概要
- 原作・瘤久保慎司
- 挿絵イラスト担当・赤岸K
- 背景イラスト担当・mocha
イラストは赤岸K、世界観イラストとしてmocha。電撃文庫 (KADOKAWA アスキー・メディアワークス) より2018年3月から刊行されている。
2019年版『このライトノベルがすごい!』において総合と新作で1位を達成するこのラノ初の快挙を遂げる。2019年1月30日の時点で、シリーズ累計10万部を突破。また、「マンガUP!」にて高橋佑輔によりコミカライズ化されている。
あらすじ
防衛兵器の暴走によって文明が崩壊し荒野や砂漠が広がる未来の日本。すべてを錆びつかせる「錆び風」が猛威を奮っており、人類もその風により段々と錆びついていき、やがて命を落とすサビツキに悩まされていた。「錆び風」の原因は、キノコの胞子とみなされ、キノコの扱いに長けた一族キノコ守りは迫害を受けていた。しかし、実際にはキノコこそが、治らないまでも錆びつきを抑える効果があった。
世間の風評を気にせず、錆対策で各地でキノコを生やすキノコ守りの少年・赤星ビスコは、そのために騒動を起こし、通称「人喰い茸」として懸賞金を掛けられるにまで至ってしまっていた。そんなビスコの目的は、キノコ守りに伝わる、霊薬キノコ「錆喰い」を見つけることであった。
主な登場人物
- 赤星ビスコ (あかぼし ビスコ)
CV:鈴木崚汰
本作の主人公。赤髪緑目の、人喰い茸の異名を持つ最強のキノコ守り。
- 猫柳ミロ (ねこやなぎ ミロ)
CV:花江夏樹
卓越した医術を持つ美少年医師。「パンダ先生」の渾名で通っている。
ジャビとビスコの乗り物代わりにもなっている大きなカニ。
- 猫柳パウー (ねこやなぎ パウー)
CV:近藤玲奈
忌浜自警団長。後に忌浜県知事。ミロの姉。
CV:斎藤志郎
キノコ守りでビスコの師匠。
CV:津田健次郎
忌浜県知事。
- 大茶釜チロル (おおちゃがま チロル)
CV:富田美憂
謎の美少女。
摩錆天言宗を率いていたという、通称「不死僧正」。
出雲六塔に済む義眼の少女。
かつてケルシンハと戦った僧の一人。アムリィの姉。
現在の日本を滅ぼし、防衛兵器によって滅ぶ前の2028年の日本に復元しようと過去からやってきた青年。発明家・技術者であり、雰囲気は違うが顔立ちはビスコによく似ている。
アポロの襲撃の際に重傷を負ったチロルの中に入り込んだ別人格。最初はチロルのフリをするが粗雑で、すぐに正体がバレる。チロルの額に赤い紋章が浮かび上がったため、赤チロルと呼ばれる。
シリーズ一覧
- 『錆喰いビスコ』2018年3月10日発売
- 『錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ』2018年8月10日発売
- 『錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」』2019年1月10日発売
- 『錆喰いビスコ4 業花の帝冠、花束の剣』2019年7月10日発売
- 『錆喰いビスコ5 大海獣北海道、食陸す』2019年12月10日発売
- 『錆喰いビスコ6 奇跡のファイナルカット』2020年6月10日発売
- 『錆喰いビスコ7 瞬火剣・猫の爪』2021年3月10日発売
- 『錆喰いビスコ8 神子煌誕!うなれ斉天大菌姫』2022年1月8日発売
テレビアニメ
2021年にテレビアニメ化が発表され、TOKYOMXほかにて2022年1月10日〜3月29日に渡って放送、配信された。2023年には2期の放送が決定した。
監督は、
でキャラクターデザインを担当した碇谷敦。
制作スタッフ
オープニングテーマ
『風の音さえ聞こえない』
歌:JUNNA
エンディングテーマ
「咆哮」