概要
近衛原学園に通う2年生で風紀委員をしている逞しい身体をした少年。
空手部に所属しており、個人で大会に出場し賞を取っていたこともある。
典型的な体育会系の性格をしており、放課後には学校の見回りをしているらしい。
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ネタバレ注意!
実は第五章のコックリおじさんに身柄を狙われていた。
本編の二か月ほど前に傷害事件を起こしていたが、近衛原学園のOBで現在は警察官僚を務めている黒峰充に不祥事をもみ消してもらった際、かわりにキツネダケという学園の裏にある神社の森に生えるキノコの運搬及び管理を担わされる。実はこのキノコは服用者に中毒性の幻覚作用をもたらすあるシロモノだったのだ。
本編の10年前これを服用した黒峰とその取り巻きはその幻覚作用でおかしくなりキツネダケの危険性を熟知し管理していた清原正樹とその家族を襲撃し妻子を殺害してしまう。が、他は匿名で逮捕されたものの黒峰は親のコネで不問に処されてしまう。
当時学園の教師だたっため公表を控えたことが裏目に出た清原は黒峰への復讐を決意。キツネダケの生える狐の森の奥の神社で猟銃を手にし『コックリおじさん』を模した姿で迎え撃った清原だったが、数の暴力には勝てず結果は返り討ちに終わる。
邪魔をする者がいなくなった黒峰は清原の殺害もコネでもみ消し非合法の薬の密売を行うなど悪徳警官として法の目を隠れやりたい放題していた。角田がどんな経緯で暴力をふるったかは作中では触れられなかったが、自分のなかの弱い心と向き合えなかったばかりにいつの間にか悪事の片棒を担がされてしまったのである。
そしてシビトから「ヨタモノヲコロス」という予告が届いた運命の日、標的が
一見素行の悪い丸橋早希と推理し彼女を確保しようとした八敷一男達のスキを突くように角田は黒峰のものと思われるMKからメッセージを受け取り、例の森に赴く。
そこには怪異となったコックリおじさんがいた。キノコを採り悪事を働くものすべてを滅する存在となった清原の怨念により角田は危険なキノコを私利私欲で持ち出す”ヨタモノ”として全身をキノコまみれにされて殺害されてしまった。
なお、早希のほうはというと一時期キノコを生やされて主人公に襲い掛かるもなんとか無力化に成功し昏倒。のちに正気の戻った際に「自分が学校で浮いているという自覚はあるけど、自分は神社の家系の生まれなので、社にあるものに手出したら罰が当たりろくなことにはならないことは弁えている。渡り廊下の社にいたのはそこがお気に入りのスポットだったから」と説明。今回の標的ではないことが判明する。その後事件の調査に協力した彼女の手で角田の隠された秘密は主人公に知られることとなった。
一見健康優良児の優等生に見える角田新一は一時の己の過ちと向き合い償う勇気がなかったばかりに弱みを握られ怪異に巻き込まれ破滅したのに対し、一見不良に見えた早希は意外に道理を弁えていたため怪異の被害にそれほど巻き込まれずに済んだという顛末となった。一応”トイレのハナコさん”のときの泉俊彦達や”口裂けカシマ”の時の眞鍋恵よりは同情の余地はあったといえるかもしれないが・・・。
実は第五章の元凶ともいえる黒峰充は半月前に湖でレジャー中に溺死していた。ということは原田
に携帯でメッセージを送ったのは別のだれかということになる・・・。