CLAMPによる漫画作品。『月刊ニュータイプ』の増刊『コミックGENKi』に1989年から1991年まで連載された作品。
『CLAMP学園探偵団』『学園特警デュカリオン』を含む「CLAMP学園三部作」シリーズのひとつであり、その記念すべき三部作シリーズの初作を飾った作品である。
なお本作には『学園特警デュカリオン』とのクロスオーバー作品『怪人20面相 VS 学園特警デュカリオン』があるが、これは『デュカリオン』側の単行本に収録されている。(『デュカリオン』連載中の作品であるため)
また『CLAMP学園探偵団』がアニメ化された際には、本作からもエピソード原作が引っ張られている。
1990年および1991年にビクター音楽産業(ビクターエンタテインメント)よりドラマCD化。構成(監督)は今川泰宏、音楽は長岡成貢が担当。
おおまかなあらすじ
巷で噂の怪人二十面相。しかし、その正体は二人の母と怪盗の父を持つ小学生、伊集院玲だった。二人の母の要望により様々なものを痛快に盗み出す玲だったが、ある日、偶然忍び込んだお屋敷の令嬢、大川詠心と出会い、様々な偶然から逢瀬を重ね、互いに理解と愛情を深め合っていく。
登場人物
- 伊集院玲
- 大川詠心
- お母さんズ:玲が『20面相』になる原因である双子のお母さん。彼女らの「欲しいんですのーっ! 」は本作の名物。着ぐるみが大好き。アニメ版『CLAMP学園探偵団』では悠々自適の豪華旅行に出ており未登場。
- お母さんA
- お母さんB
- お父さん:なぜか家におらず、どこかで仕事をしているという玲の父。先代20面相。
- 大川誠心:詠心の姉。小学生(しかも低学年)でありながら底知れぬ深淵の雰囲気を持つ幼女。
- 明智茂貴:CLAMP学園の養護教師。玲と仲が良い、よき相談相手。実は玲の叔父(お父さんの実弟)。
- 小林龍祐:CLAMP学園高等部1年Z組に所属する高校生。寿司屋の息子。なぜか警察に顔が利き20面相の逮捕に執念を燃やしながらも、いつもしてやられる。