鞘野楓
さやのかえで
金髪のロングヘアで、前髪をヘアピンで留めている少女。見た目は今時のギャル風だが、内面は非常に優しい女の子。男性には尽くすタイプ(推測)。
また、幼少期に雑誌のモデルを一度経験したことがある。
児上貴衣とは小学校時代からの同級生で、当時いじめられていた所を助けられて以来、貴衣に想いを寄せるようになった。いつも身に付けているヘアピンも、小2の頃のバレンタインに貴衣からチョコのお返しとしてプレゼントされたもの。
実はみきと共につくねをいじめていたのは、つくねのもうひとつの人格・あすかに脅迫されていただけに過ぎず、決して悪意でつくねをいじめている訳ではなかった。
高校生になった頃にあすかから「(自分をいじめないと)殺す」と脅迫され、それを拒否するものの、その直後から自分やみきの身内に悲惨な事件が頻発したため、仕方なくつくねへのいじめるようになった(楓は自分達をそのように脅してきた理由を「貴衣の気を引くため」と推測している)。
クロノス・M(マジカル)の魔法で過去に飛ばされた時、貴衣に告白すると同時にこの真実を打ち明けるも信じてもらえず拒絶されるが、現代へ帰還後、貴衣と和解し、頬にキスをする。
最終章において、未来の貴衣の助けを借りて惨劇が起きた過去の時間軸へ戻り、美羽・ハナちゃん(パラサイト・M)と共につくね及び乾なつき・澤田・玉井・1-A担任を救出。学校脱出後、美羽とハナちゃんによってあすかの人格を取り除かれたつくねと和解した。
第2部
第2部で描かれている20年後では、未来における世界的大企業・製薬会社『ヴァレリーベ』新薬研究員・研究室副室長を勤めている。眼鏡をかけ、ヘアピンで髪を一つに纏めていることが多いが、白金忍におばさん呼ばわりされてキレるなど、強気な性格は変わっていない。
そして、小学校教師を勤める貴衣と同棲している婚約者である。
しかし、殿ヶ谷悠二の婚約者で『ヴァレリーベ』新薬研究員・研究室室長の安倍乃マリアが拉致され、彼女から連絡を受けて助けに向かうが、背後から襲ってきた事件の黒幕・真壁敬人に囚われてしまう。
監禁される中、真壁に用済みとして抹殺された「第一の」姫路弥に助けを求められ、機械的な操作で敵から洗脳を受けるものの意識を保ち、敵に気づかれぬよう自身の細胞とは別に存在した姫路の細胞を白服の子として新たに生み出し、「弥(わたる)」と名付けた。
そして、黒マントを纏って仮面を被る黒服の仮面となり、敵の配下として動くと同時に白服の子と共に密かにレジスタンスとなって、殿ヶ谷に亜種魔法少女の精製方法とDNAサンプルを託し、クロノス・Mと人間の魂と肉体を引き離す拳銃型ステッキ「セパレイトガン」の精製を依頼。白服の子と共に過去の時代へと向かう…。