羽海野チカ著『3月のライオン』に登場する桐山零×川本ひなたの男女カップリングタグ
概要
『3月のライオン』に登場する桐山零×川本ひなたの男女カップリングタグ
零は本作の主人公であり、ひなたは3姉妹の次女でヒロイン(3姉妹全員がヒロインであると思われる)の組み合わせである。
2人の出会いは未成年の零が悪い先輩(誰であるかは不明)から酒に潰され、路上に蹲っていたところを仕事帰りのあかりが介抱し、川本家に連れ帰ったことであると原作3話、零の回想により明かされている。出会い後はひなたの片想いを応援したり、川本家でともにご飯を食べたりと兄妹のような関係を築いている。双方の呼び方は「ひなちゃん」「零ちゃんor桐山くん(初期は零くん呼びあり)」
原作52話、ひなたが学校でいじめを受けていることが発覚。
いじめにあっていた友人の佐倉ちほをかばっていたひなたにいじめ問題が起き、零はあかり、祖父相米二と共に解決に奔走し、高校の教師である林田にも相談するなど心を砕いた。
原作62話、ひなたはストレスにより心身に異常をきたし、食欲不振に陥るほどに落ち込んでいたが、それでも「行かないことは(いじめに)負けたことになる」として京都への修学旅行に参加。しかし、孤立したひなたの体調不良は変わらず、自由行動では同級生からひとり離れて河原で落ち込まざるをえなかった。
そこに大阪で対局を終えた零がひなたを心配し、奇跡的に現われた。ひなたは甘えることができる人が現われたことにほっとしたのか、零の胸元で泣きじゃくった。
(口約束もなく再会できたのは、零が並外れた記憶力を発揮し、ひなたの日程表を暗記していたことに一因がある。)
その後、ひなたの通う中学校では、いじめの対象がひなたの担任にまで広がり、生徒に対して恨みつらみを語りつづける担任はついに体調をこわし、二度と学校に現れることはなかった。
ここに至ってようやく中学校側もいじめ問題に介入、事態は零の知らぬところで解決することとなった。
原作71話、ひなたから零にいじめが終わったことの報告があった。
事態が解決したことを知った零は「自分は結局何もできなかった」と落ち込むが。ひなたは「いつもそばにいて、話も聞いてくれたじゃない」と明るく微笑むのだった。
(その際、零の指を噛む形で反論をしている。)
原作85話、進路に悩むひなたに対し、零は所属する将科部(将棋部+科学部を合わせた部活動)の流しそうめんに招待する。友人たちと楽しげに笑う零をみたひなたは零が通う私立駒橋高校を受験することを決意する。
その後はひなたの自室で2人受験勉強をする様子が描かれている。
原作88話、ひなたが高校に合格をしたことが判明し、家族総出でお祝いを行った。
もちろん零も参加している。
ひなた高校進学後
原作95話(第10巻)より開始。
ひなたが高校に入学後は、同じ部活動にこそならなかったものの、校内でよく会っているらしい。
原作102話、3姉妹の父親である誠二郎が川本家へ襲来。
多額の借金を抱え、病気の妻と幼い子供(3姉妹にとっては腹違いの妹)の面倒を押し付けようという醜い考えがそこにはあった。
零を交え川本家で話し合いを進める中、「これは家族の話なんだよ 他人には関係ないだろうがっ」という誠二郎の言葉に対し零は「いいえ 僕はひなたさんとの結婚を考えています。他人事なんかじゃないんです!!」と爆弾発言。
零を除くその場にいる全員が唖然とする発言であった。しかもその後のひなたは「零が自分を守るために『結婚』というストーリーを作り上げお芝居をしている」ととんだ勘違いをしていることが判明。
ひなたの混乱を防ぐため、芝居であったと隠す方向で話は進んだ。
上記の出来事以降、零は将棋関係者にひなたのことを一方的に婚約者だと紹介する描写がある。また、鹿児島に旅行に行ったり、近所の河でハゼ釣りを楽しんだりと変わらぬ距離感で接する様子が見られたが……。
駒橋高校文化祭にて
高校の文化祭で「ようかいカフェ」を出店するひなただが、所属する将棋部の職団戦と文化祭が同日に開催され、零は職団戦へと参加することになる。(零以外の所属部員が教師のため)
ひなたは職団戦を抜けて文化祭に駆け付けた零を発見し「学校がたのしい ほんとうにありがとう」と伝えた。
その後、後夜祭にてキャンプファイヤーを眺める2人。零はとうとう「ひなちゃん 君が好きだよ」と想いを告げたのであった。
次話、零から一度も好きだと言われなかったため気づかなかった、とひなたは語っている。
零の告白に対するひなたの返事はなかったが……。
原作171話、ついに2人は……。
余談
本作のキャッチコピーに「河の流れのように進む優しいラブストーリー」とある。
これは零とひなたの関係性のみでなく、物語全体が愛にあふれた作品という意味であると考えられる。