概要
初出時では「通天閣打球」といっていた。真上に近い角度で非常に高い内野フライを打ち上げ、落球を誘う。
このため打つときには極端なアッパースイングを行い、打った後も全力で走ることになる。
初出時の明訓戦での打球について坂田は「100mは上がっている」と考えており、
高校2年夏の決勝戦で決勝打となったときには、新聞に「140m」と書かれている。
もっとも、現実ではそこまで高いフライが打てる場合、フェンスオーバーのホームランを普通に狙った方が合理的だが。
作品内では走者なしか二死の状態でしか実行されていないために単に走ればよいが、無死または一死で走者がいた場合は、落球を信じて走るか、捕球による併殺を防ぐために自重するかの決断を迫られる(または、その状況になることを考慮してこの打法を使わない)。
落球の原因は、打球の落下速度の速さ、上空の風などによる落下位置の判断ミス、打球の回転による軌道の変化などがある。また、作品内でそのような扱いはされていないが、打球が高く上がることで一時的に見失う可能性が高い。
豊福きこうは著書の中で、通天閣打法によって落球してもエラーではなくヒットだと主張している。
通天閣打法という名前はもちろんドカベンで付けられたものだが、アイデア自体はもっと前から存在する。
例えばアストロ球団の明智球八がロッテオリオンズ戦で使っていた。
内野手のグラブを破り、打球が地面にめり込む形で成功させている。