概要
鳥がいないところならコウモリでも悠々と飛び回れるように、達人や専門家などがいない所では浅学・弱小な者でも大手を振って歩けるということ。ライバル(格上)がいないから半端者でもその道のプロを気取れるという点では「井の中の蛙大海を知らず」とか「お山の大将」に通じるものがある。
史実では長宗我部元親が織田信長に「お前んとこ(四国地方)は手強いライバルがいないからっていい気になるなよ~」とこんな皮肉を言われたらしいが、これは当時の記録ではなく江戸時代半ばに刊行された「土佐物語」という本が出典。一応は記録を基に書かれた物だが脚色や間違いも多いため資料的な価値は低く、このエピソードも創作の可能性が高い。