霊烏路空(冷却)
れいうじうつほれいきゃく
幻想少女大戦に登場する霊烏路空がヤタガラスの力を得る前の姿。
両腕両足は普通のものとなっており、赤の目などのヤタガラスを表す装飾が無い。
当然ながら核融合の力も持っていない普通の地獄鴉。
原作中では、お空がこの形態で登場する事はなく、デザイン等も含めてさんぼん堂オリジナル設定や要素が強い。
初登場は第二作目『妖』。
霊力自体は普通の地獄鴉としては高い方たが、主のさとりやその妹こいし、親友のお燐のような特殊能力は持たない。
ユニットとしての性能は低く、コストは最少の1.0。
必殺技はスペシャルDXうつほパンチ。
平たく言うとTV版の○スボ○ット
元々は地霊殿にて主の古明地姉妹、親友のお燐と共に楽しく暮らしていたが、ある時にこいしが自らのサトリ妖怪としての能力を捨てた事から徐々に日常が変わり始めていく。
心を閉じ、第三の眼を閉じて無意識の内に彷徨うこいしやその事に思い悩むさとりに心を痛めているが、何の力にもなれず親友であるお燐のように突出した力も無い自分を歯痒く思っている。
当時、地上と地底には不可侵の掟が敷かれていたが、こいしは無意識のまま地上へ出ており、そこである人物と知り合うなど、非常に危うい行動を知らず知らずの内に取っており、その人物が地底の妖怪と一悶着を起こすなど、地上との関係にも変化が起きつつあった。
そんな中でお空はお燐と共に密かに地上に出てこいしを探し、捜索する中で地上の地底には無い明るさを目の当たりにした事で地上に対する憧れを抱き始めていた。
しかし、こいしは発見出来ず、偶然遭遇して交戦した地上の人妖にも手も足も出ず敗走。
自分の無力さに燻り続ける日々を送っていたお空だったが、ある時新たなエネルギーで産業革命を考えていた八坂神奈子にその器に適任と見初められ、ヤタガラスの力を授けられる。
本作において、神奈子がお空にヤタガラスを与えた理由について『高い霊力容量を持ち、まっさらな心を持った者』『己の利益に執着せず、他のために働こうとする純粋な心を持っていると感じたから』としてお空に白羽の矢が立ったとされている。
本来ならヤタガラスの力をコントロール出来るようになるまで数年は掛かると予想し、その間に地底側とも話を付けようと考えていた神奈子と諏訪子だったが、力を渇望していたお空は右腕と右脚をヤタガラスに捧げるという荒業で神奈子達の予想よりも早く、わずか数ヶ月ヤタガラスの力をコントロールしてみせる。
だが、急激に力を得た事でお空は暴走し、自身の憧れとさとり達への想いが混同してしまい、『地上を手に入れればそこでまたさとり様達と楽しく暮らせる』と考え、地上侵略を目論む。
この暴走を危惧したお燐はお空を止めるために敢えて異変を起こし、霊夢達を地底へと誘き寄せる。
紆余曲折を経てお空は霊夢達に敗れ、自分の過ちに気付いて霊夢達や彼女に協力した地底の妖怪達とも和解し、事態は解決したと思われたが、そこに不穏な影が近付き・・・
シリーズ最終作となる『夢』では、お空の加入と共に彼女の換装形態として実装される。
通常形態と比べると格段に弱いが、コストは最小なので、余った枠に精神コマンドや後衛要員として編成するなど、使い道はある。