概要
東方Projectに登場する鈴仙・優曇華院・イナバとレイセンのカップリング。
両者は『東方儚月抄』にそれぞれ登場している。
特に4コマ版『儚月抄』である『東方儚月抄 ~ 月のイナバと地上の因幡』では、因幡てゐをして「 まさにシスターズ 」と言えるような二人の息の合った様子が展開されている。
共通点
両者とも月の都の玉兎であり、月から脱出、または脱出を試みた過去を持つ。
鈴仙は月から地上へと逃れて今は永遠亭の八意永琳の元で働いており、レイセンは『儚月抄』冒頭にて月から地上へと逃れてきている。
ただしレイセンについては永琳なりの想いや思惑もあってメッセンジャーのような形で月の都に戻され、そこでかつて鈴仙が仕えていた綿月姉妹に保護されるような形で仕えることとなった。
なお『儚月抄』冒頭ではレイセンの個別名称が明かされていなかったが、永琳が自らの手紙を携えさせたということから穏便に事を進めるようにとの意思を汲み取った綿月姉妹から、レイセンを正式に綿月姉妹の元に仕えさせる事を示す意味も込め、「 かつて地上に逃げたペットの名前 」としてここではじめて「レイセン」の名前が与えられている。
服装もそれぞれブレザーとシャツにネクタイ、プリーツスカート、ソックスと共通しており、4コマ版では比較的素直でまっすぐな、いわゆるいじられるキャラクターという性格面においても二人は抜群の類似と相性を見せた。出会って間もないながら、わけあって永遠亭の障子を蹴破った時などは同じ表情で一体となって飛び込むなど、息の合った様子が見られる。さらに仲良く返り討ちにあうのもまたこの二人ならではの愛され方と言えるだろう。
身体能力
鈴仙は『東方永夜抄』以後複数の作品で能力と併用した高い身体能力を披露しているが、レイセンもまたその運動力を見せるシーンがある。『儚月抄』漫画版において博麗霊夢が回収していたレイセンの羽衣について霊夢が返すのを渋ると見るや瞬時にそれを奪取し、霊夢がその状況を最初は飲み込めないでいる様子があるなどにそれは見て取れる。
ただしストーリーの流れでは両者ともその高い身体能力については陰に潜みがちである。
永遠亭メンバー(永琳や蓬莱山輝夜、策士としてのてゐ)をはじめ、接触するのがことごとく大物(レイセンが出会ったのはレミリア・スカーレットや八雲紫)ばかりなので、生き生きと兎の俊敏な能力が発揮できる機会に恵まれにくいことも一因するのかもしれない。