概要
1983年に一般社団法人落語協会との軋轢から談志一門が協会を離れて結成。
入門に際して3つのコースから選択し、上納金制度があるなど独自の体制を持つ。各コースにはそれぞれの昇進制度が設けられているが、基本的には昇進試験に立川談志本人や近しい者が審査員として参加するため、基本条件を満たした上で審査を通過しないと昇進を認められないという他に類を見ない非常に厳しい基準を持っており、談志直弟子の1人である立川生志は真打昇進までに入門から20年かかったという。(そして若手大喜利でネタにされる)
7代目の逝去に伴って創立当初の体制は全廃となり、他の落語家組織同様の制度に改まる。
Aコース(落語家コース)
落語を生業とする落語家育成専門コース。
- 入会金10万円。見習い・前座・二つ目は月謝2万円、真打は月謝4万円(真打昇進後、総納入額270万円に達した者は支払満了となる)。
- 見習い・前座に明確な内弟子期間は設けず、希望者は自身で頃合いを見て二つ目昇進試験に臨む。
- 二つ目昇進試験の受験者は落語50席に加え、都々逸・長唄・かっぽれなどの歌舞音曲の習得を基本条件とする。
- 真打昇進試験の受験者は落語100席に加え、より多くの歌舞音曲の習得を必要とする。
※「持ちネタが2つでも客を爆笑させることができればよい」とする特例の真打昇進条件も存在したが、これを満たした者は1人も現れなかった。
Bコース(著名人コース)
すでに他の職業に従事して活躍し、且つ高座に臨めるほどの落語を学びたい者に対して用意された芸人コース。
Bコースの門弟にはビートたけし(立川錦之助)、高田文夫(立川藤志楼)、ミッキー・カーチス(ミッキー亭カーチス)などが名を連ねており、これには「Aコースの門弟とは違った形で落語を後世に伝える責務を担う人物を確保する」という立川談志の思惑が込められている。
- 入会金10万円、月謝2万円
Cコース(一般人コース)
入会金と月謝を払えば誰でも入門できる特殊なコース。
ただしどれだけ実力があっても落語家や芸人としての道は用意されておらず、天狗連(アマチュアの落語家)向けに名義を貸すための存在のようなものであるため、専業を目指すとなればAコースへの再入門を必要とする。
- 入会金2万円、月謝5千円
主な一門の落語家
※イラストのある人物が中心。(土橋亭里う馬はイラストがないが現代表のため、立川生志は上記に名前があるため記載。)談志の孫弟子は師匠の下に記載。
退会
立川談幸・・・2014年に退会、弟子2人を連れて翌年に落語芸術協会に移籍。
2代目快楽亭ブラック・・・2005年に退会、在籍時の弟子たちはそれぞれの師匠に移籍。