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キノコ守り

きのこもり

「キノコ守り」とは、錆喰いビスコに登場する、キノコと共に生きる人々である。
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概要編集

多種多様のキノコを操り、それと共に生きる一族。死んだ土でも鉄でも狙ったところに矢を打てば、大木のようなキノコを生やす事ができる。こうしたキノコを操る技を「菌術」と呼び、キノコ守りにはそれぞれ菌術に得意分野がある。

ここ10年来の、胞子をばら撒くことによってを広げるとの噂から、現代人はキノコを極端に忌避しており、それに伴う迫害によってキノコ守り達は世間から姿を隠しており、九州や四国に存在する隠れ里に住んでいる(実際は、キノコは錆を食って育つため錆の唯一の浄化手段であり、この迷信は黒革のでっち上げである)。それ以前に、人民側はキノコ守りを「得体の知れない不気味な民族」、キノコ守り側は人民を「真実に劣る愚物ども」とみなしており、両者の間には溝があったようである。

個々が脅威の力を持つキノコ守りだが、キノコ守りは極めて個人主義であり、一つの集落ですら統率が難しい彼らは集団戦術に適さず、陣(フォーメーション)の考えを持たなかった。ゆえに局所戦では無敵でも、大局的にじわじわと都市人に負けていき、追いやられていったという。

キノコ守りの戦闘スタイルは集落によって異なるが、基本的に拳闘術は用いない。弓のために指は大事なので、接近戦は足技か短刀が主となる。ただしクロスボウなどの機械弓を扱うキノコ守りはこの限りではない(ただ機械弓使いは信仰弱き者として侮られる傾向にある)。キノコ守りは基本的に小柄なほど戦士向きとされる(重すぎるとキノコ跳躍の着地で膝がもたない)。キノコ守りが引退する時期は個々の体格により、一般に大柄な戦士ほど膝に負担がかかって寿命が短くなる(ジャンプできなくなったら引退)。引退後は裁縫師や菌術士、蟹師など得意分野でセカンドライフを送る模様。ジャビは軽かったので生涯現役だった。キノコ守りは昼夜問わず活動量が多いのでそんなに筋肉質にはならないのだという。

キノコ守りの基本装備は、キノコの菌糸を馴染ませたヒトデ革のズボンとチュニック、マムシ革のブーツ、腰周りにはキノコ毒の薬管を挿したアンプルサック、雑多な道具を詰め込んだポーチが2つ。矢筒は刀の鞘のようにしてベルトに差し、キノコによる跳躍の際に浮力を得て脚を守るなめし茸の外套を羽織る。ブーツはキノコ守りにとっていちばん大事な防具(虫除けや跳躍など)なので、上半身よりはるかに高難度の服飾技術が使われており、家ぐらい高いこともあるという。弓矢の他にはとかげ爪の短刀を二振り携行しており、これはククリナイフや鉈のような機能を備えたもの。武器というよりは、キノコを切ったり、獣の皮を剥いだりと、主に生活目的で使う。

このキノコ守りの防具は一見すると自警団とかより貧相に見えるが、実際はキノコファイバーやカニの甲羅など貴重な非金属素材を使っており、値段にすると非常に高い代物。しかし、弾丸をそもそも喰らわないことを前提に作られているので、防御力はない。その代わり、毒や虫害に対する免疫は非常に高い。

大半の者が身体のどこかに刺青を施し、それによる加護を得ていると考えている。独特な絵心があり、図鑑の図を描いてもアートの心が入る。一般に学がなく、基本的に漢字の読み書きはできない者が多い。また掛け算まではぎりぎりわかるが(胞子によるキノコの増え方と近しいため)、割り算とかが壊滅的にわからず、難しい数学は長老や占術士のところへもっていく。なお、長老も長老で電卓を使う模様。

老キノコ守りはファッションとしてピアスを空けることが多いらしく、身体に穴を開けることはサビツキから自身を遠ざける信仰上の意味があった。たとえプラシーボ効果であっても錆には意味があるので有効であったが、他の感染症には弱くなるため医療からは推奨されなかったという。

キノコ守りは美術や神学に強い関心があり、特に曼荼羅の図画には人気がある。この曼荼羅には胞子調合に用いる方程式が暗に記載されており、これは勉強が退屈で寝てしまうキノコ守りに対して菌術を暗記させるため美術品。そのため、キノコ守りは化学だけは得意。

また血液型の存在を知らないが、作者曰く血液型自体は恐らくあるものの、胞子の作用で異なる血液型も適合させてしまうという(ビスコの錆喰いの発現はこの作用が筒蛇の持っている血や毒にも起きたため)。

後天的にもキノコに囲まれて生活していれば血中に胞子が混じってキノコ守りの血になり、逆にキノコから離れすぎていると消える。錆喰いの他にもキノコ守りの血と共鳴して咲く新種のキノコは沢山あり、キノコがキノコ守りを「種子」あるいは「胞子」として認識している可能性があり、つまりビスコら人間をキノコの組織の一部として考え、自らを繁殖させようとしているらしいという。

勿論キノコ守りはキノコを食料にもするが、いずれのキノコもカロリーが極端に低く消化のエネルギーが上回るため、餓えの対策にはならないとのこと。そのため、主な用途は出汁。

キノコ守りの里には「蟹牧場」があり、テツガザミなどの大型の蟹に騎乗し共に生活するのがキノコ守りの嗜みとされている。キノコ守りの子どもたちは幼少の頃から相棒の蟹と共に育つのである。キノコ守りは相棒の蟹が力尽きたときだけ、蟹を食べてよいとされている。蟹飼育はキノコ守りの中でも特に繊細な仕事で、これは蟹同士がもし喧嘩をすると村が一個つぶれかねないからである。蟹は普通、キノコ守り以外が簡単に乗りこなすことはできない。キノコ守りと蟹の関係というのはお互いに実利的であることが肝要とされ、蟹の力を発揮できなければ鞍上のキノコ守りは捨てられてしまう。四国のキノコ守りの蟹の名前は世襲制で、アクタガワは好例である。四国キノコ守りには「サントーカ」という蟹の神様がおり、それにあやかって文豪の名前を強い蟹に与えるようになった。

北海道と共に生きる北のキノコ守り、スポアコは蟹や蛙などの騎乗用動物を持たないが、これは彼ら曰く、すでに北海道に乗っているからであり、彼ら民族はその数百人をもってひとつの「騎兵」であるという言い分もあるとのこと。

キノコ守りに戸籍はなく、姓名にとくに効力はないが、先祖を大事にしている人は名乗っている。しかし、独尊的な民族性なので夫婦同姓にするという考え方は薄く、子供に姓名ごと名付ける親もいるという。出生届や婚姻届みたいなものはないので、「ジャビんとこのせがれ」ぐらいの認識しかないとか。キノコ守りの婚姻制度は部族によって異なるが、ビスコの四国キノコ守りでは一夫一妻制である。これは都市社会と制度を同じくし、混血にすることで絶滅を免れようとする知恵だった。納得させるためにハトホ天の結婚神話を創作したのだが、信仰にあついビスコ等はそれを完全に信じ切っている。

キノコ守りの長老は一番の戦士がなるのではなく、一番話が面白い者、つまりは里一番の口伝師や執筆家が推挙されるものであり、神話の創作によって一族を導くエンタメ性が何より求められた。

目先のことしか見えない荒くれ者が多い蛮族でありながら、キノコ守りは一般に異様に迷信深いが(ビスコが信心深いのがその最たる例)、これは粗暴かつ技術に優れる彼らを力に溺れさせないために、原初から徹底された統率方針によるものである。生来エンタメを好む彼らの道徳は、神仏の「かっこよさ」「憧れ」によって保たれているという(ヒーローへの憧れに近い)。このキノコ守りを統率するための信仰を教えたのは、万霊寺の開祖である。万霊寺開祖はキノコ守りを泳がせ、最終的に取り込むつもりだったが、あまりの武力とアホさに諦めたという。こうしたキノコ守りの性質を導くには楽しい創作が不可欠であり、長老の選定基準もこれに由来する。

キノコ守りに漫画が広まったのは、戦闘的すぎて識字率が低下した若者に対して、進んで勉強させようとしたある長老の案だと言われている。ただ弊害としてキノコ守りはバトル漫画を好んだので、言葉遣いは乱暴なままだった。娯楽を好むキノコ守りだが、都市人と貿易しなければエンターテイメント(映画など)は手に入らない。基本的には自給自足ができるこの蛮族たちもアニメや映画欲しさに日貨を稼がなくてはならず、そしてキノコ守りとの商売は闇ルートなので、どうしても都市人に買いたたかれてしまうという。

医療福祉に関しては保険もなく医療制度が適当で、菌術医に嫌われていたら治療を受けられなかったり、治療費も医者の言い値になったりするので、基本的にケガをしたら自分や家族が直さねばならない。

作者曰く、キノコ守りはガス水道や現代住居などがあれば普通に使うだろうが、社会に参加してお給料を貰うという考え方がないからそれが維持できないという。電化製品は胞子負けするし、蟹もいるし、日用品がバンバン壊れていく生活スタイルであり、そもそも固定資産自体が向いてないとのこと。キノコ守りには住所登録がないので、郵便物は届かない。足の速い蟹に乗った飛脚みたいなキノコ守りがいるとか。

哲学を重んじており、例えば獲物の剥製を飾る、という行為はキノコ守りの哲学では冒涜にあたる行為で、殺したものは食べるか弔うか、敬意を払うことを徹底していた。

新たにキノコ守りとなった者を迎え入れる際には一晩かけて儀式を行い、大規模な宴会を開く。キノコ守り豊穣の踊りというのがあり、大きなキノコの周りを時計回りに、自分を反時計回りに回転させながら周る。

キノコ守りの死因第一位はしめじ矢による自爆であり、加齢による身体の衰えと技能熟達による慢心が原因とされる。2位は「蟹と喧嘩する」、3位は「ベニテング酒の調合ミス」とのこと。

作者曰く、キノコ守りは舞台美術や大道具・照明、またアニメーターなどの芸術に携りつつも、富や名声に興味がなく、真実だけを追う方々をモデルとしているという。



キノコ守りの操るキノコ一覧編集

エリンギ初登場…1巻、22pg。白い柱のごときキノコ。高さは約30m。砂だけでは育ちが遅く、カバの糞などの肥料を撒くとよく育つ。
舞茸初登場…1巻、30pg。食用にする他、クッションに使う(6巻175pg)。
ベニテングタケ初登場…2巻、14pg。真っ赤な毒キノコ。
タマゴタケ初登場…1巻、104pg。弾力性があるキノコ。脳のダメージの回復にも用いられる。
キヌガサタケ初登場…5巻、135pg。蜘蛛の巣のような菌糸が広がるキノコ。
ヒラタケ初登場…1巻、104pg。赤、青の2種類がある。
シメジ初登場…1巻、105pg。薬効は大したことなく、食った方がマシ。
オニシメジ登場…8巻、131pg。
知恵シメジ登場…8巻、206pg。マリー開発のキノコ。
ニトロしめじ登場…8巻、123pg。
ビールしめじ作者Twitterより。食べてもいいが発酵させると発泡酒が作れるキノコ。キノコビールは麦製のものより胞子の独特の香りがあり、ややクセがある。なお発酵時に毒キノコをわずかに混ぜるとさらに通好みの味になる。毒1号、毒2号など毒の強さで分けられるが4号以上は1杯から死の危険がある。
トリュフ登場…6巻、61pg。虫除けのお香になる。
ヒート・トリュフ作者Twitterより。地中に咲き、地面を高温化させるキノコ。厳しい冬を越すために使われるが、地中の食人虫の生育を活発化させるため、寝床の虫よけはしっかりする必要がある。
カエンタケ初登場…1巻、191pg。高熱を帯びたキノコ。榴弾として利用されることも。
バクエンダケ登場…4巻、121pg。燃えるキノコ。
熱波ダケ登場…6巻、82pg。体内の核胞子融合で生まれた熱を周囲に放射するキノコ。移動民族のキノコ守りには、暖房器具として重宝される。咲き具合により暖房性能が大きく異なる取り扱い注意のキノコで、弱い力で咲かせても全然暖かくないが、膂力の強い弓で咲かせるととんでもない高熱でテントごと燃やしてしまう。
トコフユダケ作者Twitterより。発芽すると胞子から冷気を放出するキノコ。一本なら大したことはないが閉所に群生させると簡単に0度以下になり、冷凍庫などに使われる。直接触ると危ない。
ウツツヨダケ登場…8巻、22pg。本州では極めて珍しい薬用キノコで、北海道に咲く。
ユラギタケ登場…8巻、22pg。本州では極めて珍しい薬用キノコで、北海道に咲く。
オニフスベ登場…8巻、22pg。本州では極めて珍しい薬用キノコで、北海道に咲く。
ツチグリ登場…8巻、22pg。本州では極めて珍しい薬用キノコで、北海道に咲く。
ヨモギタケ初登場…1巻、29pg。薬効がある。
ヒソミタケ初登場…1巻、60pg。治癒力が最も強い薬用キノコ。
ハッカダケ初登場…1巻、271pg。噛むことで気付けに使う。
ケッパダケ登場…8巻、69pg。滋養がある。
コンゴウハツ登場…8巻、72pg。ナナイロの胞子が入った、母体を守るキノコ。小さく金色に輝く。薬効がある間は妊婦でも全力を出して動ける。
ビシャモンダケ初登場…1巻、316pg。赤い強壮アンプルやキノコワクチンの素材となるキノコ。寿命を無理やり伸ばすことも可能な他、蟹のきつけにも効く。薬効のある胞子に混ぜると再生効果が激増するが、そのかわりビシャモンダケ本来の劇薬成分も残ってしまう。そのため、キノコワクチンには副作用として向精神作用(勇気が出る、怒りっぽくなる)、覚醒効果(カフェインの強烈な感じ)、痛みに鈍くなる効果の3つがあり、強くなりそうにみえるが、キノコ守りは集中力が必須なのでクリティカルが出ず、キノコ誤爆を引き起こすため、乱用は危険であるとのこと。
エンマダケ登場…7巻、152pg。圧倒的なパワーを生み出す菌力を持つキノコ。
エンマオオガラシダケ登場…5巻、58pg。群生してすぐ広がる、恐ろしく辛いキノコ。1本で1年飯の味がしなくなる。
シビレダケ初登場…1巻、212pg。麻痺毒を持つキノコ。
ネムリダケ初登場…1巻、246pg。昏倒する毒を持つキノコ。
マスイダケ登場…2巻、225pg。痛みを感じなくさせるキノコ毒がある。
ジハクダケ登場…7巻、152pg。胞子濃度を上げたアンプルを打たれると聞かれたことに勝手に体が動く。麻酔作用がある。
死人タケ登場…6巻、206pg。毒で体温を下げるキノコ。
ヨイドレダケ登場…5巻、68pg。胞子で酔わせるキノコ。
酒乱ダケ登場…7巻、152pg。紫色の舞茸のようなキノコ。悪酔いが3日続く。
クスグリタケ初登場…2巻、106pg。胞子性皮膚炎を引き起こす黄土色のキノコ。刺激臭のする黄色い胞子を撒き散らす。ヒソミタケと青ヒラタケの調剤で治すワクチンが作れる。
糸繰りダケ初登場…1巻、258pg。相手の筋肉に根を張った菌に対して、主が脳から電気信号を送ると送った主の思考通りに動く、相手を傀儡にしてしまうキノコ。キノコ守の間では外法。作者曰く、冬虫夏草を応用した黒革の糸繰りダケ技術は実は革新的で、マイクロチップ脳波伝達で胞子にアクセスするプロトコルは的場重工と共同開発であったものの、その後の生物兵器開発に大いに影響を与えたとのこと。外法とされるのは、キノコ守りの「支配せず支配されず」の原則に反するからだが、それ以上に奸計に長け弓に劣る黒革への軽蔑的感情がキノコ守りにあったことも間違いなく、それが黒革の暗い復讐心の一因にもなっているという。
しびれエノキ登場…1巻、29pg。砂釣り(砂中にキノコ矢を咲かせて食いつく生物を釣る)の仕掛けに使う。
砂エノキ登場…3巻、61pg。黄色い砂埃を巻き上げて咲く。
なめこ登場…5巻、152pg。なめこ茶と呼ばれるお茶の素材と思われる。
銀酸ナメコ初登場…1巻、192pg。繁殖力が凄まじく、粘着質の強い粘液の強酸を発生させるキノコ。
滑りなめこ登場…5巻、206pg。ぬめる粘液を出すキノコ。
フウセンダケ初登場…1巻、82pg。時間差で発芽し、クッションとして利用される。
発破ダケ初登場…1巻、104pg。発芽力が強く、4巻157pgでは壁に穴を開けるのに使われた。
錨茸初登場…1巻、160pg。超重量の濃い鉛色のキノコ。
灯し茸登場…1巻、182pg。発光する橙色の小さなキノコ。アニメでは緑色に発光する描写だった。
地蔵ダケ登場…1巻、183pg。地蔵のようなキノコ。咲かせる度に毎回、表情も微妙に違う。
イエダケ登場…4巻、39pg。固い繊維質のキノコ。九州のキノコ守りの隠れ里では、これを大きく咲かせてその中をくりぬいて住居としている。瑞々しく、美しく立ち並ぶイエダケはキノコ守りの間でも名物。
テントダケ登場…9巻、269pg。かまくらを作れるキノコ。
クラゲダケ登場…9巻、61pg。水に浮かぶキノコ。
フッ素ダケ登場…9巻、64pg。撥水性のキノコ。
拡声器ダケ登場…9巻、158pg。拡声器として使えるキノコ。
ヌイイトダケ作者Twitterより。食べられないが繊維質が取れるキノコ。精製して強いキノコ糸を作ることができる。硬質すぎて布にはできないが、ブーツや外套など革製品の補強に使われ、キノコ守りの蛮族的装備品を近代装備に対抗しうる品質にしている。ただしぼぐんと咲かず、栽培が難しい。
磁力ダケ登場…4巻、150pg。岩のような形のキノコ。砕くと鉄に反応してくっつく。
電磁ダケ登場…6巻、174pg。連鎖的に小さく炸裂するキノコ。空中をふわふわと落下傘のように落ち、丸みを帯びた肌から磁場のようなものを発する。本格的な蟹狩りに使われる。
デンキダケ作者Twitterより。発芽すると発電する性質を持つキノコ。菌糸を配線の代わりにして電力源にできる。ただし成長するに従ってアンペアが増し続けるので、適度に間引かないと家電のほうが壊れてしまう。
ラジオタケ登場…4巻、154pg。黄色に光るキノコ。無線をなんでもかんでも受信する。無線を拾うとチカチカ点滅し、ウーファーのような形の傘を震わせて音を出す。
スズナリダケ登場…8巻、80pg。発芽と共に目覚ましの音を鳴らす。
梅雨ダケ登場…7巻、85pg。青緑色のゼリーのような質感のキノコ。傘の裏から水滴のような胞子を降らせる。
シャボンダケ登場…8巻、188pg。水泡のようなキノコ。内部に人を閉じ込められ、主の合図で圧縮することもできる。
サボテンダケ登場…2巻、209pg。発芽とともに針を飛ばすキノコ。
タケヤリダケ登場…5巻、18pg。槍のようなキノコ。
炭撒きダケ登場…6巻、204pg。発芽すると黒煙を撒くキノコ。
タールマッシュ登場…3巻、62pg。黒色の粘ついたキノコ。
バニラマッシュ登場…8巻、69pg。胞子で塩抜きをする。
アトミック・マッシュ登場…8巻、123pg。エリンギ2、カエンタケ4、ビシャモンダケ4の割合らしい。
ギロチン・マッシュ登場…8巻、139pg。自重で落下し、鋭い切っ先で切り落とす。
マニタケ登場…8巻、126pg。回すと経を読んだことになるマニ車が由来のキノコ。食った者の自制心を育て、規範道徳を身につけさせる。昔は不良キノコ守りを改心させるのに使われたとか。クリスタル状の進花の一種、『鏡蕾』にシメジ針を刺すと生える。
スミダマシ登場…4巻、154pg。岩場に押し込められて発芽しきれなかった黒いキノコ。苗床を与えると別のキノコとなり発芽する。
錆喰い初登場…1巻、31pg。霊薬。微量の熱を帯びる橙色のキノコ。いかなる錆をもたちどころに溶かす。キノコ守りの中でも伝説的な存在。錆で滅びかけたキノコ守りの里を救った逸話をもつ。秋田の子泣き幽谷に生息する神獣、筒蛇を苗床としている。純血のキノコ守りの血で変質し、傘にマーブル模様を浮かべて火の玉のように光る。調剤にはガーキューブ調合式を用いる。因子が強すぎるため、どんなキノコ毒を刺そうが錆喰いとして発芽する。
霊雹初登場…5巻、153pg。錆や花の進化を無垢に還すキノコ。北海道の体内にある霊雹巣が源。
霊泡登場…8巻、123pg。霊雹のジェネリック胞子。
建材粘菌作者Twitterより。粘菌であり、厳密にはキノコではないがここに記す。胞子を食べて増殖し、糞のような具合にコンクリートに酷似した物質を排出する。中に電線や配管を通せることから建材とし重用されるが、当然すごい量の飼育が必要なので管理を間違うと管理人ごと呑まれてしまう。
たばこ粘菌作者Twitterより。キャベツの葉などに培養される粘菌。いわゆる噛みタバコのもとになり、この葉にスパイスと着色料、かき氷シロップなどを入れて火をつけ、燃えるそれを口に入れるとものすごい煙がカラフルに上がる。キノコ守りの長老たちが色とりどりの煙を吐いているのはこれを噛んでいるからである。

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錆喰いビスコ ︎︎赤星ビスコ

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