「神霊廟」とは、東方Projectに関連するいくつかの物を指す語群である。
作品名
(1)東方Project第13弾「東方神霊廟 ~ Ten Desires.」の略称。
詳しくは「東方神霊廟」の記事を参照のこと。
地名
(2)幻想郷に建つ施設夢殿大祀廟の中にある空間。『東方神霊廟』で登場。
(3)幻想郷に属するかは不明だが、豊聡耳神子が創り出した自由に幻想郷と行き来が出来る異世界に存在する道教道場。『東方心綺楼』にて呼称が初登場。
この記事では、(2)(3)の地名2つを解説する。
誤解を避けるため、当記事の以下の文章で「東方Projectシリーズ作品の神霊廟」の方を指す時は『東方神霊廟』と記述する。
(2)夢殿大祀廟の内部空間「神霊廟」
『東方神霊廟』Stage6の地名。ステージタイトルでこの名前が表示される。
幻想郷に建立された命蓮寺の地下にある建物夢殿大祀廟の中に入ると、広い空間に辿り着ける。この空間がStage6の舞台であり、神霊廟と呼ばれている地である。
『東方神霊廟』時、復活したばかりの豊聡耳神子がこの中に居た事に影響を受けて、当時この場所には大量の七色に光る小神霊が集まり、空間全体が星空のように輝いていた。
現在は神子が夢殿大祀廟自体を放置して引っ越ししたので、この場所も放置されている可能性が高い。
この夢殿大祀廟内部の「神霊廟」は、建物全体の名称である夢殿大祀廟と同一視されるうえ、下記の新たな神霊廟が登場したので、あまりこの名で呼ばれる事は無いであろう。
この場所の詳細については、「夢殿大祀廟」の記事を参照。
(3)仙界の道場「神霊廟」
豊聡耳神子が仙術で幻想郷の空間の隙間に開いて創った異世界と、その地に建てられた廟風の道教修行用の道場施設兼住居のことを指す。
幻想郷に含まれる地なのかどうかは作中でもよく分かっていないが、『東方深秘録』にて「『幻想郷内で』7つ集めると外の世界へ強制転移させる」オカルトボールの効果が発動しなかったことから異なる空間と思われる。
物部布都が持ち帰った7つのオカルトボールがいつまでも消えず残り続けたことから神子はそのことに気づくことになる。
上記の神霊廟(夢殿大祀廟)から引っ越した先が、こちらの神霊廟と呼ばれる世界である。
(2)の「神霊廟」とは全く別の場所なのだが、何故か同じ神霊廟の名を冠している。
概要
幻想郷の隙間に作られた異次元世界なので、幻想郷の何処へでも出口を繋げることが出来る。(例:博麗神社の石畳の下)
住人は創造主の豊聡耳神子、神子の門人の物部布都と蘇我屠自古。霍青娥が一緒に棲んでいるかどうかは不明。
この地には、神子たちが日常生活を送る為と同時に、仙人として生き続けられるよう道教修業をする為の道場が存在し、日常的に修行者の掛け声が響いている。
たまに仙人になりたがって神子に弟子入り志願した物好きな幻想郷暮らしの人間が、神子によってこの地に招かれ住み込みの道士修業をさせて貰いにやって来る。だが、大概の人間には仙人の資質と続ける気力が無いので、修業を諦めて幻想郷へと帰っていく。
初出は『東方神霊廟』のED。東方Project作中で外観の描写が登場したのは、東風谷早苗のパラレルED、『心綺楼』ステージと一部のEDである。この場所の名称は『心綺楼』で初めて呼ばれた。
『心綺楼』でこの地に来て自機たちの闘いを観戦しているギャラリーは、神子と関連の深い蘇我屠自古、霍青娥、宮古芳香の他に、種族が幽霊寄りの人物(村紗水蜜除く)、地獄の関係者人物、そして門には謎の男性老人の道士集団大勢が居る。彼らが全員弟子なのか、あるいはフリーや他流派の修行者なのかは不明。『東方茨歌仙』ではより若い外見の弟子たちが描かれていた。
外観
全体的に中華風のデザインをした道観であり、屋根に龍・鳳凰などが飾られた立派な門や、八角の楼閣がそびえ立つ。
『心綺楼』で彩色付きの詳細な描写がされた立体造形が登場。屋根には黄色の瓦が乗っており、柱や壁は赤色と白色をベースにその上から一面中華風の絵で彩られている。門の前には石畳の広場が設けられている。
博麗霊夢によるとこの道場には、月の都や天界で見た物に良く似た物品が置かれているという。
内装やこの世界の全体像は、作中では未登場。