賽太歳
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さいたいさい
「西遊記」に登場する妖怪。
麒麟山獬豸洞(きりんざんかいちどう)という洞窟を住処とし、妖怪達を従えている魔王。
炎、煙、砂塵を撒き散らす鈴・紫金鈴(しきんれい)を持っており、朱紫国(しゅしこく)の王妃・金聖皇后を誘拐して妻にしようとし、このために朱紫国の王は病床に伏していた。
天竺に向かう途中の三蔵一行は事情を知り、孫悟空は王の病を癒した上で、王妃の救出に乗り出した。賽太歳は紫金鈴で悟空に応戦するも、鈴を取り上げられ窮地に陥った。
その正体は観音菩薩の乗り物である金毛吼(きんもうこう)という狼に似た神獣で、紫金鈴は太上老君の持ち物。賽太歳は隙を見て紫金鈴を盗んで下界に逃げてきたことがわかり、観音菩薩に引き渡された。
金聖皇后は悟空の手で王の元に戻ることができ、三蔵一行は再び旅に出た。
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