概要
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が1960年代から一般兵士向けに使用し始めた初の自国設計の軍用大型自動拳銃。北朝鮮が詳細を明らかにしてないため、正式名称及び製造年数は不明だが、刻印から1968年製だと思われるので、68式拳銃と言われている。海外ではM68とも。
当時、国内ではTT-33を初めとした他国製品に溢れて補給が滞っており、これを1本化して解決するために開発された。
TT-33の影響を多く受けているが、統一する目的から独自設計をいくつも取り入れた全く別のピストルである。だが海外ではTT-33のコピーだと思われている。
具体例で言えば作動方式はTT-33ではなくブローニング・ハイパワーの物が参考にされており、銃身及びスライドの全長はTT-33よりも短くバレルプッシングも省略、マガジンリリースボタンがグリップ底部に変更された他、全体的なシルエットにも手が加えられている。
主なバリエーション、派生型
66式自動拳銃
1966年製を示す刻印を持つ、試作型か初期型と思われる68式拳銃。詳細不明、構造上は一緒だと言われている。韓国に数機鹵獲され、戦争記念館に飾られている。
性能
全長 | 195mm |
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銃身長 | 108mm |
重量 | 795kg |
使用弾薬 | 7.62mmトカレフ弾(7.62×25mm) |
装弾数 | 8 |
口径 | 31口径 |