魔導教士システィ
まどうきょうししすてぃ
地属性・魔法使い族の下級モンスター。
効果は「魔導書」を発動する事によって、エンドフェイズ時にデッキから「魔導書」と上級魔法使い族モンスターを一枚ずつ手札に加える事が出来るというもの。
「魔導書」は基本的にそれ自体が使い減りしないため、この効果を発動できれば二枚のカードをデッキからサーチでき、一枚分のカードアドバンテージを得られると非常に優れており、発動条件も「グリモの魔導書」等で簡単に達成出来る。
この効果のおかげで、「魔導法士ジュノン」を簡単に手札に加えつつ、「魔導法士ジュノン」自身の効果で特殊召喚を狙えるようになった。
類似した効果を持つ「カードカー・D」と比べても、指定したカードを手札に加えられる・バトルフェイズが行える・メインフェイズ2に場に出しても良い等といったメリットがある。
また自身が魔法使い族である事も大きく、召喚に伴う相手の罠カードに対しても、発動条件を満たしながら「トーラの魔導書」で回避する事も可能。
他にも発動タイミングがエンドフェイズであるため、優先権の関係で「エフェクト・ヴェーラー」をすり抜けてサーチを行う事が出来る。
反面、コストとして自身を除外するため、「ネクロの魔導書」等との噛みあわせが悪いという欠点も見られる(「スキルドレイン」の影響を受けない等悪い面だけではないが)。
他にもサーチ先である上級魔法使い族がデッキ内にある事が必須条件のため手札事故を起こす要因となったり、類似効果で同条件の魔法使い族を場に出せる「魔導召喚士テンペル」が存在する事も決して忘れてはならない。
総じて、このカードを活用するタイミングは、上記のようなデメリットやリスクを理解して秤にかけ、よく考えてから決めるべきだろう。
このカードを採用する場合、一気に2枚をサーチできること、単体のステータスがこれらより高めなことなどを活かしたい。
ブースターパック「ABYSS RISING」で登場する「魔導」シリーズのモンスターの1体。
「ゲーテの魔道書」にもその姿を見る事ができる。
魔導のおばあちゃん枠として親しまれる彼女。
小皺が気になる年齢なのだろうが、その見目姿はなかなかに若々しい。
名前の由来は、タロットカードの大アルカナの一つ「Justice(正義)」のフランス語での呼び名「Le Justice」だろう。
伝統的なカード番号は8だが、現在広く用いられる版では11番がふられている。
正位置では「公正、善行、均衡、誠意」、逆位置では「不正、偏向、不均衡、一方通行」などを意味するカードである。
「The Justice」は「裁判の女神」という呼び名も持つカードであり、右手に剣・左手に天秤を携えた女性の姿で描かれる。
OCGのイラストで彼女が持っているアイテムも、それぞれ剣と天秤をモチーフとしている。