概要
機動戦士ガンダム第12話「ジオンの脅威」内、および劇場版「機動戦士ガンダム」第1作のラストで流れている。
宇宙暦79年10月6日、ジオン公国のサイド3のズムシティーにて執り行われたガルマ・ザビの国葬に於いてギレン・ザビが行った演説の一節。
第二次世界大戦時にアドルフ・ヒトラーが行ったプロパカンダに則り、国民のアイドル的存在であったガルマの死を反連邦感情を煽る為に利用し、その目論みは見事に成功する。
だが、デギン・ソド・ザビはガルマの密葬を望んでいた為、戦意高揚の為にガルマの死を利用したギレンの行為は、結果的にデギンのギレンに対する不信を育てる結果を招いている。
また、ジオン公国自体がこの演説より3か月もたたずに、宇宙要塞ア・バオア・クーでの戦いでの敗戦とそれと前後してのギレンやデギン、キシリア、ドズルらザビ家一党の死亡を受け瓦解し、地球連邦の前に事実上の降伏という形で屈することになる。
結果論として、一年戦争の中での歴史的意義としては、この演説は転がり落ちていく戦局に対し多少延命の効果があったという程度であったが、視聴者に対しては、それまでシャアやガルマなどとの戦闘を通してでしか分からず、ほとんど明らかにされていなかったジオン公国という敵の実態を知らしめる効果を示した。