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阪堺モ701形

はんかいもななひゃくいちがた

阪堺電気軌道が保有する車両。ここでは、増備車である阪堺電気軌道モ601形についても解説。
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阪堺電気軌道モ701形編集

また明日


モ151形の置き換えを目的として1987年から1995年にかけて11両が製造された。2019年現在、阪堺電気軌道の車両では最多両数を誇る。

阪堺電気軌道としてはモ351形以来24年ぶりとなる新車で、東急車輛製造による国内向け単行路面電車用車両としては東急デハ150形以来の新造車となる。

メーカーがアルナ工機ではなく東急車輛製造なのは、親会社・南海電気鉄道の車両発注の慣例にならった事によるもの。


大型の前面窓に角型ヘッドランプという近代的な外見をしており、阪堺では初となる側面方向幕が用意された。

側面窓は上段下降・下段上昇の二段窓。

現在は全車両に広告塗装が施されている。


設計最高速度は60km/h(性能最高速度は70km/h)だが、認可速度が50km/hである事や、50km/h以上で蛇行動が起こる事、線路状態の良くない箇所では40km/h以上から左右に激しい揺れが発生する事から、本来の性能をフルに発揮出来ていない。

従来車に比べてブレーキ性能が高い為、前照灯の隣にブレーキランプが設けられている(後述のモ601形にはブレーキランプがない)。

マスコンの形状はワンハンドルタイプの変形版である「1軸(同軸)ツーハンドルタイプ」。


2段ステップ化編集

最終増備車となるモ710とモ711は新造時から乗降口のステップが2段となっている。

1段ステップだったモ709以前の車両についても、2007年から2010年にかけて2段ステップへの改造が順次行われた。


諸元編集

編成1両
軌間1435mm(標準軌)
設計最高速度60km/h
定員70人(座席定員38人)
自重19.0t
全長13710mm
全幅2470mm
全高3700mm
主電動機MB3279-C(30kW×4基)
駆動方式WN駆動
台車TS-331(東急車輌製)
制御装置間接式抵抗制御
制動装置電気指令式空気ブレーキ

阪堺電気軌道モ601形編集

1996年から1998年にかけて7両が東急車輛製造で製造された。

車体・台車・電動機(駆動装置)・コンプレッサーなどの主要機器はモ701形とほぼ共通のものを新造し、制御装置・ブレーキ・営業機器などをモ121形(122~127、129)から流用している(流用部品は大阪市電から買い取った昭和40年頃に改造した際に新たに取り付けた部品に限られている)。


新型のWN駆動に旧型車両の間接非自動制御・自動空気ブレーキという珍しい組み合わせの車両。

完全新造車のモ701形とは運転台まわりの制御装置などに違いが見られる。

また、ブレーキ性能がモ701形に比べて劣るため、前照灯の隣のブレーキランプが省略されている。


諸元編集

編成1両
軌間1435mm
編成定員70人
編成重量19.0t
全長13710mm
全幅2470mm
全高3700mm
主電動機MB-3279-C(30kW×4基)
駆動方式WN駆動
制御装置間接式抵抗制御
制動装置自動空気ブレーキ

車両運用編集

モ701形・モ601形共々、阪堺電気軌道阪堺線上町線の全線で運用されている。


関連タグ編集

鉄道 路面電車 阪堺電気軌道 阪堺線 上町線

堺トラム(1001形):モ701形以来26年ぶりとなる完全新造車で、同社初となるLRV。

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