現在の「福岡ソフトバンクホークス」の源流のプロ野球球団。球団史については「南海ホークス」の記事を参照。
球団名の推移
1938年に南海鉄道を親会社として結成された南海軍が元々の球団名。1944年の戦時統合で南海鉄道が関西急行鉄道と合併し、社名が近畿日本鉄道となった事から球団名を「近畿日本軍」と改める。
1940年頃から所属選手の応召が相次ぎ、この年(1944年)に至っては選手は僅か14名しか残っていなかった(最も全球団合わせても約90人位しか残っておらず、選手不足は全球団共通の悩みだった)。
戦後の1946年プロ野球が8球団で再開されるとリーグに復帰。球団名が「グレートリング」、愛称が「近畿」で「近畿グレートリング」と呼ばれる事もあった。
1947年6月1日に旧南海鉄道の事業一切が近畿日本鉄道から南海電気鉄道に譲渡されたのを期に球団名が「南海ホークス」に改められた為、「近畿グレートリング」の名は約1年で消えてしまう事となった。
ただ近畿日本鉄道の社史ではそれに先立つ1947年5月3日に「近畿日本ホークス」と球団名を改めたとしている。
“グレートリング”の由来は機関車の大動輪の『大』を英語の[グレート]、『輪』を同じく[リング]として繋げた物と言うのが一般に知られているが、他に近鉄との一致団結をイメージして、近鉄の社章や沿線の大和地区も由来となっている(“大”→大きな、“和”→わ、に掛けて『大きな輪』だからグレートリング)。
それからアメリカではグレートリングが性的なスラングをも意味していた為に、観戦に訪れた駐留米兵がその名を聞く度に大笑いしていたと言う話がある。
米兵が大笑いしていたのは事実ではあるが、グレートリングが一体性的な何を指しているのかについては実の所詳らかではない。
女性器を意味しているとも言われているが、これはその説があると言うだけで、他に男性器や性行為など複数の説がある。
グレートリングは俗語として性的な意味を持っていたのであり、由来などが不明であるだけでなく、そもそも俗語である以上真説は不明としか言い様がない。
関連タグ
球団名の変遷:南海軍→近畿日本軍→グレートリング→南海ホークス→福岡ダイエーホークス→福岡ソフトバンクホークス