概要
『破滅の魔導王とゴーレムの蛮妃』とは、北下路来名(ノースカロライナ)によるWEB小説。
ヤンデレゴーレムヒロイン・ゴレ太郎がふわふわ青年・ネマキへ向ける愛が重い異世界ファンタジー小説である。
2016年12月1日より『小説家になろう』上で連載を開始、2018年7月7日に投稿の第107話までが掲載されたが以来更新は途絶えている。
カドカワBOOKS・新文芸より書籍化され2018年7月5日に第1巻が発売。2018年12月27日には書籍版第2巻が発売された。第3巻も発売予定があったようで、WEB版のページにも3巻書籍化作業中の旨がアナウンスされていたが、何らかの事情によるものか延期が続いていた。
Amazon予約者へは2022年頃までは第3巻延期のお知らせなどが届いていたようではあるが、続報はない。
2019年頃、コンプエース上でコミカライズがスタート。作画は『転生したら剣でした』などで知られるいのうえひなこ。 2019年7月25日にはコミック第1巻が発売。 2019年12月26日に第2巻が発売された。
第1巻には原作者・北下路来名(ノースカロライナ)書き下ろしショートストーリーが収録。
コラボ
書籍版第2巻発売時には人気作『オーバーロード』(丸山くがね)とのコラボが行われた。
第2巻初回限定盤には大判に印刷された丸山くがね描き下ろし小説が同梱。
ネマキ(中身一般人マインド)とアインズ(中身一般人メンタル)、そしてゴレ太郎とアルベドという気性の激しすぎるクソヤバ女の2者が、ある日森の中で鉢合わせ……といった内容である。
あらすじ
世界を滅ぼす『破滅の魔導王』として、ダサいパジャマ姿のまま、異なる世界に召喚された一人の青年。
しかし、彼はわりと理性的な人間であり、破滅的なのはネーミングセンスくらいのものだった。
世界を滅ぼすつもりなどは、特にない。
さらには、召喚直後に予想外のアクシデントが発生する。これにより青年は召喚主のコントロール下を離れ、完全な独自行動を取りはじめた。
そして遂に、彼は生み出してしまうことになるのだ。……その、おそるべき相棒を。
滅びに向かうはずだった世界の運命が、今大きく変わりはじめていた。
(※小説家になろう:破滅の魔導王とゴーレムの蛮妃より転載)
ふと気付くと見知らぬ草原に立っていた青年。足元にはおどろおどろしい魔法陣があった。彼は召喚されてしまった――「破滅の魔導王」として。だがしかし!青年は運命を蹴っ飛ばして進む!異境の崖底で、生き抜け――!パジャマと魔術とワンコ系ゴーレムの存在する異世界冒険譚。
(PIXIVコミック あらすじより転載)
登場人物
- ネマキ・ダサイ
- 主人公。世界の破滅を目論む魔導士によって召喚された日本人。
- 個人に紐づく記憶が欠落しており、後に着ていたパジャマのプリント柄から着想を得て「ネマキ・ダサイ(寝間着 ださい)」名乗る。偶発的ながら魔導士の仕掛けた洗脳プロセスを免れ、膨大な魔力量と魔導の技術を得る。
- ふわふわした人柄であり、ゴーレムに「ゴレ太郎」と名付ける。曰く、「ゴーレムっぽく、かっこいい」「シンプルでセンスがありかつ、男らしい」名前とのこと。
- ふわふわした感性は回を追うごとに加速し、少女型に変形したゴレ太郎を「ゴレ太郎の妹」と認識したり、ゴレ太郎にリンチされた捕虜を「敵対勢力に暴行を受けた被害者」と誤認するなど、本作の隠れた名物となっている。
- この世界のゴーレムは術者が命令を出さなければ動かないため、第三者には自分のゴーレムに話しかけたりゴーレムで凶行に走るヤバい人物と思われている。
- ゴレ太郎/ゴレタルゥ
- ヒロイン。独占欲強火のヤンデレ。
- 魔導士の拠点で発見した白い謎の石柱を素材として、ネマキが作ったゴーレム。ネマキはオスのつもりで作ったようであるが、ネマキが聖堂らしき建物に配置されていた女性型ゴーレムに興味を示したことで嫉妬、少女型へと変化した。
- 外観は当初、無骨で大柄なダミー人形、デッサン人形的な姿だったが「谷の民」(エルフ的な民族)の姿となった。
- ネマキは「ゴレ太郎(たろう)」と名付けたが、何故か現地人には戦いの女神・ゴレタルゥとして認識されてしまう。
- 言葉は一切出さないものの、人格があり自己の意志で行動している。この世界のゴーレムは術者が命令を出さなければ動かないため、ゴレ太郎がやらかすたびにネマキの悪名が増える。
- WEB版では素材となった白い石は記録装置的なはたらきを持つ石とされていた。
- セマウ・スペリア
- ネマキを召喚した召喚術師リュベウ・ザイレーンの元弟子。ザイレーンの助力を得るため、拠点の近くにある廃村でまでやってきていた。怪しいところも多いが、ネマキは怪しむどころか敬意すら抱いている。通称スペリアのおっさん。
- チョトス
- サディ藩・ティバラの街で魔道具店を営むおっさん。妻や娘の薬代捻出のため作った借金返済に、ネマキの持つ高価な魔導核を巻き上げようとした。和解し、その後関係は良好。
- ギネム・バリ
- サディ藩でも名うてのゴーレム使い。ペイズリー商会に雇われネマキ一行を襲うが、ゴレ太郎に敗北。さらにゴレ太郎に拷問され屈服。以後はゴレ太郎を姐さんと仰ぐ子分のようなポジションに。
- テテオ・マディス
- 通称テテばあさん。アラヴィ藩のシドル山脈にあるゴーレムの里の村長。ゴーレムを連れて旅をしているというネマキの(嘘の)境遇に何か思うところがあり、二人を里に迎え入れる。強引で乱暴な押しが強い性格。
- アセトゥ・セイレン
- ゴーレムの里の住人であり、テテの弟子の少年(?)。索敵に向く一角ゴーレムを使う。
- ジャンビラ・デル・デルボリア
- 筋肉モリモリムキムキマッチョの好漢。一際大きなゴーレムを使う。裏表のない性格のため、根が善良なネマキとは意気投合。
- クストゥカグ
- ネマキが胃石と誤認して拾った古代地竜の卵を文鎮として使用していたところ、ある日誕生したトカゲのような生物。ゴレ太郎には手荒に扱われたり、ネマキに塩対応や威圧されつつも、芋餅などを与えられネマキの家に居着いてしまった。
書籍情報
- 破滅の魔導王とゴーレムの蛮妃 01
出版社 : KADOKAWA (2018/12/27)
発売日 : 2018/12/27
言語 : 日本語
単行本 : 488ページ
ISBN-10 : 4047353957
ISBN-13 : 978-4047353954
- 破滅の魔導王とゴーレムの蛮妃 02
出版社 : KADOKAWA (2018/12/27)
発売日 : 2018/12/27
言語 : 日本語
単行本 : 488ページ
ISBN-10 : 4047353957
ISBN-13 : 978-4047353954
- 破滅の魔導王とゴーレムの蛮妃 (1) (角川コミックス・エース)
ASIN : B07V6BZ7GH
出版社 : KADOKAWA (2019/7/25)
発売日 : 2019/7/25
言語 : 日本語
本の長さ : 201ページ
- 破滅の魔導王とゴーレムの蛮妃 (2) (角川コミックス・エース)
ASIN : B082K91CQK
出版社 : KADOKAWA (2019/12/26)
発売日 : 2019/12/26
言語 : 日本語
本の長さ : 187ページ
※情報はAmazonより転載