッと小学校へ入学し、竜太郎と桃子と同じクラスになり、その正義感の強さは2年生の横暴すら寄せ付けず、クラスにカリスマ性を発揮する。別のクラスの葵とは幼稚園からの付き合い。
亜久野家
- 亜久野権蔵
英二と英一の父で亜久野財閥の当主。政財界にも警察にも顔が利く大物。闇の犯罪組織や久々津と関係を持つ。
人一人の存在を簡単に消すほどの力を持つ。回想でのみ登場だったが、『マコト』の挿話で表舞台へ。考古学に興味をもち、特に珍しいオーパーツに関心があり、2人の母ミライの持つ『知神』の力と『知神の書』で牛耳ろうとする野心家。その正体は…
一連のストーリーの「黒幕」と思しき存在。
- 亜久野英一
英二の双子の兄。とある洋館に住む富豪の御曹司。
解離性同一性障害を患う二重人格者で、そちらの人格が表出すると髪が白くなり、人が変わったように凶暴・狡猾になる。
他人に言葉で命令した行動を強制する『知神』』と呼称する特殊な力があり、この力の半分が英二にあると語る。
権蔵を倒し、意志を奪われている『知神の巫女』たる母ミライを取り戻す理由から英二に協力を求め、全ての連絡を絶った。
英二が消息を絶つ直前、彼に成りすまして大学で暴れており(被害者の学生は亜久野の介入で存在を抹消されている)、この件で「白髪の英二」として知人に認識された。
その後「千尋と智仁の事件簿」にて、直樹が海外出張時にその姿を目撃、後に日本へ帰国し、アプリ開発に強い亜久野ITソリューションズの社長へ就任。此処でもライバルを非情な手段で蹴落とした事を語っている。
この過程で犯罪組織の末端である久々津と接触。時折自宅で言葉が交わされる。
- ミライ
英一と英二の母。元々は勇吾や羊とは友人関係だったが、知神の書に触れた為に解読可能な能力に目覚め、それを知った権蔵引き離され幽閉される。
亜久野派
- 久々津操
犯罪組織に所属する犯罪コーディネーター。この名前も偽名に過ぎない。主に催眠術を用いて暗躍しており、警視庁でも高明で捜査第一対象とされる。権蔵とは古くからの知り合いではあるが、監視者でもある。一端国外へ逃亡したが、人知れず帰国。英一と少なからず接触。金澤グループや蔭山の大学への介入、観察する為に刺客を次々と送り込む。目的のひとつが、オーパーツの奪取と回収で、数々の闇組織と闇闘を繰り返す真実を凡人と異なるマコトに語った。彼女にして『出会った事の無い、思い出してもゾッとする冷たい目』を持つ。自身も記憶改竄のオーパーツを所有するが、英一の能力とは相性が最悪らしい。
そんな彼も、妹を含む一家を殺された過去がある。
- 月見里静(やまなし せい)
亜久野の子飼いで久々津の師匠。彼が一家惨殺の憂き目に会った頃に知り合う。10年後も健在で、過去の自分の失態を帳消しにしようとタイムホールへと飛び込む。
- 惟月楽(いつき らく)
月見里の仲間。面白おかしく事件を撒き散らし敵にも(対処出来ない)情報を送るトリックスター。催眠術も使い、不確定要素を潰す周到さを持つ。10年後も健在。
登場初期はフミ子を催眠術にかけるなどの活躍はあったものの、その後は自身の部下が任務に失敗してギャフンと言わされる等、いいところがなく久々津によって牢屋に入れられてしまう。
英一派
- 英二
智仁の友人で蔭山教授の教え子。養護施設で育てられており出生などは謎。
某大学に通う天才的な頭脳の持ち主で、ある女子高生の悩みを解決したのが原因で人生相談が持ち込まれるようになった。
自身の出生の秘密を追っていたが、双子の兄である英一の存在にたどり着くと共に、権蔵を倒す助力を半ば強制され、消息を絶つも、兄の居る高層タワーで潜伏していた。
最近になって遠感能力に目覚め、軟禁状態の母ミライからとある人物を探す様に伝えられる。
- 朝比奈杏子
心理学を利用しながらマコト達を翻弄させる女DQN。人間を嫌っており、人を操れるかどうかを実践しつつ周囲の人間を罪人に仕立て上げながら犯罪の痕跡を残さない。
実は養護施設の育ちで、母が父に殺害されたことで親を失った過去がある(当時の実家はマコトの家の近所)。
施設からは里親に引き取られているが、継父の方が「けがれた血を引く人間を滅して得を得る」というカルト宗教にのめり込んだことで虐待を受けており、継母が継父と教団員を殺害、その後心神喪失に陥った末自殺。この件で人間そのものに憎悪を向けるようになった。
継母が入院していた時期にその病院で父親の見舞いに来ていた青山に思慕を寄せており、交際相手であるマコトに敵意を抱いている(マコトの母桜子へのストーカー事件にも裏でかかわっていた)。何者かの支援を受けている。
啓発セミナー失踪事件で再びマコトと邂逅し、彼女の内には実母や継母の憎悪が今もくすぶり続けているのを感じとる。
再び姿を消すが、亜久野ITソリューションズ社長へ就任した英一の側におり、何らかの関係を匂わす。
その他
- 桑賀谷歌舞斗(くわがたに かぶと)
涼子の大学生時代の同級生。涼子とは会話する程度であったが、ブラック企業へ就職した為、社長の嫌味とモラハラ・パワハラに加え、超過重労働を従業員共々強いられていたが、彼女に愚痴のLINEをしたのが切っ掛けで労基の正規強制介入が行われて解放される。
だが、不幸が二度、三度続くも、その度に涼子と千歳に助けられた(但し、三度目は千歳の采配ミスで就職先の企業内に就労者横流し斡旋を働く外道が巣くっていた為)。幾度も狙われたのはブラック企業に就職した者をリストアップされた裏帳簿に記載されていた人物のひとりであった事が判明。これ等の経験からブラック勤務社員専用の駆け込み相談ブログを開設。千歳に様々な情報を譲渡した。
アプリのゲーマーであり、無課金に課金要素を加え若者を食い潰し、製作プログラマーに無給を酷使させた悪徳ゲーム会社の被害にも遭う。
後に彼を主役にした番外編も二度投稿されている。
- 青山直樹
マコトの友人で、好意を持ちながらも未だに発展途中の関係にある。杏子とは父秀和が一時入院した病院で面識がある。母親は予備校の講師で、姑クレーマーの一件で用意周到さや、気配りをマコトが気に入る節が見受けられる。マコトが通う大学で起きた事件で、自分の部屋のポストに入っていた杏子のメモを見つけ、マコトに害意があることを危惧して蔭山教授に内密で彼女の調査を依頼した。
- 広斗
紘汰の知己で、ゴリマッチョ弁護士。彼らが関わるトラブルを解決する切り札的存在。四宮の弟子で、弁護士事務所に所属していた過去があり、一花の濡れ衣を着せられた事実を否定する依頼を三花から頼まれる。
- 射手園光輝
とある挿話でマコトと知り合う青年。事件後に固定観念に囚われない企業を立ち上げ職種問わず関わる。優秀な人材を引き抜く手腕にも長ける。後に実と婚約を挙げる。
- マリエ
瑠知亜の高校時代の友人で警察官。元レディース『栖都炉辺利伊羽笛』特攻隊長の過去を持つ。ミニパトでなく自転車で町内を見廻る。逮捕したパート仲間の元夫が何者か(久々津操)に催眠術のようなものをかけられた事や、DV事件で通報した時間と到着する差違があり、警察の職務怠慢が蔓延していると瑠知亜に教え、後に知人を通じて専用アプリを贈る。非番の日には竜太郎に格闘技を教え、近くの居酒屋に瑠知亜を誘う。一時実家へ帰省したが、その最中大学生による騒音騒ぎに警察の対応の遅さを知り、地位を上げて内部改革を勧める(良い意味で)野心を持ち始める。久々津に襲われた美千代を助け、催眠術に掛けられても強固な意思ではね除けた彼女の強さに感心する。
- サトシ
建設業の優秀なSEで、アニメーターであり料理人でもあるオタク。キツい目元と顔立ちだが、何故か「フム~で御座る」など古風な口調で喋る。共通趣味の挿話主役たちと交流を持ちながら、危機の時は相手側の事情(DQN相手でも)を徹底的に調べ挙げ、無駄足でも情報収集を続け手助けする。交遊関係も企業や国家公務員まで凄まじいレベル。大統領とも友人ではないか?と疑う程。
元々『千尋のラボ(現千尋のスカッと)』の挿話巻末で初登場。陽菜と桃子、竜太郎ら子供たちの遊び相手にもなっている。彼が何処かしらで登場すれば視聴者すら安心する存在。
- 影野しのぶ
総合商社の庶務課で働くOL。自他共に認めるモブ顔であるが、DQNには容赦なく、祖父の命で社内に蠢くDQNを炙り出す。瑠知亜がパートを勤めるパン屋の常連で、とある一件で素性を知るも、自身の行為も露見した為に互いに秘密を共有する。また、マリエとも知り合い、彼女と同じく共有アプリを贈られ、とある商談の会話で太郎とも知り合う。
彼女の一族は特有の能力者家系で、現在はその力は薄れているが、今でも協力の打診する者たちも多い。
また、かなりの妄想魔でかなり卑猥なことを妄想しては1人で悲鳴をあげている。
- 比瑠野夜子(ひるの よるこ)
猫子と同じ派遣社員。幼い頃より好奇心旺盛で、大きな事件を嗅ぎ回り、パソコンの履歴を調べあげ、会話をスマホや盗聴機で傍受するなどスキルが多彩。事あるごとに彼女の目的を訪ね付きまとうが、正社員よりも派遣業を重視する。
実は現在馬瑠を雇う平の娘。
優遡る。
優
金髪ギャル妻。24歳。年上旦那と結ばれ姑と三人暮らし。多国籍中小企業勤務7年目。味音痴。小中校時代は陰キャで黒髪。女子高生時代はソフトボールを嗜むも中退。両親は既に他界し天涯孤独の身の上で施設育ち。それをネタにされ担任にすら放置されていた(後悔から同窓会を企画しても、許さなかった)。嫁姑の痴話喧嘩を楽しんでいる節が見受けられる。
後にひとり娘ユウキを儲け、その彼女が過去への歴史改変を阻止する理由で若者組の命を受けタイムホールへ飛び込み過去へ向かった。
料理の腕は壊滅的で基本ができていないうえ、隠し味としてチョコレートやグミを平気で料理に入れるため、台所に立つと喜美子に全力で止められる。
アキラ
優の夫。若いながらもリストラの憂き目に遇い現在は就活中。
喜美子
アキラの母親。町内会長を勤め、そのご近所ネットワークは最強。事あるごとに優にダメ出しをするが、嫁イビりではない。最近はソフトボールを始めるも、素人同然。分家筋に当たるが、本家の嫁マウントに呆れている(名前が出されたのは、この挿話から)。外国籍の人々からも受け入れられる家庭の味を出せる。
ユウキ
優とアキラの間にのちに生まれる娘。過去への歴史改変を阻止する理由でタイムホールへ飛び込み自分がまだ生まれていない10年前にやって来た。過去に来てからは未来が変わる危険性から自分の素性はサトシ以外に明かしていないものの、たか子には彼女なりの理由ながら未来から来たことを看過され、動揺する。
- 鈴木敏郎
美千代のボディーガード。とある一件の帰り際、知人番場馬瑠を一瞬見て動揺する。
- 黒木瑠香
公安警察官。『公安の魔女』の異名を取る。忘却香と称する香水を用い記憶と情報操作する。
- 馬場愛
公安警察官で瑠香の上司。『公安のババアバ』と同僚から認知されるも、身内を正す役割故に認識させない工作を施す。
- 番場馬瑠(ばんば ばる)
どの組織にも属さず、歴史の陰に介入する傭兵。夜子のボディーガード。
- 雲摩蓮子(くもまれんこ)
アクノゾン現社長。醜女だが、先見の明を見せる出来る女。東京ウンマ会(通称トーウン)初代総長の肩書きを持つ。「んまー」が口癖で、周囲も釣られる。
彼女が引退後のトーウンは周囲に迷惑をかけるだけのDQN集団に成り下がったため、彼女自身の手で潰そうとしていたが総長時代の瑠知亜がトーウンを叩き潰し、このことに強く感謝して親交を深めている。
余談であるが、彼女の初登場前には同姓同名で口癖も同じ「んまー」というキャラがモンスターペアレントのDQNとして登場しているが、金澤美千代に制裁されて悲惨な運命をたどった。
- 平和一(たいら かずいち)
総理大臣で夜子の父親。アニメ好きでサトシのyoutubeチャンネルの視聴者らしく咲夜の小料理店で対面した時はサト神と呼ぶほど大興奮した。咲夜と籍は入れてないが、咲夜と
の結婚を望むほど彼女を愛している。
其也仁
ソレナリカンパニー社長。智仁や直樹の友人。女性も交じると騒動に発展する。知神に関する計画を提唱した祖父一の意思を受け継ぐ。
- 万丈波乱子(ばんじょうなみ らんこ)
通称「ランコ」。一見、金髪ヤンキー風の風貌だが正義感が強く、周囲に迷惑をかける者にはそのケンカの腕で徹底制裁する。
また、料理が得意で夜子の母:咲夜が営む小料理店で共同経営者として料理を振る舞っている。
サトシの恋人で彼の前だとツンデレになる。
異星人
ラインハルト
亜久野に憑依した異星人の真名。10年後の未来でも彼に憑いて健在。元々は王族だったが、母星の崩壊で脱出。地球圏にたどり着き亜久野に憑いた。
クロノス
楽に憑依した異星人の真名。ラインハルトの配下で、時空研究の科学者。未来での並行世界、タイムパラドックスなどの不確定要素を解明する。
ノルン
ラインハルトに対話を求め続けた異星人の女性。現在は生死不明。