概要
食券とは、代金前払制の飲食店で用いられる券。
客は、希望する料理に応じた食券を購入し、食券と引き換えに料理が提供される。
食券の発行を自動販売機で行う場合、店員は現金に触れる事が無く調理に専念できるため衛生的である。
また、食い逃げは不可能であり、客が所持している金額以上の料理を注文出来ないため、金銭的なトラブルを防ぐ効果は大きい。
更に近年では、販売機での支払い完了と同時に注文の知らせが店側に自動的に届くシステム(販売機でお金の支払いをした記録が無いと注文自体が無効となる)になっている物もある為、偽金や偽造食券の使用も不可能と更に徹底化されている。
一方で、いかにも情緒に欠けるシステムであり、例えば食事中に追加で注文する際にもいちいち食券を購入するか、その場で店員に代金を支払わなければならず、客の滞在時間が長い店舗には不向きなシステムである。そのため、ラーメン屋や牛丼屋のような滞在時間の短い店舗ならば適しているといえよう。
逆に言えば、これぐらいしないと、食い逃げや偽造食券使用の問題を解決出来ないとも言える。また、近年では注文品を全部食べておいてあれこれと店側に対し屁理屈や暴論に満ちた難癖をつけては料金を未払いに持ち込んで帰ってしまう悪質なクレーマーも多くなっている為、この対策も兼ねている場合も少なくないと言える。
いずれにせよ、お店で食べさせてもらう以上は、きちんとお金を払うのが人として当然のルールであるのは確かである。