竹原春泉
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たけはらしゅんせん
江戸時代の大阪の浮世絵並びに妖怪絵師。一般には妖怪画で知られているが寛政から文化にかけていくつもの読本の挿絵を手掛けている。
正しくは竹原春泉「斎」であるが、後述の作品の知名度により省略された名のほうが有名。
父の竹原春朝斎(没年 寛政12年11月30日:1801年1月14日)に学び、寛政から文化にかけての名所図会や読本の挿絵の仕事で知られる。
氏の仕事の中で現代においても多大な影響を与えているのは、鳥山石燕の妖怪画集と比較されることもある、天保12年(1841年)に刊行された奇談集『絵本百物語(桃山人夜話)』に描かれた妖怪画の数々である。
氏の描いた妖怪の姿は昭和期の妖怪図鑑でも紹介され、その後のスタンダードなものとなった。
なお大阪の浮世絵は「名所図会」と呼ばれる、日本各地の名所を描いた風景画を描くことを発展させていたが、一般にはそれらの作品は過小評価されていた。
しかし、江戸に伝わったそれらの技法は葛飾北斎や歌川広重らが活躍する土壌を作り上げたといわれており、それを学んだ氏の描く挿絵は端正な背景とともに躍動感や臨場感があると評されている。
- 東海道名所図会 ※秋里籬島編 寛政9年(1797年)刊行
- 秘傳千羽鶴折形 ※秋里籬島編 寛政9年(1797年)刊行
- 二十四輩順拝図会 ※了貞作 享和3年(1803年)刊行
- 絵本浪華男 五巻 ※読本 文化4年(1807年)刊行
- 絵本怪談揃 五巻 ※桃花山人作 奇談集 刊行年不明
- 絵本百物語 五巻 ※桃山人作 奇談集(1841年)刊行(『絵本怪談揃』を数十年後に改題し再出版されたものであると考えられており、その際「斎」が抜けている)
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