阪堺電気軌道1001形「堺トラム」
阪堺線活性化支援策の一つとして堺市と国の補助により2013年から2015年にかけて3編成導入された。2017年度グッドデザイン賞を受賞。
阪堺電気軌道で初めての超低床型車両。アルナ車両製の超低床型路面電車車両「リトルダンサー」シリーズの一員で、「タイプUa」に該当する。
編成ごとに異なる色の車体帯を施しており、帯の名前が編成ごとの愛称にもなっている。
(第1編成は「茶ちゃ」、第2編成は「紫おん」、第3編成は「青らん」。)
阪堺電気軌道1101形(愛称なし)
1001形の増備車として2020年より新製投入されているグループ。1001形の車両製造費用は堺市が2/3・国が1/3の負担となっていたが、1101形は堺市が1/6・国が1/3・阪堺電車が残りの1/2の負担となり、車体が阪堺独自のカラーとなるなどインテリアの変更が行われた。
共通諸元
編成 | 3車体連接 |
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軌間 | 1435mm(標準軌) |
営業最高速度 | 50km/h |
起動加速度 | 2.5km/h/s |
減速度(常用) | 4.3km/h/s |
減速度(非常) | 5.0km/h/s |
定員 | 76人(座席定員27人) |
編成重量 | 23.0t |
全長 | 16300mm |
全幅 | 2450mm |
全高 | 3750mm |
入口高さ | 350mm |
主電動機 | 三相かご型誘導電動機(85kW×2基) |
駆動方式 | 直角カルダン駆動(車体装架カルダン) |
台車 | SS11形(ボルスタレス台車) |
制御装置 | VVVFインバータ制御(東洋電機製) |
ブレーキ | 回生・発電ブレンディングブレーキ、電気指令式空気ブレーキ |
車両運用
1001形・1101形共々、低床車は定期運用では恵美須町方面へ入らず、(上町線系統の)浜寺駅前~天王寺駅前間のみで運用されている。
車体長の関係で阪堺線・恵美須町~住吉間にて構内踏切が塞がれてしまう電停が幾つか存在するためであるが、恵美須町方面への入線そのものは可能である。