概要
上記イラストのような通常の蛇口「固定水栓」は、水を出す管「スパウト」は栓と一体となっており、水は一箇所一方向にしか流せない。仮に水流の向きや位置を変えたいのであれば、別途短いホースを繋いだり、板で受け流す必要がある。
一方、『自在水栓』は栓とスパウトが分離しており、継ぎ目部分を軸として水平方向に回転するようになっている。これにより、吐出口の位置や向きを一定範囲内で柔軟に変えられる。水を流す場所が頻繁に変化する台所や浴室、庭の蛇口などで使われている。
なお、継ぎ目部分はねじが切ってあり、専用のボルトを締め付けて固定する構造。
種類
自在水栓(狭義のもの)
立型自在水栓
イラスト右側の2機のような、地面から直立する構造の自在水栓。
栓本体だけだと上に水を噴く噴水のようになってしまうので、立型自在水栓専用のスパウトを接続し、流れの向きを整える。スパウトの縦方向の長さで水を吐出する高度を変えられる。
簡易的なものでは栓の部品が後述の万能ホーム水栓と共通化されていることも。
横型自在水栓
壁や柱などの側面に施工するタイプの自在水栓。配管の設計次第ではスパウトを外しても固定水栓として問題なく使用可能である。
地面から配管が出ている際は、エルボーというL字型の配管を間に繋げば、立型自在水栓に変換・転用することも可能。
万能ホーム水栓
栓とスパウトの継ぎ目が横向きの自在水栓。詳細はここをクリック
関連項目
こちらを参照→蛇口