概要
『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントのセイバー、蘭陵王(Fate)と「Fate/Grand Order」女主人公・ぐだ子のカップリングである。「蘭ぐだ♀」とも表記される。
「マスター、よければ遠乗りなどいかがですか。気分も晴れますとも」
「マスター、こうしてマスターと顔を突き合わせるだけで不思議と私は幸福に包まれます。我が忠義と愛、どうか間近でご覧あれ」
「マスター、あなたの手向けてくれた愛情に、温情に、慕情に、私はどれだけ返礼できているでしょう?あなたのためならば、火も水も毒すらも、障害にはなりませぬ」
「我が主、どうか胸を張って我が奉仕をお受けください。私はそれで、満ち足りるのです」
蘭陵王は初の中華系セイバーであり、仮面で隠した素顔の美しさは歴史書にも謳われ、それ自体が宝具となってしまうほどの絶世の美形。
セイバークラスに相応しく"品行方正"を絵に描いたような非常に高潔・誠実な人物であり、忠義の臣としてマスターの事を常によく気にかけてくれ、様子の変化にもよく気づく。
主への深い忠義と愛と感謝、全幅の信頼を顕にしてくれる必見の絆5ボイス2種をはじめ、戦闘・再臨・誕生日・マイルーム等初期ボイスでマスターへの呼びかけが9つも存在する程。
平時は穏やかにマスターの傍らに控え、いざ戦時となればその美貌と勇壮を謳われた伝説のままに勇ましく名乗りをあげて、アクロバティックに戦場を駆け抜ける。
一人称は私、二人称は貴方/貴女、三人称は彼/彼女。
美形・謙虚・勇猛果敢で慢心なく、部下にも優しく主には忠実、と臣としてこれ以上ないほどの得難い人物であり、名高き稀代の勇将であった生前さながらに、自らも先陣を切りつつ味方を鼓舞し守り戦う。
対人関係は常に紳士的であり、その姿は黒髭曰く「イベントCG」。
カルデアでのサーヴァント達との日常風景や一日の過ごし方、マスターに対する彼の忠臣ぶりやその人柄・生前生涯については自身の幕間『画竜点睛を欠くべしと人は言う』(特異点F/霊基再臨2/絆3後に解放)・バレンタイン個別フルボイスストーリー・マイルームボイス等にて詳細を窺うことが出来る。
暗君に仕え続けた経験から忠言にトラウマがあり、ややマスター不信気味だが、絆を深めていけば心を開き、マスターの正しくない行いには挙動不審になるほど悩みながらもおずおずと進言してくれるようになる。カルデアでの彼は既にマスターに忠言できており、信頼関係は深く良好な様子。
またトレーニング(精神面の鍛錬)と読書(兵法書)を好む模様。
マスターとの交流
- バレンタイン
「おや、これは……?甘い香りがしますね、チョコレート……でしょうか。……ああ!こ、これは失礼しました……!少々、少々お待ちを!!」
「あ、こちら申し訳ありません。一度返却させていただきたいのですが!いえ、不要という訳ではなく!改めて、改めて受け取らせてください!ともかく!しばし! お待ちを!」
「蘭陵王、ここに推参いたしました。何か御用……いえ、失礼!贈り物を戴ける、とのこと。謹んで、お受けいたします。……。……。ありがとうございます、マスター。かつて私が主に贈られたのは、毒の杯でしたが──この記憶が記録としてある限り、私の過去現在未来全ての慰めとなるでしょう。」
「(しかし……だが……主は期待しているような……。ど、どう言えば正解なのだろうか!)(え、ええいままよ!)」
「失敗した──!?ご、誤解です我が主!!どうぞ、お顔をこちらに!こちらにお向けくださいませ……!!」
「うわーん!マスターーーーー!」
生前の破綻した主従関係ゆえか、主から好意を贈られる発想自体がなかったようで、バレンタインイベントの存在自体は知っていた様子にもかかわらず、自分が貰えるとわかった途端盛大に慌てだしたり、喜んだり救われたりと様々な一面を垣間見せた。
- 『CBC2019旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』
「これは……。マスターが酩酊にも似た症状を!」
限定概念礼装「深謀遠慮」で秘書スーツ姿を披露、シナリオ中では(主人公視点で視認される)「蘭陵王姿の“美の魔術師”」が全編で登場、最後に正真正銘の本人が登場した一場面ではいち早くマスターの場酔いに気づく忠臣ぶりを発揮していた。
- 『Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点Ⅱ ピラミッドからの脱出」』
実装から5ヶ月という速さで相棒サーヴァントの一騎として活躍
- FGO4周年fes記念マテリアル
「おや、マスター。オフに出会えるとは奇遇ですね。ルルハワの朝は爽やかで気持ちがいい。よろしければ散歩でもご一緒しませんか?ああ、私は日焼けしませんが、マスターはどうか肌を気遣ってください。こちら、日焼け止めと仮面です。」
サーヴァントには不要なはずの日焼け止めだがマスターのために用意してくれていた。
- 自身の幕間の物語『画竜点睛を欠くべしと人は言う』
「ああ、それではマスターが好みそうな本などありますか?次に伺うときに、持ってい行こうかと……。」
マスターの元を訪れる際に好みの本を持参しようとしたり、マイルームでの語らいでは苦労話に花を咲かせた。
- FGO5周年新聞広告企画(広島県宮島/紅葉谷公園)/英霊紀行
「あぁ、素晴らしい場所ですね。マスター、次はどこにいきましょうか」
白馬と共に白黒基調の袴ブーツ姿で紅葉を背景に描かれた。紅葉の花言葉は「節制」「遠慮」「自制」「大切な思い出」。 素顔をさらし、穏やかにマスターと次の行き先の話をする蘭陵王だが、生前を含めはじめての「主とただひたすら共に楽しむためにできる旅」なのかもしれない。
- 夏イベ2020『サーヴァント・サマーキャンプ!』
「いえいえ、遅くなって申し訳ありません。マスター」
「(何だ、この膂力は……!マスターの援護があってなお圧し負けるだと……!)」
「了解です。先陣を切らせていただきます。皆さん、ついてきてください!帰路を切り開きます……!」
(想像以上の数だ……。凌ぎきれるか……!?)
「見えた!このまま進みます!」
「承知。この鈍さであれば、傷一つつきません。」
(この速度では間に合わないか……!)
「皆さん、ここは私が殿を引き受けます。」
同イベントでは同行鯖としてマスターをよく助け、堅実な作業を好み、自ら身を投げ出すことには躊躇しない一方で仲間の犠牲には断固として反対し、窮地には「増援として参戦」「見事に先陣を切り帰路を切り開く」「殿を勤め上げる」「知恵役」など数々の果敢な活躍を見せた。
「堅実ですね。では私と共にやりましょう。退屈で面白みのない作業ですが、それだけに確実な成果が出るのは好みですね。」
選択肢で地道な作業を選ぶと蘭陵王と共に手掛かりを探すルートに入る。
台詞集
「主従。私は忠実にお仕えします」
「ありがとうございます。益々の奉仕を、お約束いたします。」
「なっ……、よろしいのですか? 仮面がないと、落ち着かないのですが。……いえ、ここまで与えてくれた力に報いるためならば当然ですが!」
「あなたと共にあるならば、この蘭陵王、すべての虚飾を捨てましょう。ありがとうございます、マスター!」
「あなたと共にいるためには、やはり仮面が必要なようです。数多のサーヴァントが、妬まないとも限らないでしょう」
「どうやら祝い事のようです。遅れを取るわけにはいきませんな」
「マスター、あなたのお生まれになった日だそうですね。今日は一日、ゆるりと休まれるが宜しかろう。お茶を淹れますので、どうぞ気楽に」
「まあ、サーヴァントに訓練は不要だ、という考えもありましょうが──やはり剣を振ってなければ、落ち着かない時も存在するのです。」
「戦場で強大な敵に臆さぬため、この身に動きを染み込ませる……。どうあれ、敵が私より弱いはずはない。立ちはだかる者全てが難敵でしょうから。」
「はは、我流です。お恥ずかしい。私は将として、政治と軍略に関することを学んでいたため、武に関しては最低限しか学んでおりませぬ故。これは戦場で培った技です。私は守りを固めるより、躱すことが得意だったので……。」
「怪我がなくて良かった。転倒などただの悪運ですよ。気に為されない方がよろしい。」
「マスター、どうしましょうか?」「珍しく我々二人だけですね。さて、どうしましょうか……。」「折角リンゴも戴いたことだし、ここで食べてしまいますか。」
「す、すみませんマスター!私の話は退屈でしたかごめんなさい!」
(よくわからないが、マスターが嬉しいなら、それに越したことはない……)