謙信兼光
けんしんかねみつ
豊満な体つきと鮮やかな紫色の髪が美しい美女。
その見た目に反して、一度も戦に出たことがないため、自分に自信がなく、控えめな性格をしている。
男性が苦手で、最初は主人公に対しても苦手意識を持っていたが、親愛度が高まるにつれ、接し方を変えていく。
主人公のことを「殿」と呼び、彼女自身は「謙さん」の愛称で親しまれている。
控えめな性格ながら、武田氏によるコスチュームデザインは非常に扇情的で、そのギャップがキャラクターの魅力を引き立たせている。
単一で「謙信兼光」という銘を持った刀は存在せず、「上杉謙信が所有していた兼光作の刀」が3振り存在する(内1振りは戦後アメリカ軍に接収され、2振りは重要文化財に指定)。
キャラクターとしての謙信兼光の公式解説にもあるとおり、表舞台に登場することがなく、逸話がほとんどない。
そういったことから、刀自体の解説はネット上ではほぼないに等しく、検索しても謙信景光が出てくる始末。
そのためか、刀剣をモチーフにした作品は数あるが、謙信兼光が登場するのは本作くらいである。
本作の謙信兼光のモデルとなったのは、東京国立博物館所蔵の大太刀「銘備前国長船兼光 延文二二(四)年二月日」である(参照)。
常設展示ではないため、愛刀にしている隊長はトーハクの展示情報を見逃さないように。
兼光の名の刀匠は4人いるが、謙信兼光の作者である兼光は、南北朝時代の備前国長船派の棟梁鍛冶。長船景光(前述した謙信景光の作者)の子。左衛門尉。延文兼光と称される。最上大業物14工の一。
初期と後期で作風が異なることから、初代と二代目の二人いた説と、長命かつ作刀期間が長かった一人の人物と言う説があるが、現在では後者が通説となっている。
刀の特徴としては、身幅広く、大鋒で豪壮な立ち姿や元先の幅差がついた姿などあり、時代の需要に合わせた刀姿が変化した作が残っている。
さらに互いの目刃の匂出来の作から、当時流行した沸出来の相州伝を加味した相伝備前の作風まであり、かつ切れ味の良さでも定評もあり、多くの大名物として現存するものが多い。
本作に登場する巫剣では、謙信兼光の他、波泳ぎ兼光などが作品である。
2020~2021年に岡山県津山市・愛知県岡崎市・長野県坂城町で開催された天華百剣コラボの刀剣展示では、三上貞直の作による個人所有の写しが展示された。
ゲームサービス終了後に公開された未公開イラストによると、兼光作・上杉家伝来の太刀の一振りがアメリカ軍に接収された逸話から、金髪褐色のアメリカンギャルに進化する構想もあったようである(イラストレーターの発言、シナリオ担当者の発言)。
R-18もしくはそれに近い雰囲気のイラストが多いので、検索にて確認してください。