おもに聖職者の首長の立場に当たる人物への敬称。
正教会では総主教に付けられる。
ちなみにこれは信徒の人たちによる敬称で、外務省はローマ法王に対し台下の敬称を用いている(参考記事)。
これは天皇や中国の皇帝(および、東アジア/漢字文化圏で中国の皇帝制度を元にした皇帝制度がかつて存在した国における皇帝)に対する敬称の1つである「聖上」とまぎらわしいが、一方で宗教関係者への敬称として良く使われている「猊下」が元々は仏教由来である為と思われる。(聖上は現在でも宮内庁で使われている。ただし読み方は「せいじょう」ではなく「おかみ」)
また、この尊称は「His Holiness」に対応する言葉として新たに作られたものなので、
まだこの敬称がない頃の昔の訳書では、ローマ法王「猊下」とされているものが見られる。