失敗は成功の母
プロフィール
愛称 | みなみさん |
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所属 | 主計科 |
役職 | 衛生長/保健委員 |
誕生日 | 9月4日(おとめ座) |
出身地 | 御前崎港所属 医療法人洋州会・駿河湾沖総合病院船 |
身長 | 143cm |
血液型 | O型 |
趣味・特技 | 医療行為、裁縫もちょっと得意 |
好きな食べ物 | 肉じゃが、ゼリー |
苦手な食べ物 | 麻婆豆腐など辛いもの全般 |
得意科目 | 理科全般 |
苦手な科目 | 社会全般 |
好きな言葉 | 失敗は成功の母 |
好きな色 | 白 |
性格・特徴 | よく漢語を使う。 |
資格・実績 | 合衆国医師免許、船舶衛生管理者 |
CV | 阿澄佳奈 |
人物像
晴風の衛生長を担当。周囲からはマッドサイエンティストと呼ばれている。
東洋の頭脳派によく見られる漢語好き(西洋の頭脳派もよくラテン語を使う)で、会話でよく四字熟語や故事成語を使う。ただし麻婆豆腐が苦手な設定などがあり、無条件で中華文化を好んでいるわけではない。
好物のココアには塩を好んで入れて飲む。
実は小学校入学前から科学の才能を発揮し、海洋医大を小学生から飛び級で進み、2年で大学を、3年で大学院を卒業した上、博士号まで取得しているという、人知を大幅に超えた大天才。
ただそれゆえに職務資格に必要な単位である海洋研修が未修得だった。そのため横須賀女子海洋高校に養護教諭(生徒ではない)として就職し、晴風に乗船。制服が他の生徒と若干異なるのはそのため。
なお、晴風の仲間達がそれを知るのは、第10話での赤道祭の締めの前に本人の口から語られたことであり、さらに実年齢が12歳であることも初めて知らされた。
それらに対し仲間達は皆唖然とした(自分達より年が上だと思った仲間もいたほど)。
だがその一方で海洋学校校長はその事は把握しており、第8話で安全監督室長である長女の宗谷真霜に、晴風に乗り込んでいることを話している。
極端な飛び級の弊害として親しい友達が居なかった。最初は「単位修得の為に乗る船だから、イカダでもなんでもいい」と考えていたが、徐々に仲間意識が芽生えていく。そして赤道祭の時には「私だけ(皆の為に)何もしていない」と発言し、われは海の子の合唱を希望する(これは童謡だが、歌詞はGHQから削除命令が出た海軍賛歌でもある)。
謎の鼠との因縁
彼女のことを語る際に外してはならないのは、謎の鼠(RATt)を巡ること。
第4話において、立石志摩の人格破壊・暴走の原因となったRATtを隔離し、管理、研究を行っていた。
第5話で、RATtが隔離されている水槽のそばに行くと自分の腕時計が機能しなくなることに気付いた。
そして第6話において、RATtは体内に特殊なウイルスが潜伏しており、一定時間触れることによって、触れた人間の人格の破壊・暴走を引き起こし、電子機器を狂わせる上、それが媒体になってさらなる人格破壊・暴走者を生んでしまうと言う、恐ろしい秘密を解き明かしたのだった。その研究結果を論文にまとめ、さらには抗体(治療薬)を開発して、自ら文字通り体を張って効果を試した。
第7話でブルーマーメイドにRATtと論文と抗体を託した。
第9話でのシュペー奪還作戦の突入班にも加わり、凶暴化した生徒達に注射を施した。
現在でも捕獲したRATtなどを研究し、この「全体主義の疾患」の再発防止に努めている。
OVAでは晴風クラス解散阻止の嘆願署名がなかなか集まらない生徒たちに対して、手持ちのタブレットから住民票のデータベースにアクセスし、署名に使うことを提案した(これにより「手段選ばない系の人」と呼ばれた)が、(本人の同意のない署名は無効なので)不正はいけないと拒否された。
また、「船の揺れに慣れるため」と称してパーソナルモビリティ(1人乗りの移動支援機器。価格は数十万円で、現実の日本では公道走行は原則禁止されている)に乗り始めた。初めは歩行の負担を軽減するだけの役割だと思われていたが後に...
美波さん語録
- 第3話:知者は惑わず、仁者(じんしゃ)は憂えず、勇者は懼(おそ)れず。
- 第3話:春眠暁を覚えず、夜来に砲火の音、一服の茶を喫する。
- 第3話:同舟相(どうしゅうあい)救う、其の舟を同じくして済(わた)りて風に遭うに当たれば、その相救うや左右の手の如し。
- 第4話:『蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)』
- 第5話:『無憂無風(むゆうむふう)』
- 第6話:之を知るは之を行うに如かず。学は之を行うに至りて止む。
- 第9話:兵は敵に因(よ)りて勝ちを制す。
- 第11話:為せば成る。
船医業務の一環として乗組員のカウンセリングも担当しているが、人生経験が乏しい最年少の立場から年上を指導する不安を隠す為、書物から引用した難しい言葉で代用しているという事情もあるらしい。
関連タグ
主計科
劇場版での活躍
横須賀での全国海洋学生の歓迎祭に伴い市内に観光客が多く訪れるため、晴風クラスが「とんかつ方丈」(京急の横須賀中央駅付近に実在)で臨時の業務補助をすることになり、美波は前述のパーソナルモビリティを利用し、た易く定食を運んだ。
その後、南方の海域で海上要塞と自己完結型の海上フロートが海賊に占拠される事件が発生し、その制圧のため、晴風は要塞側に向かい、学生艦隊に加わった。
(以後ネタバレ注意)
大和型戦艦の砲撃でも全く歯が立たない装甲と、ホワイトドルフィン艦隊の侵入を阻む武装に覆われた海上要塞に、他の艦船の協力もあって晴風だけが内部への突入に成功した。
なお、要塞について、アメリカが「武装は破壊済み」という虚偽情報を事前にブルーマーメイドに通達しており、(視聴者目線では)この海賊事件にアメリカ政府の関与が疑われている。
要塞は内部も武装されており、晴風を追い詰めたが、最終的に晴風は動力部に到達した。動力部に向けて大型魚雷が突入し、要塞の行動を封じたかに思われたが、動力部本体は何本もの頑丈な柱に覆われ、砲撃も通じなかった。
知床鈴が「魚雷が自由に曲がればいいのに」と呟いたのを聞いた岬明乃艦長は、納沙幸子に頼んで美波を呼びつけた。やや強引な形でパーソナルモビリティを生徒に奪われた美波は、事情を聞いて、パーソナルモビリティと魚雷の炸薬部分を一体化させたリモコン式の地上走行爆弾を完成させた。
知床鈴が操作する走行爆弾は柱と柱の隙間を移動し、動力部に突入して起爆。動力部の大爆発により、要塞はついに停止に追い込まれた。
TV版に続いて本作でも、影の功労者としての偉業を達成した。