CV.速水奨
概要
アニメ『逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜』season2及び同タイトルのコミック版のエピソード、「逆転特急、北へ」に登場する人物。
アメリカ司法参謀本部局の検事で、鋭い目付きと白いメッシュの入った髪が特徴の男。
眼鏡の左側に通信機が仕込まれた眼鏡を掛けている。
1年前のアメリカで発生した殺人事件で死刑判決を受けた脱獄囚・リッチナンデが起こした「銀星号」占領事件に巻き込まれ、食堂車を法廷に見立てた場で、1年前の事件の担当検事を命じられる。
アメリカでは主に、起訴から立件までの方針を決める仕事についているため、検事という身分でありながら彼自身は法廷に立つ事はない。
御剣怜侍とは同じ高等法院の先輩後輩の関係で、3回生の時に模擬裁判で見落としていたミスを指摘されたことで彼に劣等感を抱いていた。
(その際、自分が弁護士役の先輩に言った「読みが浅いですよ、センパイ。」という言葉をそっくりそのままいわれる始末)
名前の元ネタは逆転裁判のシステムの一つ「ゆさぶる→ゆさぶろう」からだと思われる。
巧舟氏のTwitterによれば、初期設定では「その才が薫りたつ」から「裁牙 薫(さいが かおる)」だったが、オバチャン、ホンドボーと名前が被るという理由で、変更されたとのこと。
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以下ネタバレ注意
揺さぶられた男
1年前の殺人事件の立件総責任者及び銀星号で起こったゲイル・ゲーリック殺害の犯人。
かつて、アメリカ評議会の命令でリッチナンデをアメリカ経済界から締め出すために1年前の殺人事件を仕組み、証拠のねつ造及び証人の召喚停止を命じてリッチナンデを有罪にした張本人。
また、この事件は評議会及び司法参謀局から邪魔者扱いされていた事務総長エンドルー・カネスキーの排除も兼ねていた。
殺害されたゲイル・ゲーリックは評議会が雇った殺し屋で、今回の銀星号のお披露目運行の際に再会した彼に口止め料が少ないと1年前の殺人事件をネタに強請られたため口封じを行う。
遺体は3号車の車両天井に隠した(ちなみに本物の現場はイトノコ刑事の部屋)が、リッチナンデが銀星号の連結を組み替え列車を占拠し裁判を起こした際に事件の証人となるゲイルがいないことを知られるとマズいと判断し、ゲイルの遺体が消失するトリックを他の乗客に見せつけた。
ちなみに、遺体消失のトリックを行う際には、かつてリッチナンデに冤罪を着せる際に協力させたリッチナンデの部下であるリック・スティームを脅して遺体役としてトリックに加担させた。
今回の事件及び1年前の冤罪に関与していたことを御剣と成歩堂に暴かれたことにより身柄を拘束された。
この時、成歩堂達から「司法の敵」と指摘されたうえ、上司に当たるアメリカ検事局長から「正義無き指令にやすやすと従ったものは極刑に値する」とまで宣告された。
他にも、(事件の犯人だったから偽装工作していたとはいえ)真宵から「御剣検事ならこんな簡単なムジュンを見逃さない」と言われたり、御剣から1年前の事件で証人の召喚をキャンセルした言い訳について「無能」と判断されるなど(本人の実力自体は不明だが)過小評価されることが多かった。