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維新の三傑

いしんのさんけつ

維新の三傑とは、幕末から明治初期にかけて、倒幕と明治維新に重大な功績を為した3人の志士を指す名称である。

概要編集

倒幕・維新において特に重要な役割を果たした人材を維新の十傑と呼びならわす事があるが、その十傑の中でも特に枢要な以下の3名を指した名称が「維新の三傑」である。

木戸孝允

木戸孝允(桂小五郎)(長州藩)

西郷どん

西郷隆盛(薩摩藩)

大久保利通卿。

大久保利通(薩摩藩)


幕末期において、木戸と西郷・大久保は当初藩や政見上の違いなどから相容れぬ立場にあったが、やがて薩長同盟などを経て共に倒幕運動に尽力し、続く明治新政府の発足時にも中心的な役割を果たした。しかし征韓論に端を発した「明治六年政変」で西郷が下野し、新政府に残った木戸と大久保も政治的な姿勢からしばしば対立を繰り返す事となる。そして1877年(明治10年)には木戸が病没、程なくして西郷も西南戦争で戦死。ただ独り残された大久保も翌年の紀尾井坂の変にて暗殺され、3人ともわずか1年の内にこの世を去る事となるのである。


3人が「三傑」と称されるようになったのは、彼らが亡くなって間もない明治11年(1878年)頃からの事であり、この時期には『皇国三傑伝』や『維新元勲十傑論』などといった書籍でしばしばこの名称が用いられている。他方、『薩長幕三傑伝』なる書籍においては、西郷はそのままに大村益次郎勝海舟の3人を指して三傑と呼びならわした異説も存在する。


関連タグ編集

幕末 明治 長州 薩摩

伊藤博文 井上馨 山県有朋 - いずれも木戸と同じ長州出身の志士で、三傑亡き後の明治政府の中枢を担った

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