概要
BLにつき取り扱いに注意。腐向けタグを併用すること。
2人は箱根学園の自転車競技部であり、同じクライマー同士でもある。
東堂尽八は箱根学園3年のエースクライマーである。美形を自負し、常に女子人気を気にしている。無駄に多い口数とは裏腹にヒルクライムはとても静かで無駄がなく「スリーピングクライム」と呼ばれ、その登坂能力の高さから山神と称されている。
真波山岳は箱根学園1年のクライマーである。マイペースな性格で自由気ままに山道へ繰り出しよく遅刻する。ヒルクライムの際は風を味方につけ背中に羽が見えるほど軽やかな加速をする。東堂の卒業後である2年生時のIHでは山神の名を継承する。
原作では先輩である東堂が真波に度々助言する場面が見られる。
本編描写
IH前
直接的なやり取りは少ないものの、東堂が真波を気にかけている描写はいくつかある。
「オレと女子ファン取り合いになってるからな」(65話)
「女子の人気を二分しちまうという点においては問題があ」(220話)
容姿が良いと自負する自信家の東堂にここまで言わせるのは作品内でも真波だけ。作者曰く東堂は真波の顔をカッコいいと思っているらしい。
IH一日目
チームを真波に託し、東堂は山岳リザルトを目指す。
IH二日目
二日目のレース後、メカニックが整備しているテントへ赴く東堂。
バイクが一台ないことに気がつく。「あいつがどうしてもトレーニング行くんだって言うんで」と告げたメカニックの後輩に「最大の登りが待ってるから居ても立っても居られないのだ」と言う。
二人の絡みこそないが、名前が出ていないのに瞬時に真波のことだと察せるくらい、東堂が真波を理解しているのだということが分かる。
IH三日目
スタート前、大歓声とプレッシャーを子守歌にする真波に東堂は驚きつつも笑みを浮かべる。そしてきっちりと集中力を上げてる真波を見て更に驚きの色を深める。
「追え真波!!エースを守れ!!」「…はい」(200話)
御堂筋の追走を防ぐよう命じられたとき、普段のふわふわとした雰囲気は消え真剣な眼差しで御堂筋を見据える。更に「東堂さん了解です!!」と心の中で改めて言っている。この時チームを意識し始めるようになったのではないだろうか。
「うちにもどうやら規格外の男がいたようでな」(204話)
真波と小野田を追わせた後の東堂と巻島の会話の一節。東堂から真波への評価は何気に初めて。集中力と登坂能力を高く評価していることが分かった。「フクがオレの後ろで温存しておけと言っていたのがよく判ったよ」を言葉通り受け取るなら、真波の実力を正しく認識したのは恐らく三日目の出発前、真波が集中力を上げたときだろう。
「同じクライマーとしてのオレからのアドバイスだよ。
お前が一人箱根学園のジャージと歴史プライドを背負い
ゴールに向けて走る状況になったのならその時は、自由に走れ」
「すげぇや!!あの人のアタマの中どうなってんの!!
普段は女子の話ばっかりしてるのにこと自転車ってなると戦略的で理知的!!
かなぁないや!少しほれそう!」(221話)
言わずもがな、このシーンで何人の人が沼に落ちたことだろうか。
戦略的で理知的な東堂が自由人の真波に対し自由に走れと言ったこと。自由人の真波が戦略的で理知的な東堂にかなわないと感じたこと。生き方は異なっていてもお互いを認め合っていることが分かるシーンである。それにしても少しほれそうとは何事か。ありがとうございます。そしてその後、だめ押しとばかりに「いけよ!!山岳!!」と名前呼びのモノローグが入る。(真波山岳とフルネームで呼ぶことは何度かあるが山岳と名前だけ呼ぶのはこのシーンだけ)
ちなみにアニメではカットされ多くの腐女子を泣かせた。
「それで負けましたなんて言う程あの男、やさしい男ではない」
クライマーという生き物のことを福富について説く場面。東堂は真波の他者よりも強い頂上に対する渇望を見抜いていた。だからこそ自由に走ることが勝利に繋がると確信したのだ。
余談だが、東堂は真波を語るときに度々○○な男と評する。
ファンライド
「この足くだけても引きます。追いついてみせます。だから勝利を」
箱学が負けたことの責任を一身に背負い自分の走りを忘れてしまった真波。泉田と黒田のおかげでいつもの調子を取り戻したものの表情に固さは残ったままだった。
「時に真波 あのメガネくん、彼とはちゃんと連絡をとっているのか」
勘が鋭い東堂だからか、ライバルを大切にしてきた東堂だからか、真波が抱える闇の根源を正しく指摘する。自分がボトルを渡して彼を助けインターハイまで呼んだから箱根学園は2位になってしまったのだとずっと一人で抱え込んでいたのだ。
「もしそうなることが分かっていて彼が山で倒れていたとするならばどうする?」
お前は助けないか?否、助けてしまうな。真波山岳、お前という男は。と東堂は続ける。そして過去が苦しめるようならジャージを脱げばいいと、自由に走れと再び真波に告げるのだ。
SPARE BIKE
東堂尽八編にまさかの真波登場。
「そういえば東堂さんっていつから山神なんですか?」の質問から本編が始まる。一緒に走っていた荒北は二人を置いてさっさと帰ってしまったため二人っきりということになる。
東堂が昔話を終えた後真波は自転車にもたれ目をつむっていた。当然東堂は怒る。
「どこまで聞いていた」「いや〜〜、実は最後までキッチリと」「フ、隅におけん男だ」
坂を上るときに似た精悍な笑顔で真波は答える。あの真波が話を最後まで聞いていたことに驚く。更に話に出た修作が今何をしているのかを聞く。
「知りたいか」「興味ありますよ。東堂さんを自転車にのせた人でしょ」
あの真波が、この興味の示しよう。「自由に走れ」とも言われてないIH前の時期にこれだけの興味を持っていたのだ。色々と根底が覆された瞬間であった。
アニメ
GR18話 Cパート
掃除に遅刻した真波。怒られても気にせず、ドリンク代を忘れたことに気付く。「そんなことではこの先、俺たちがいなくなったら」と厳しく接しようとする東堂に「東堂さんが卒業しちゃったら、オレ寂しい。登れて、美形で、トークもキレて頼りになる、東堂さんはオレの憧れの一番の先輩だから…」潤んだ瞳と悲しげな笑顔で告げる真波。東堂は次はないと良いながらドリンク代にしては多い1000円を真波に渡すのだった。
…あ、二次創作で何回も見たやつだ!!
GR22話 Cパート
自動販売機でベプシを買おうとする荒北に、真波は戯れに体当たりをする。その衝撃で手が当たり烏龍茶が排出されてしまう。荒北に締め上げられる真波。その時「東堂さぁん…」と小声で助けを求めている。
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・東堂も真波も料理ができる。意外な共通点である。
・2年目の真波のファンサービスは東堂が伝授した。
・東堂卒業後も連絡はたまにとっている。けど真波はそんなに返事を返すタイプじゃない。
・東堂は真波のことをカッコいいと思っている。