「見合いなら女とやれやアアア!!!」
プロフィール
人物
白鳥沢学園バレーボール部監督。長年白鳥沢を全国に導いている名指導者。
新しい戦略を好まず、才能ある選手をただひたすら磨いていくシンプルな指導法の持ち主。この方針は烏養元監督が現役だった頃から変わっておらず、徹底した指導ともいえる。
選手のプレーに大声で活を入れるのはおなじみの姿。特に五色にはより声を上げており本人からはかなりビビられているが、同時に次期エースとしても期待している。
作者曰く「もっと訛バリバリの人にしようと思ったが、文字にするのが難しく『いずい』の時のような事故が起こるといけないのでやめた」とのこと。
身長に恵まれず、高校時代は指導者側から(自己申告しているジャンプ力とレシーブの腕前を聞いたうえで)「もう少し身長があれば」という評価を受けており、それを跳ね返さんとしていた模様。その為か、日向のプレイをする姿には何かしら思う所があるらしく、春高宮城代表決定戦では「俺は俺の40年を懸けて、烏野10番、お前を否定したい」と心中で呟いた。
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ここから先、春高編後のネタバレが含まれます!
「俺以上に 日向翔陽に期待する人間が居てたまるか」 ──本編第370話
日向は高校2年の時、卒業後ビーチバレーに転向したいと周囲に打ち明けた。コーチの烏養繋心をはじめとする大人たちが日向の進路希望をどうにか叶えようと苦心する中、手を差し伸べたのは他でもなく、これまで日向にきつく当たっていたはずの鷲匠だった。
鷲匠の助けにより、日向は高校卒業後の指導者と下宿先にありつけ、ブラジルのビーチで腕を磨いていくことになる。
鷲匠は高校時代体格に恵まれず、活躍の機会を得ることができなかった。その出来事が逆に、鷲匠の『高さこそ正義』という信念を確立させたのだ。
指導者となった鷲匠は背の高い選手をチームに集め、背の低いチームを打ち負かし続けるような指揮スタイルで、県のトップの座を確かなものにした。現役時代に自分ができなかったプレーを生徒にさせるかのように。
そんな鷲匠の前に立ちはだかった1年生・春高予選時の日向は、高さが足りずとも速さで他を圧倒する選手だった。鷲匠が日向を嫌っていたのは、高さではなく速さを武器にして戦う選手が活躍するのを見ていると、指導者として高さを重視するスタイルを貫いた40年間と、自身が高さに恵まれず悔しい思いをした現役時代の10年間を否定されたような気がしてしまうからであったのだ。
しかし日向は春高本戦で、稲荷崎を相手に1年生合宿のボール拾いで芽生えかけたレシーブ力。そして"ドン"ジャンプによる高さで音駒や鴎台のブロックと渡り合う姿を見せた。
鷲匠や日向のような体格に恵まれない選手でも、高さを武器にした「格好いいバレー」ができると、日向はその身をもって証明したのである。
そのことが鷲匠の心を強く打ち、やがて彼はかつて嫌っていたはずの日向に手を貸すようになったのだった。
そして上述の通り、今では自分以上に日向に期待する人間はいないと語るまでになっている。