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「死は恐ろしくなんかない。怖いのは心を失うこと....」


CV:雪野五月

概要編集

.hack//CELL」の主人公である美貌の女性撃剣士。

赤紫色の美しい大剣竜華樹」を得物にしながら、"攻撃を一定時間かわし続け、一撃でも受けたら賭け金以上の商品を出す"という「殴られ屋」を相棒の男性PC、アダマスと共に演じている。

が、彼女は超人的なプレイヤースキルの持ち主であるため攻撃を当てられる挑戦者はごく僅かのようであり、彼女自身武器を抜くことはない。


人間のに対して強い関心を抱いており、仮想世界である「The World」でその答えを探すべく彷徨っている。

「殴られ屋」を演じているのもプレイヤーの欲望や攻撃衝動を己に向けさせることで、"死"を確かめるという擬似的な手段である。

また、この仮想世界でもっとも人間を死に近い状態にさせることが出来る伝説のプレイヤーキラー、三爪痕を目撃しており、死の答えを彼との再会で得られるのではないかと考えている。

そんな行動理由のためか何かと不安定であり、理解者であるアダマスは彼女を支えるべく日々奔走している模様。


三爪痕の状態を追い求めてきたハセヲや悪質なPKプレイヤーであるボルドーなどの様々な相手と戦闘を重ねるにつれて、彼女は己の内に"内なる獣"が潜んでいるのを自覚するようになる。


作中ではハセヲに一太刀を浴びせられ、その後も度々助けられる。また、ある事がきっかけでカナードのガスパーシラバスとも知り合いとなっている。

実は過去にアダマスをプレイヤーキルしたことがあるのだが、彼女自身は覚えていないらしい。



リアル





























彼女のリアルなど存在しない。

彼女の正体は原因不明の難病を患い、生死を彷徨う下村みどりという少女の生きたいと強く願う意志と病院のコンピュータ内の"みどり"に関するデータによりThe Worldで誕生した放浪AI。

超人的なプレイヤースキルも当然である、彼女は人間ではなかったのだから。


以下.hack//CELLのネタバレ


















碧はその事を知らなかったが、アダマスをPKした話をきっかけに自分には一定期間前の記憶が存在せず、更に自身にリアルが存在しなかったことに気付いてしまう。

その事実に大きなショックを受け、アダマスの前から姿を消してしまうも、彼は必死で彼女を探し出し、ハセヲの助力もありPK集団から彼女を守り通す。


その姿に碧は真実を、自らが放浪AIであることを告げることを決め、アダマスも当然の如く受け入れた。

その後はアダマスの協力の元、下村みどりの友人と知り合い、情報機器を通じて彼女と邂逅することに成功する。"生きる意志"を失った彼女を助けるため、何とかして彼女に還ろうとするも自身の"内なる獣が暴走してしまい、それを見計らったかのように三爪痕が出現する。



しかし、三爪痕と戦う内に"なぜ自分は死に興味を抱いていたのか"に対する答えを悟る。

彼女が下村みどりに還るには碧として肥大してしまった自分を殺し、一つの「細胞」に戻るしかなかったからなのだと...。


そして彼女は抵抗するのを止め、三爪痕による死を受け入れたのであった。


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