概要
『弱虫ペダル』に登場する、総北高校のライバル校である箱根学園の自転車競技部に所属する三年生の荒北靖友×東堂尽八のカップリングタグ。
荒北はエースアシスト、東堂はエースクライマーである。
元ヤンキーである荒北と、老舗旅館の嫡男である東堂という立場など対照的な面が目立つ。
本編
出会い〜関係初期(1年生前半)
自転車競技部に所属していた東堂の元へ、福富が連れてきた途中入部の荒北が現れる形での出会いであった。
握手を求めた東堂に対し、それを荒北が拒絶し彼のカチューシャを「ダサい」と評価したことで関係は悪化。後に新開に対し、荒北を批判する東堂が描かれている。(その際、荒北が自転車競技部にいない方がいいとの主張もしている)
一方で東堂が荒北に中学時代の部活動を尋ねる(そして無回答)など、ある程度の交流(のようなもの)はあったとされる。荒北は東堂に疎まれている自覚があった。
関係中期(1年生後半)
真鶴のレースにおいて荒北が(福富のアシストがあったとはいえ)優勝したのがこの時期である。この結果を受け東堂は「仕方がない。結果が出てしまった以上認めよう」として荒北のことを受け入れる姿勢を見せた。
意気揚々とのぼりについて教えようとする東堂に対し荒北は素っ気なく突っ返すなど、仲良しとしてではないが会話をする様子が描かれている。
関係後期〜成熟期(2年生〜3年生前半)
二年生の時期については、作中の描写はほとんど回想となっている。
しかしトラウマによって自転車に乗れなくなった新開を練習に連れ出した際のやりとり(「うっざ!(荒北)」「うざくはないな!(東堂)」)や、福富が単身総北の金城へ謝罪しにいった際に取り乱す東堂と揶揄う荒北など、二人の様子は描かれている。
インターハイ(3年)
インターハイ一日目、所謂ラストクライムと呼ばれる勝負の前のことである。
東堂のライバルである巻島は、アクシデントにより同じクライマーである小野田が総北の集団から離れてしまった為、東堂との勝負に飛び出すことができなくなってしまった。
しかしそれを敵である東堂へ正直につたえることはできない。訳も分からず勝負を放り出された東堂は、チームのことを忘れ取り乱してしまう。そこで東堂を諭したのが荒北であった。
また、インターハイ三日目において呉南の作戦により箱根学園の荒北、東堂、泉田の三名が巨大な集団に飲み込まれかけた際に、荒北は東堂を泉田に託すような形で集団に飲み込まれている。
上記二点はどちらも荒北が箱根学園のブレーン的な役割を担っていたことを示唆すると同時に、二人のチームとしての信頼がなけれな成り立たないシーンともいえる。
インターハイ三日目からはもう一点。荒北がリタイアする際、荒北に対する箱根学園のメンバーの想いが描写されるのだが、そこには勿論東堂の想いも含まれている。
漫画、アニメとしてはインターハイ三日目のこの想いの描写の公開の方が先であったが、時系列では前になるスペアバイクなど合わせて読むと、彼の想いの意味が更にわかるだろう。
卒業間近(3年インハイ後)
箱根学園の伝統である追い出しレースにおいて、女子に対しファンサービスをする東堂に対して「前を見ろ」と繰り返す荒北のシーンがある。
また、映画(Re:road)において箱根学園の三年生四人で遊園地に行っている。そこでは無邪気な男子高校生として遊園地を楽しむ荒北と東堂の姿が描かれている。
映画、Cパートなど、箱根学園の三年生四人が揃って席に着く際には常に隣り合って座っている(四人掛けのボックス席)。
アニメ関連
ドラマCD
登場人物の自転車に乗っていない日常などが描かれている。荒北と東堂も例外ではない。
以下ドラマCDのネタバレ注意
ドラマCD「オフ・ザ・ロード」
・迷い猫
冒頭、部室に迷い込んできた猫にカチューシャを奪われ困っている東堂のために荒北がモップでチョチョイと取ってやるところから始まる。
その後荒北に猫について常識だと言われた東堂は寮に帰って猫に関する本を大量に読み、次の日『猫可愛がり』を覚えてきたと自信満々に言う。しかしくだんの猫の飼い主がみつかり『猫可愛がり』が実践できなくなる。悲しむ東堂はなぜか荒北に猫可愛がりを実践する。
・箱根学園の桜祭り
目的地に真波と東堂が先に到着していた場面において、他の箱根学園インターハイメンバーに連絡する際、東堂が選んだ相手は荒北であった。(五十音順電話帳では荒北が一番上にくる面子)
ドラマCD「オフ・ザ・ロード2」
・箱根学園のテスト勉強
機嫌が悪そうな元ヤン荒北に「なんだぁ?いつにも増してご機嫌ナナメではないかっ」と全く気にせず話しかける東堂。荒北が補修の補修を受けたことをしっかりと覚えていた東堂は、それを泉田に勝手に話す。嬉しそうに。
その後、寮で電話をする荒北と東堂が描かれている。東堂の話にあまりに内容がないため荒北から電話を切るも、再び電話がかかってくるといったシーンである。(ホラー的なものではない)
ドラマCD「Funny Riding」
・最強の掃除
荒北、東堂、泉田、真波の四人で部室を清掃することになった。ここで荒北のロッカーは全くもって片付いている様子がなく、東堂のロッカーはきちんと整頓されていることがわかった。また、掃除の仕方についても荒北は雑で東堂はマメ(上手)という見事に対照的な人間性が現れた。
・遭遇・ブロードウェイ
迷子の東堂を探す荒北と全く悪びれない東堂の様子が描かれた。
ミニドラマCD「SIDE ROAD2」
・雨やどり
荒北と新開と東堂の3人が突然の雨に降られ部室で雨宿りをするという話。
風邪についての心配から口喧嘩に発展し、新開に注意される(そして声を揃えて返事をする)様子が描かれている。
ミニドラマCD「SIDE ROAD3」
・それぞれのオーダー
荒北と東堂の2人でコンビニに買い出しに行く回。
ジャンケンで負けた荒北と東堂が2人でコンビニに行き他のインハイメンバーの昼食の買い出しをすることとなった。
荒北から東堂に対する「こいつといるとろくなことがない」「いつか絶対泣かす」などの思いが描かれている。
その他2人してノリノリで真波のためにゲテモノ系おにぎりを選んだり、泉田のメモに声をそろえて突っ込んだりとひたすら楽しそうにしていた。
・ひとつだけのなにか その4
「もしも無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら何を持っていく?」というもしも話を東堂が荒北に対して行う話。どういった状況なのかは不明であるが、二人きり(恐らく)で適当にあしらい、あまりに怠惰な答えを返した荒北に対して東堂はキレた。
幻の合同合宿
巻島に電話をかける東堂の傍に荒北がおり、東堂と通話相手の会話にいちいち横からツッコミを入れてい巻島の代わりに電話に出ている小野田を放置して二人で喧嘩を始めてしまう。また、電話の相手が小野田だとわかった荒北が東堂から携帯を奪っている為、それなりに近い位置にいたのではないかと思われる。
ミニドラマCD「SIDE ROAD4」
・探偵、新開隼人。助手、荒北靖友。その1
荒北が新開に対し「東堂のカチューシャが一つ足りない」という話をする。その中で荒北が東堂に付き合いカチューシャの数を数え直す、あちこち一緒に探し回るなどしたということがわかる。
・忘れられない日
荒北の誕生日を3年生4人が祝う話。そのサプライズパーティーのため東堂はひとり花束を用意し会場であるカラオケ店にバスで先回りしている。が、序盤から東堂がいないことを非常に気にしだす荒北。「そういえば東堂は? アイツこういうときワッヒャッヒャ!とか言いながらしゃしゃり出てくんだろ?」と悪意のあるモノマネとともに福富に食ってかかる。うまく誤魔化そうとした福富達だが、途中東堂が乗るバスと行き合い、荒北は後部座席に座る東堂の後ろ姿に気づいてしまう。普通バスの中の後ろ姿に一瞬で気付くものだろうか。「アイツ練習サボって女と会うつもりだぜ!」とキレて東堂の乗ったバスを全力で追いかけだす。
ちなみにバス移動中の東堂はふんふん鼻歌を歌っていて荒北の誕生日を祝うのがそんなに楽しみか〜と微笑ましい気持ちになる。
荒北と旧箱メンバーとの絆がうかがえる感動の回である。
弱虫コール(すごい)
auアニメパスサービス開始記念の弱虫ペダルとのタイアップキャンペーンで、キャラクターから電話がかかってくるという企画があった。企画第2回目である荒北からの電話で事件は起こる。配信日は東堂の誕生日である8月8日であった。以下に荒北からの電話内容全文を記載。(ネタバレ注意)
↓↓↓
『……よォ。……なんか……今日お前誕生日らしいじゃねェか。なんだかんだで世話なってっからァ? たまには祝ってやろうかと思ってよォ。飲みモンくらいなら奢ってやんヨ。…………………………? なんか今日妙に静かじゃナァイ……って、テメェ、東堂じゃネェなァ!? ウッワァ、早く言えヨ! ざっけんな! チクショー!』
Cパート
箱学3年4人でファミレスによく行っているようだがその時の席は毎回隣である。(福富と新開が幼馴染であるため、との推測がある)
3期Cパートでは、4人で勉強しているシーンで東堂の腕が完全に荒北のノートの上に乗っていて確実に荒北が勉強できる状態ではないにもかかわらず、荒北が一言も文句を言わずそのままにしていることで話題になった。
ナンジャコラボ
黒田の誕生日に荒北の携帯から電話がかかってくる。出ると、なぜか東堂の声が。不思議に思った黒田が繰り返し「なぜ東堂さんが?」と聞いても理由をはっきりとは答えず「一緒にいるからだな」としか答えない東堂。東堂が荒北に向かって携帯を投げている描写から状況的に室内ではないかと推測される。また、東堂が勝手に荒北の携帯を使い電話をかけていたらしい。
サイン会情報
原作者である渡辺航先生が、サイン会の際にファンの質問に答えた中から。
(質問によっては脊髄反射で答えているものもあるらしく、のちに変更された例は多数ある)
荒北靖友
・東堂の誕生日に一番にメールした
・荒北と付き合って行くためには毒舌に堪えれるメンタルがないと厳しい
・好きなタイプはワガママな子
・彼女が出来たら、◯◯チャン呼びではない
・料理はそこそこ
・箱学メンバーの中で一番部屋が汚い
東堂尽八
・好みのタイプは髪の短い子
・得意料理は肉じゃが
・料理は箱学メンバーの中で2番目、3年では1番上手い