概要
貴様も見てきただろう もとより、世界とは悲劇だ
かつてソウルの業によって栄えた北の大国、ボーレタリアの12代目国王。
全てのデーモンの祖である「古き獣」を蘇らせ、かの国の滅亡を招いた張本人。
「ボーレタリア王城」の最終ボスとして登場。
白銀の長髪、深紅の眼光、老いを微塵も感じさせぬ堂々たる体躯。
その全身から溢れるような風格はまさに王の器と言うべきか。
ボーレタリアに代々伝わる伝説の剣の一つ「ソウルブランド」を手に取り、
頑然とプレイヤーの前に立ちはだかる。
ボスキャラとして
「出るゲームを間違えているのでは」と思う程の超速ダッシュ、
攻防一体の華麗な足運び、ボス部屋の端まで届く気刃、
まともに食らえば即死一直線の連撃、高威力かつ広範囲の全体衝撃波、
さらにはプレイヤーのレベルを下げる掴み攻撃と、
これでもかとばかりに厄介な攻撃が揃っている。
マンイーターや炎に潜むものと並び、本ゲーム中屈指の難敵と言える。
打開に近道はなく、何度でも挑戦して相手の動きを覚え、
小細工なしの真っ向勝負で競り勝つのみである。
(実は簡単に倒せる裏技もなくはないのだが、あえて割愛する)
余談
この先は、本ゲーム終盤の展開に関するネタバレを含んでいます。
彼を撃破することで得られるソウルは「偽王のデモンズソウル」
この後に要石の説明を見ても分かるように、王城で戦ったのは彼の化身であり、
本物のオーラントではなかった。
本物は全てのデーモンを倒すことで行ける「古き獣」の体内で
醜く無様な姿に成り果てた「なりそこないのオーラント」であった。
「古き獣」を制御できず「門(霧)」を開いてしまい、「門」から現れたデーモンに国と民を滅ぼされ、自身も力の無い醜いデーモンになったオーラント。そして「こんなはずではなかった...!」と罪と後悔から逃げるように「古き獣」の中に留まる事となる。
そして「本来ならこうあるべき」と、自身の力を以て「老王オーラント」を創造したのだった。
もはや動くことすらままならない身体を引きずり、
意味深な言葉を吐きかけながらプレイヤーに最後の抵抗を試みる。
これが本ゲームのラストバトルになるのだが、
よほどふざけていない限りは負ける要素のない、事実上のイベント戦である。
(もっとも、ストーリーの周回を重ねれば攻撃力は侮れないものになるが)
これを撃破すればめでたく(?)エンディングである。
滅びを留めるか、あるいはデーモンの僕となるか・・・