概要
『クロックタワーGH』の主人公・御堂島優の持つもうひとつの男性の人格。
「ミコシサマ」というお守りを手放している時に危機に陥ると現れる。
どのような過程で優の人格となったかは一切不明だが、ファンの間では優の死んでしまった (より正確には御堂島崇に見捨てられた方の) 双子の兄弟という説がささやかれている。
(これは才堂家の習わしについて女子の双子と表記されているだけなので、優自身が男女の双子で生まれていた可能性もある為)
人物像
主人格である優とは対照的に残虐非道で冷徹な性格だが、彼女に対して優しい一面を持つ。
しかし、思いすぎるあまり過剰行動を起こす場合もあり、以前の学校で優にしつこく言いよっていた男子生徒に大怪我を追わせ、転校を余儀なくさせている。
死体などに耐性があり、機械関係や理数系に強く、優では扱えない銃器類で敵を攻撃できる。
言動は常に粗暴で行動も野蛮そのものだが、理由もなく他人を傷つけるような凶暴な人物ではなく、見知った相手にはそれなりに気遣う素振りも見せる。
銃器を見つけると年相応(?)に喜ぶような反応を見せたり、直情的に行動して裏目に出たり、慢心して足をすくわれたり、良くも悪くも人間臭い性格。
例えるならば「乱暴で捻くれてるけど相応のスジは通す往年の不良」のような人物。
ドラマCDでは性格が大きく変わり、歪んだ独占欲から優を巻き添えにするのを前提で他者を傷つける凶暴な人物として描かれている。
ゲーム中において
これまでの『クロックタワー』シリーズと違い「敵に直接攻撃が可能な裏人格」が存在する主人公という点は賛否を分けながらも注目され、非力な主人格の助けになると思われていた。
しかし蓋を開けて見れば…
- 優と違って「身近な物で攻撃」が出来ず、弾数制限のある銃器を入手した上で(敵によっては)弱点を把握しなければ対応できない。
- 優の方が注意力・観察力が優れているという設定を踏まえたとしても、椅子の上に置かれた鍵すら見落とす注意力の無さ。
- 高圧的で自信満々な態度と裏腹に案外迂闊で油断しやすく、不意を突かれて殺害されるバッドエンドがやたらに多い。
- 肉体そのものは非力なため、不意を突かれると一般人にすら力負けする。なお、優は回避できる模様。
- 終盤の大鉈を持った殺人鬼との遭遇イベントの際、優の場合は回避イベントに移行するが、翔は威圧しながら立ち向かおうとして普通に即死する。
- 事件の真相を知る者に「何の役にも立たない無益な存在」などと散々煽られ、後先考えずに殺害してバッドエンドに直行。
- 翔で話しかけること自体がバッドエンドフラグと言われるほどバッドエンドが多い。
等々、頼れる存在どころか足を引っ張ってる状況の方が多いのではないかと揶揄され、動画サイトなどでは「口だけ番長」「調子乗ってるただオラついたガキ」などと散々な評価だが、逆に嗜虐心をそそるのか「組み伏せたい」「メ〇〇キさせたい」などの妙な情欲も向けられている。
もちろん翔でなくては突破できない状況も多く、両人格の使い分けが重要となるのだが、非力なはずの優に活躍の場が奪われている感があるのは否めない。
最強の銃器であるマシンガンを入手すれば戦闘面での不安要素はほぼなくなるが、入手時期が最終盤で活躍する場が殆ど無い。
少し早い段階で入手することも可能だが、入手方法が隠し要素レベルで終盤がヌルゲーと化すバランスブレイカーとなる。
隠し武器『イノリサマ』
全エンディング制覇後に明かされる隠し要素のコマンドを入力することで入手可能。
見た目は「ミコシサマ」の色違いの青いお守り。
翔が使うと両手で銃を撃つようなポーズを取り、手にオーラのようなものを集めて光線のように射出するというどっかの霊界探偵のような攻撃が可能となる。
いかにも思わせぶりな演出だが、あくまで隠し要素でありストーリー中に言及はされない。
弾数は無制限でチャージは3段階、フルチャージの威力はマシンガンに匹敵する。
また、エンディング【A】でクリア後に追加されるエクストラモードでは、翔を使ってゾンビを撃退するスコアアタックがあり、開始時に「IT'S SHOW TIME」の字幕と共に「ショウタイムの始まりだ」という激寒ジョークを披露する。