概要
複数の形態に変形する暗器型の魔道具。
属性は『金』であり、核を除いた魔道具全体が金属で構成されている。
持ち主である小金井曰く『五つの顔を持つ武器』。
変形は手動で行うが、複雑かつ多数のパーツで構築されているため、木蓮曰く通常は使うのに慣れた人間ですら現在の形態から次の形態に変形させるのに10秒かかる上に、壱之型から参之型など順番から外れると更に時間がかかる。
戦闘中に変形させるには時間がかかりすぎるため、通常はあくまで『多機能の武器』でしかないが、小金井のパズルにおける才能や技術、センスは極めて優れておりどの形態への変形でもかかる時間は0.6秒と極めて短いためこの弱点を克服している。
爪による攻撃専用の魔道具『鬼の爪』の切れ味が鋼金暗器に匹敵するとされているなど、汎用性だけでなく武器としての性能も魔道具を武具として見た場合は高い模様。
しかし幻の六之型を除いて風子の風神や水鏡の閻水のような魔術的要素は備えていないため、作中ではハズレ呼ばわりされたこともある。
鋼金暗器の顔一覧
作中で描写・説明された鋼金暗器の形態は以下の通り。
壱之型『牙』
鋼金暗器の第一形態である薙刀
基本的な型だが、刃には隕鉄が用いられているだけあって切れ味がとても良く、リーチも長いだけあって接近戦で役立つ。
この型のまま一部を変形させることも可能で鋼金暗器を戦闘に使用しない時はコの字を描くように折り畳んだ状態で持ち歩いている。
弐之型『龍』
鋼金暗器の第二形態である鎖鎌
攻撃の軌道が直線型である牙とは異なり、鎖を引っ張ったりすることで投げた鎌の軌道を変えることができ
それは初見では水鏡ですら回避できない変幻自在の攻撃を行うことができる。
鎖が長いため敵を捕縛・拘束する手段として用いることもできる。
参之型『極』
鋼金暗器の第三形態である大鋏
攻撃は勿論の事、白刃取りの要領で相手の武器を弾いたり等の防御に用いることもできる。
四之型『三日月』
鋼金暗器の第四形態であるブーメラン。
『武羽冥乱』と漢字表記にするのが正式らしい。
鋼金暗器の形態の中でも龍と同じく『一対多数の戦闘』に有利である形態であり、作中でも一度の攻撃で複数の敵を撃破する活躍を見せた。
五之型『暗』
鋼金暗器の第五形態である弓矢
名称としては『魔弓』で、その名の通り弓矢として扱う。
飛び道具であるため遠距離攻撃にもってこいだが、矢は一本しかない(と思われる)ためリスキーである。
六之型『無』
五つの顔を持つ鋼金暗器の幻の六つ目の形態。
壱之型から五之型まで順番に『最も手間と時間の掛かる変形ルート』を辿ることで鋼金暗器がパーツごとにバラバラになり、使用者の意思で核にパーツを集結させて壱之型に戻すことができる。
作中では鎖の付いた核パーツを投げつけて鎖で敵を拘束し、四方八方から金属パーツが飛んでくる回避不能の全包囲攻撃として使用された。