首藤孔蘭
しゅとうくらん
錚々児高校3年4組の一員。明るい髪色のツインテールに陽キャな印象が特徴的な少女。
棘屋寧ほどではないが、護衛対象である赤羽骨子と良好な関係の距離感で接している。風貌に違わず社交的で明るい性格。
修学旅行での猟犬商会、葬儀屋との戦いにおいてはクラスで一番辛く感じており、さらに強くなりたいという澄彦達の思いを暴露し、師匠である丈夫の心を動かすきっかけも作っている。
※以下、ネタバレ注意
「こんなに意識してくれるなら裏切り甲斐があったよ威吹」
「はぁ~あ、誰かさっさと骨子殺してくんないかな~~」
「捕まえられるもんならやってみな…威吹荒邦!」
荒邦がボディーガードに加わるきっかけとなった3年4組の裏切者の正体。
そして、骨子の双子の妹である。
そもそも、彼女と骨子は尽宮正人の隠し子ではなく、尽宮組若頭だった孤堂惣慈が正人の妻を拉致し無理やり肉体関係を持ったことで生まれた婚外子である。
その後、母親はなんとか骨子だけを連れて脱走し正人のもとに戻ったが、そこで力尽きてしまいもう一人の娘、孔蘭の存在が尽宮組に伝わることはなかった。
孤堂一家の歪んだ教育によって骨子や正人への憎しみを刷り込まれてからは、カタギの世界で何も知らず生きる骨子とその後押しをしている正人を苦しめるため、素性を隠して3年4組に潜り込んだ。
幸いにも他のクラスメイトに正体がバレないまま数年騙し通していたが、「自分で骨子を殺すこと自体は簡単だが、いざ実行すれば自分の犯行であることはすぐクラスメイトにバレる」「骨子が死んだ後ものびのび暮らしたい」という理由から、行動を情報漏洩までに止め自ら手を下すようなことはしなかった。
そして、骨子を殺すために3年4組に新たな裏切者を生み出そうと画策する為に一学期の期末テストにて、荒邦の受けるテストの答案用紙を入れ換えて赤点に追い込もうとする(3つ以上の赤点で夏休みに補習が課せられ護衛から外れてしまう為)が、彼に先手を打たれた事で逆に自身が赤点となってしまい同時にこの瞬間に彼女は荒邦に"自身が裏切り者"である事に気付かれるのだった。
後に澄彦と寧にも自身が裏切り者である事が知れ渡り正人に付き出されそうになるが荒邦の計らいで、ちゃんと3年4組に謝るのを先にやるのを条件として一時見逃されるも往生際悪く逃亡を図るも尾噛の構成員からの銃撃を受けてしまう。そう、それは彼女が尾噛組、呑頭会の両組にとって既に用済みであったから。
この事実を目の当たりにした孔蘭は、自分には居場所がないと失望するが「3年4組が居場所」だという荒邦の言葉に励まされ、自身の行いを心から謝罪し最終決戦が行われる一学期の終業式の夜にケジメをつける為、正式に3年4組の仲間として彼らと共に戦う決意をする。
※ここから先はさらなるネタバレ有
三大勢力の決戦も終盤に迎える頃、孔蘭はなんと猟犬商会の1人、モラルに誘拐されてしまう。
彼女が誘拐された理由は「骨子との交換」との事。当然荒邦達はそれを拒否、そんな中…救世葬苑の真名上紫炎も現れ、彼らから驚愕の事実が明かされた。
それは、"孔蘭と骨子が実はモラルこと孤堂由真、真名上紫炎こと孤堂紫炎の実の妹"であるという事。
この驚愕の事実は孔蘭本人もみんなに知られたくない事であったが、彼らによって明かされた上に"自分が3年4組での裏切者"だったという事実も公となってしまった。
だが、それでもなお自分を信じてくれた仲間達がいた事で涙ながらに謝罪をし、改めて3年4組との一員として迎えられた。
しかし、そんな中でも実父に当たる孤堂惣慈の登場に恐怖したが、「首藤は俺が貰っていく」という荒邦の制止によって決戦は一時的な終戦を迎えた。
そして、この言葉を機に彼女は荒邦に対して特別な感情を抱くようになったのだった。
真の関連タグ
青山優雅:ライバル雑誌の連載作品の登場人物。孔蘭と同様、主人公のクラスメイトにして敵に情報を送り様々な事件を起こしていた裏切り者。しかし、彼の場合はとある能力を得るための大きな代償として脅される形で行っていたという、いわゆる孔蘭とは逆の人物とも言える。