概要
スマホアプリあんさんぶるスターズ!の登場人物、天祥院英智×日々樹渉の腐向けカップリング。
二人共3年生であり、fineという同じアイドルユニットに所属している。
生徒会長である英智と、その英智を「皇帝陛下」と呼び慕う渉の関係は傍から見ると少し変だが、それも信頼の一つであろう。
2015年5月12日のリリース前から、メインライター日日日のツイッターにて「渉くんは演劇部の後輩と絡むことがおおく、同じユニットの生徒会長のことを「英智」と珍しく下の名前呼び捨てで特別に親しげです。でもまぁ、誰に対しても気さくにガンガンいきますよ変態仮面は」と解説されており、特別親しい仲だと知らされていた。
3周年で実装されたマネージメント機能による会話イベントで、渉と英智は教室で交換ノートをやり取りしていることが判明した。
普段授業に出ない渉も英智からのノートを受け取るためなら、うきうきとした様子で授業に現れていた。内容は厳重に持ち帰ってじっくり渉が読むため他の生徒には知らされないが、交換ノートをしていることは公然のこととして皆に知られている。
一時のブームかもしれないけれど……と言う英智に、一時だなんてもったいない!お互いおじいちゃんになってペンが持てなくなるくらいまで続けましょう!と言う渉。英智も、長生き出来たら長寿の秘訣は交換ノートだって言うことにする、と答えるストーリーでありラブラブであった。
(尚リニューアル後、春のホームボイスで「今年の春も、あなたとやり取りができて嬉しい……。おっと、今日の日記の文面を考えていたところです」という渉の話を聞くことが出来る。本当におじいちゃんになるまで続いていくかもしれない。)
渉の英智やfineへの想いの変遷は、
fine ではなく英智に興味が向いている(フラワーフェス)→英智は悪では無い、まだまだ見届ける(メンスト)→どこまでも見届ける、お姫様抱っこは役得(サーカス)→渉の等身大人形を自分へのプレゼントかなと喜ぶ英智に、嬉しくなる渉。二人きりで相合傘をして帰る2人(マグノリア)→英智と寄り添うと決めた、英智が現実が夢よりも美しいと教えてくれた、共に歩いてくれるのはあなただけ(七夕)→飽きられない様に頑張ります!(レストラン)→英智は英智だというだけで百点満点(サマーバカンス)→新しい芸は真っ先に英智に見せる。fineは最高の環境です(アクアリウム)→花火よりダイヤモンドな人生を。私は今幸せです!(喧嘩祭)→ここは地上の楽園です(ダンスフロア)→深い尊敬(星夜祭)→英智の残り香が分かる。私以外のおもちゃで遊ばないでください(ノエル)→英智が必死にこの世に止めてくれた(怪盗)→ただの日々樹渉としてfineではないただの英智とステージに立ちたいと手を取る(ダイナーライブ)→居場所はfine(雛鳥)→「君が桃から生まれた桃太郎でも竹から生まれたかぐや姫でも、どこかの馬の骨から生まれた名無しの権兵衛でもいいよ。何でもいいし、どうでもいい──いま僕の目の前にいるのは、僕が愛し憧れた日々樹渉だ」「愛こそが答えです。私はあなたを愛しているから、今後も一緒にいます」(EP.Linkシンフォニア)
となっている。
渉の誕生日のイベントコースでは、英智に新しいこの気球を貰ったのだと、朝から嬉しそうに自慢していた。
春の挨拶では、夜に英智は「今日は渉が僕の家まで送ってくれるんだ、もしかして気球で送ってくれるのかな、楽しみだなあ♪」と言い、渉は「今日は英智を家まで送る予定でして♪ 気球で登場したら面白いと思いませんか?」と、何故か転校生にのろけてくる。
秋の挨拶では、「生徒会室に焼き芋を届けましょうか。英智にぜひ食べていただきたいですし♪」という渉がいる。
ファンシーショップに行った時も英智が喜びそうだからと、水で消せるペンをお土産にしていた。
渉の春の昼のボイスでは「さくらの花びらでマジックを考え中です。部屋にこもりがちな英智にも春を感じてもらえるようにしたいですねぇ」と言うため、春夏秋冬、英智を喜ぶ顔が見たいようだ。
また、メインライター日日日によるノベライズ、あんさんぶるスターズ!2 革命児の凱歌の、書き下ろし「daydream」に過去の対決が描かれている。
それによると、英智にとって渉は僕の憧れの英雄(アイドル)、と記されており、七夕天の川のイベントでは、僕の渉!と口にするほど執心である。
さらに4巻では、英智の手のひらに渉が口付ける場面もある。
また、雑誌ハッシュタグのインタビューによると英智にとって、fineで一番色気のあるカラダをしているのは渉らしい。
ノエルスタフェスのイベントは、苦しむ英智の入院中に2年生の渉が訪れる夢の話のプロローグから始まった。親しげに「英智」と呼ぶ渉。日々樹くんが僕を呼び捨て?と戸惑いときめく英智。お手をどうぞ、と渉は英智を夜空に連れ出して、二人で舞うという美しい一場面が描かれた。驚きすぎて何度心停止しても、その度に魔法のキスで眠りから覚ましてあげますという渉。
全てが夢なのか現実と入り混じったものなのかは分からないが、今やそんなかつての英智の夢は美しい現実となったと示された、fineの絆の深まる温かなストーリーであった。
英智も、渉を見ているだけで愛しくなってくるだろう?と桃李に同意を求めるが、あっさり否定される場面もあった。
ボールルームとのコラボストーリーでは、無理をしようとする英智を気遣う渉、渉へ「君の腕の中で死ねるなら本望」と言う英智の、日日日によるフルボイスのシナリオが描かれた。
桃李にも、コラボ先のキャラクターにも「リーダーの人お前と踊りたそうな顔で、チラチラこちらを見ている」「ロン毛と手を繋いで踊る口実が欲しかったんでしょ、会長嬉しそうだもん」と冷やかされる程である。
三人の魔法使いのイベントでは、小説2巻の書き下ろしにつながる物語がえがかれており、まだ英智が渉を日々樹くんと呼び、必ず君のところまでたどりついてみせる、と誓っていたり、名前を呼ばれただけで感動したりと、日々樹くんの大ファンぷりを披露している。
2018年春のログインボーナスで、桜を見ている英智は儚げに見えるだろうが、あれは悪戯を考えている顔だと渉が得意げに転校生に教えてくれた。
夢ノ咲サーカスは、あんさんぶるスターズ始まって二回目のイベントであり、そこで渉が英智をお姫様抱っこして飛び降りるという事件があった。
なお、その時の渉の初めてのイベントカードが英智の腕を必死に掴んでいるカードという、キャラクターの映り込みカードの最初の伝説を作った。
夢100とのコラボでは、三奇人が出張した。どうやら渉は無自覚に時空を超えることも出来てしまうらしい。
夢100には英智は出ていないにもかかわらずヒロインの前でも渉は英智の話をし、この体験を英智に話したらどんな反応をするでしょう!と楽し気であった。
夢100の世界で懐いてくれた王子に家来にしてやると言われても、私にはもうお仕えする方がいるので、とあっさり断って帰ってしまった。
中国配信のあんさんぶるスターズ!には、卒業間際の渉と英智の中国版オリジナルのストーリーが含まれた☆5の渉のカードがある。
もう卒業だから皇帝と道化の関係は終わりだね。と言う英智に渉は、ちっとも終わらせる気はありませんよ!と、紅茶を入れるシーンで始まった。
卒業すれば革命もきっと自分たちの歴史も忘れ去られるだろう、と言う英智に、渉は演劇への協力を頼む。
あなたの物語も語りついで行きましょう。と、魔王英智に魔法使いの渉を攫わせるという即興劇をすることになる。
魔法使いの渉を返してもらわないと困るだろう?と魔王を演じる英智。しかし、人質にとられた渉を、巻き込まれて成り行きで探しに来た真白友也と鬼龍紅郎と仁兎なずなは、英智が捕まえていてくれたほうが騒がしくなくて助かる、と言う。
皆の渉への評価が自分の思うものと違う、おかしい、と首をかしげる英智。せっかく私が出てきても英智しか喜んでくれませんね!と元気に現れる渉、という茶番であったが、二人にとっては意味のある演劇だったようだ。
また、中国版の周年記念メッセージにて緑川光さんは渉に対して「末永く一緒にいて、英智の事を支えて欲しい」とコメントしていた。
2019年に放送されたアニメでは、尺の都合で原作の重要なシーンや台詞、キャラの関係性ががばっさりカットされていくなか英智と渉関連のシーンに関しては可能な限り入れられておりわりと丁寧に描かれている。
追加されたアニメオリジナル部としては、エレメントのエピソードで2年生の英智が、渉の声につられてうっかり演劇部室に入り込むというシーンが描かれている。覗くというよりも、もはや半身入り込んでおり、当然渉にも気づかれ声をかけられるが、足早に立ち去る。
その後、廊下で息を切らせる英智は、体調が悪くなったのかと視聴者を心配させたが、次に続く台詞は「日々樹くんと話しちゃった。まだドキドキしている」という、恋する乙女のようなものだったため、視聴者を驚かせた。
サマーバカンスでは、渉の桃李への指導を羨ましがり、僕には助言はないのかと聞くと、渉はそんな質問をする向上心があるところを含めて、英智は英智だというだけで百点満点だと言った。
そして、英智も渉に肯定されると息ができると口にする。
また、薫と初めて話してみている渉には、浮気かい?と声をかけてみたり、いつも渉に起こされているから寝顔を見たい、ドッキリをして仕返ししたい、と言ったりして、無邪気にじゃれていた。
お互いに親愛レベル54の親しい夜の挨拶2では、渉は喉が渇くと英智のところに行き、静かな夜になると渉を呼びたがる英智が見られる。転校生はただ巻き込まれることとなる。
マグノリアのイベントでは、相合傘をして帰る2人がスチルとなった。英智を気遣う渉と、せっかく2人きりなのだから、と言う英智。渉の等身大人形という誰もがいらないと気持ち悪がるものを、自分へのプレゼントなら嬉しい、と喜ぶ英智に、どれだけ私を喜ばせるのがお上手かと嬉しくなる渉。渉の等身大人形は、大切に生徒会室の英智の椅子に座らされたあと、英智がよいしょよいしょ、と自宅まで持って帰ったようだ。
そしてあんさんぶるスターズ!最後のイベントストーリーである、EP.Linkのシンフォニアでは、ついに渉の進路について語られた。卒業後の話である。
渉はいち早く、英智の建てたアンサンブルスクエアに入寮していたが、英智は渉が演劇の道を選んだと思いこみ、不安になり、すれ違う。
「僕に寄り添うふりをして、僕の夢を叶えるふりをして、君は一番効果的なタイミングで裏切る準備をしてきた、これは復讐なんだろう?」と尋ねる英智に「残念です、それがあなたの解釈ですか」と渉は口にした。
渉は傅きながら英智へ仮面を差し出し、もう一度チャンスを与えるという。君の大事なコレクションだろう?と当惑する英智に「はい、これは私です。あなたに差し上げます」と、渉は一世一代の舞台を踏む。
渉は英智の本物の青い鳥になりたかったのだという。つむぎから強引に道化の役を奪うようにしてまで。傷ついた様子の渉に、わけがわからない英智。
ライブの当日には、英智には渉が必要だから「日々樹先輩いかないで」と桃李も素直に抱きつく。ようやく渉の愛を受け止められた英智もまた「僕の憧れた日々樹渉なら演劇とアイドルを両立出来ないわけなかった、君は己の人生を全て僕に託した、ならば君の未来を決める権利は僕にある、僕は君にずっと一緒にアイドルをしてほしいからね」と、fineは新事務所で四人で活動を続けることになり、大団円を迎えた。
「愛こそが答えです。私はあなたを愛しているから、今後も一緒にいます」が渉の宣言である。
ズ!!にて、英智と渉の寮の部屋は別のようだが、渉と同じ部屋であるスバルに、渉と一緒だなんて羨ましい、とこぼしていた。
ホーム画面では、渉の鳩が英智をモーニングコールで起こしに来ていることが明かされた。
また英智も、渉の新しい舞台は見逃したら後悔しそうだ、とつぶやいている。
英智の個人スト2話では、fineで変わらず仲良く鬼ごっこをしている。隠れた渉は、英智に見つけてもらって幸せそうにしていた。
ズ!!のテンペストのイベントにて、お互いのカードに映り込みでワルツを踊るという、驚くべきカードが実装された。実際のライブで踊ったわけではなく、久々のfineのライブで浮かれた渉と英智による即興ダンスである。これはMusicの楽曲のジャケットにもなっている。
渉は、英智のことを「私の愛しい人!」と呼び、英智も「渉は最近素を見せてくれるようになった」と、より一層打ち解けた様子で朝から一緒に出勤している。
弓弦の様子がおかしいと心配する桃李に、恋かもしれないけれど、僕は恋をしたことがないからわからないと語る英智には、渉が「それ本気で言ってます?」と当惑していた。
その夜に弓弦のことやfineのことで英智の憂いを払うために、渉は英智のいるESの部屋に空から訪れる。
2人は電気もつけず、薄暗い室内のまま静かに弓弦のことを両親のように語り合い、渉は英智への愛と忠誠のために、弓弦のことは私に任せてほしいと告げた。
英智もまた「この世の誰よりも、僕自身よりも信用しているし、君になら裏切られても構わないよ。どんな酷いことをされても平気さ。世間はこういう感情を愛と呼ぶのかな」と、恋は知らずとも愛は知っている様子で語った。かつてシンフォニアのイベントで、英智は渉に「君を渇望し恋い焦がれて愛してしまった」と口にしているので、渉の当惑はもっともである。
そして働き過ぎの英智を休ませるために、渉は英智を肩車してお茶に連れ出し、桃李や弓弦からも提案があり、英智デーが設定された。英智デーとは、週に一度fineで集まって、仲良く休日を過ごすという約束の日である。こうしてfineの絆はより深まることとなった。