もしかしてキンケイ
曖昧さ回避
概要
天上にある金鶏星という名の星に棲んでいるとされる黄金色に光り輝く鶏。
金鶏が鳴いて暁を知らせ、それに応じて天下の鶏たちが鳴くとされる。
また、山中や石、塚、橋の下、木の根元、神社の境内などに金の鶏が埋められており、元旦や節分になると鳴き声が聞こえてくるという“金鶏伝説”が日本各地に伝わっており、この鳴き声は吉凶を告げるものであるとも伝えられているという。
例えば京都の亀岡市では二つ並んだ塚に雌雄の鶏が埋まっており、節分の晩に雄鶏が鳴くといわれており、これを不届きにも掘り起こそうとすると白羽の矢が飛んで来るとされる。
千歳町に伝わる伝承では車塚古墳に黄金の鶏が埋まっており、これが元旦に一声鳴くのを聞いた者は立身出世できるものとされていた。
また、岐阜県の山県郡大桑村(現:山県市の一部)の城山は“金鶏山”とも呼ばれており、土岐氏が斎藤道三に攻め滅ぼされた際に家宝の金鶏を井戸の底へ捨てて逃げ、それ以来、元旦に金鶏の鳴き声が三度聞こえるとされ、これを聞いた者は長寿になるとの言い伝えがあるという。