多くの手が風呂に浮かぶ。これらは私がかつて愛していた人々の手です。
(Many hands float in the bath. They are the hands of the people I once loved.)
概要
血の風呂(Bloodbath)とは、皮膚で覆われた浴槽の姿をしたアブノーマリティ(幻想体)で、この浴槽の側面には目がついており、シャワーヘッドが手になっている。
また、この浴槽は血で満たされている。
分類はT-05-51、危険度はTETH。
管理方法
作業情報
属性 | ダメージ | E-BOX | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 2-4 | 14 | 0-4 | 5-9 | 10-14 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
2 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
3 | 普通 | 普通 | 高い | 最低 |
4 | 普通 | 普通 | 高い | 最低 |
5 | 普通 | 普通 | 高い | 最低 |
クリフォトカウンター:なし
特殊能力
1.以下の条件を満たすと職員は浴槽から出てきた手によって浴槽に引きずり込まれ、死亡する
- 勇気ランク1の職員が作業を終える
- 自制ランク1の職員が作業を終える
勇気か自制のランクが1の職員が作業を終えた場合、その職員は風呂の中の手に引きずり込まれて死亡し、その後風呂の中に手が一つ浮かぶ。この手は職員を引きずり込む度に一つずつ増える。
2.手が3つ浮かんでいる状態で作業を行った場合、作業を行った職員は上同様引きずり込まれて死亡する
この場合は職員のステータスに関係なく引きずり込まれて死亡する。その後手の数が0にリセットされる。
また、職員が引きずり込まれた人数分作業によるPE-BOX量が増加する。
基本的には勇気ランクと自制ランクが共に2以上であれば特に問題なく管理することが可能で、カウンターも存在しないので、序盤は育成に使用出来、中盤以降は完全放置も可能であるので迷ったら収容してもいいかもしれない。
E.G.O
武器
名称 | ランク | 属性 | 威力 | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
リストカッター | TETH | WHITE | 2-3 | 超高速 | 超短 |
特殊能力:なし
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
リストカッター | TETH | 普通(1.0) | 耐性(0.6) | 弱点(1.2) | 脆弱(2.0) |
特殊能力:なし
ギフト
名称:リストカッター
部位:手2
効果:作業速度・作業成功率2上昇
防具がTETHの中でも特にWHITE耐性が高く、序盤において作業や鎮圧に役立つだろう。
ストーリー
浴槽の血は決して溢れることはない。中を覗いた職員には耐え難い憂鬱が襲いかかる。浴槽は引きずり込もうとする手は力は強くない。しかし絶望に打ちひしがれた職員は抵抗することはない。
Library of Ruina
総記の階一体目の幻想体として登場。プレイヤーが最初に戦う幻想体となり、幻想体バトルのチュートリアルも兼ねている。
血の風呂は斬撃に耐性があり、パッシブにより防御ダイスの出目が大きくなる。
また光が2になると、3つの攻撃ダイスを持ち、全ての攻撃が的中したときに相手を混乱させるページを使用する。
攻略としては相手の攻撃と防御を見極めること。血の風呂の防御ダイスは強力だがこちらから攻撃しない限りダメージを受けることはない。攻撃ダイスを使用するときにマッチを組んで対処しよう。
幻想体ページは「血」「傷跡」「青ざめた手」。
「血」は付与した司書の防御ダイスの威力が1-3増加するが被ダメージ時に3-5の混乱ダメージを追加で受けるもので、メリットとデメリットが両立したページ。
「傷跡」は付与した司書が受ける斬撃ダメージが2-5減少し、20%の確率で属性関係なしに受けるダメージを0にするもので、斬撃に対し非常に強くなる上に一定確率でダメージを無効化できる優れたページ。
「青ざめた手」は付与した司書の攻撃が同じ相手に3回的中する度に追加で3-10の混乱ダメージを与えるもので、シンプルに与ダメージが増加し、混乱抵抗値を削りやすくなる。ただし、他の相手を攻撃した場合はカウントがリセットされるため注意。
余談
このアブノーマリティの英名である「Bloodbath」は「血みどろの惨劇」という意味を持つ英語でもある。
ちなみによく見ると風呂に浮いている手首には指が4本しかない。
関連タグ
Lobotomy Corporation/Library of Ruina:登場作品
※以下にはストーリーのネタバレとなる描写が含まれています。
- ストーリーの続き
彼女が肉切り包丁を貸して欲しいと尋ねた時、その理由を聞かなかったことを後悔しています。
彼女は手首を隠すよう腕時計をしていました。
会話をするとき、いつも彼女は手首を隠していました。
ある日、彼女の笑い声が聞こえなくなりました。
私は彼女について何も気づいてあげられませんでした。
手首を切断する痛みがどれほどのものか私には想像もできません。
彼女が成功したのは、文字通り手首を切り落としたためだったということに気付きました。
私たちは成功のたびに、ワインボトルを開けました。それは私たちの習慣の一つになりました。
彼女は、成功に慣れマンネリズムに落ちるのは取るに足らない過失でしかないと話しました。
彼女は続けて言いました。だから私たちはありとあらゆる小さな事で幸せになるべきだと。
成功は失敗の積み重ねの上で成り立つのだから、失敗を恐れてはいけません。
彼女の傷だらけの手首を見たとき、私たちのワインセラーについて考えました。
多くのワインボトルがなくなりました。しかし、ボトルは一つだけ残っていました。
その日、私は最後のボトルを開けました。
- 更なる余談
観察記録や根源分類からこのアブノーマリティは外郭の研究所時代に起きたある惨劇から抽出されたものだと考察出来る。
その惨劇とは恐らく研究所の創設者であるC(カルメン)の最期のことだろう。彼女は最後、風呂場で自分の手首を切って自殺している。観察記録にも彼女の行動らしい文書を確認することが出来き、そこに彼女の些細で重大な変化や手首を切断したらしい文書も確認出来る。
根源分類がTのため誰かのトラウマや恐怖症などから抽出されている。前述したことをふまえると、カルメン自身か現場を目撃したA(アイン)から抽出されたものだろう。
まさに「血みどろの惨劇」だろう